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電子書籍

駒子シリーズ みんなのレビュー

  • 加納朋子 (著)
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みんなのレビュー44件

みんなの評価4.4

評価内訳

44 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本ななつのこ

2009/10/03 22:28

残酷な現実を見つめ、それでも最上の選択をしようとすること

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

『モノレールねこ』がおもしろかったと書いたところ、
加納朋子さんなら、初期作品の『ななつのこ』が
特に好きだというコメントをもらった。

「ななつのこ」???

自分は言葉が入ると
自動的に脳内検索をはじめるようにできているらしい。

悲しいことに童謡の歌詞とそのイメージ、
そしてあろうことか替え歌しか出てこない。

はい、書名で検索ね・・・。

ハードカバーは1992年9月出版で、文庫は1999年8月出版、
『ななつのこものがたり』というのもあるのね?

おんなじ表紙で、似たタイトルの本がなぜあるのかな?

そうか、作中作があって、それが絵本になっているのね。

「駒子シリーズ」?

シリーズだったのか・・・。

さて、何冊あって、どの順番なの?

あんまり、多いと全部追っかけるにはパワーがいるけど・・・。

・・・

・・・

よかった、3冊だった。

『魔法飛行』、『スペース』と続くのね。

どちらも文庫まで出ている。

今から追いかけても追いつけそうだ。

でも、いきなり3冊全部は買わない。

まずは、最初の1冊で気が合うかどうか、なのである。

と思っていたのも最初だけで、読了した瞬間に、
なぜ3冊1度に買っておかなかったかを激しく後悔したのだった。

そして、ここにやたらと饒舌に本書と出会った経過を書きつけているのは、
悔しかったからに他ならない。

今はたくさんの読書時間を確保することができる環境にあるので、
まるで過去の空白を埋めるかのように本を読み、
ここにその記録を書きつけている。

だが、いくら今たくさん本を読んでも、本を読むのは今の私である。

時間を巻き戻して、子どもの頃や若い頃の私が読書をするわけではない。

本書については、もっと早く出会いたかった。

そして、今日までに何度も何度も何度も読み返してみたかった。

時代設定的に90年代に大学生というところが自分の時間と重なっており、
また住んでいる地域も私が高校まで過ごしていた地域に近いというのもある。

なんとなくまとっている雰囲気が似ているところが
たくさんあって、妙な親近感を覚えたからかもしれない。

この本が出たときに出会って、駒子が読んだ『ななつのこ』を
私も読んでみたいと思いながら時を過ごしてみたかった。

インターネットの時代になる前に、
誰かに本気でファンレターを書いてみたかった。

そうやって時を過ごしたなら、『ななつのこものがたり』は、
リッキーさんが書くように、心待ちの書になったに違いない。

なぜなら、私は、作中作の『ななつのこ』にも
ほどなく惹かれたからである。

本書が生まれる前に作中作の『ななつのこ』は
もう存在したのではないかと思ったくらいだ。

そして、駒子の「ファンレター」は、
同時に、明らかに読者書評だと思ったのである。

駒子が読んだ『ななつのこ』を、私どのように読むのだろうか。

もう、第1章を読み終わる前から、それが頭を占めていた。

どこか天然ボケキャラの駒子だが、
ファンレターには、こんな鋭いことを書いている。

  一見童話のような要素を多く含みながらも、
  子どもには理解できないような(むしろ理解を拒むような)
  箇所が随所に見られるからです。

  そして物語が途中、いかにファンタジックになろうとも、
  最後にはときとして残酷なほどに
  現実を見据えて幕を閉じます。

  読んでいてふと、ファンタジーとは残酷な現実を
  飴でくるんだものではないかと考えたりもしました。

  幻想が内包するものを、垣間見た気もします。

  そんな厳しい現実の中で、
  主人公の少年は確実に成長していきます。

  その成長の過程が、はやて少年を
  生き生きと魅力的にしています。

年齢が若い人の手による、私なんかよりも
ずーっとずっと練られた表現を見ると、
心底悔しい気持ちになるのだが、
それと同じ感情を作中人物に対して持つ
という変な状態になってしまった。

読み進むごとに、天然ボケだけじゃない
駒子の深い部分が少しずつ見えてきて、
この手紙の駒子と普段の駒子が次第にかみ合うようになってくる。

本書と駒子が読んだ『ななつのこ』は、7つの章ごとに呼応している。

駒子の世界 ― 駒子が読んだ『ななつのこ』の世界

1 スイカジュースの涙 ― すいかおばけ

2 モヤイの鼠 ― 金色のねずみ

3 一枚の写真 ― 空の青

4 バス・ストップで ― 水色のチョウ

5 一万二千年後のヴェガ ― 竹やぶ焼けた

6 白いたんぽぽ ― ななつのこ

7 ななつのこ ― あした咲く花

そして、問いを発する者と問いに答える者が
駒子の世界にも『ななつのこ』の世界にもいる
という意味においても共鳴している。

その意味では、駒子のファンレターは、
駒子の読んだ『ななつのこ』の書評でもあり、
本書の書評でもあるということにもなる。

読んでいる間に、心が大いに動いた作品でもあった。

確かに誰も死なないし、刑事事件は起きないけれど、
どの事件もなんだか複雑な気持ちにもなった。

残酷な現実が見え隠れするせいだろうか。

お話であっても、確かに私達が生きていかなければならない
世界の現実がまざまざとそこにある。

これは、『モノレールねこ』を読んでいて感じた何かと同じ気がした。

それは、初期から今までの彼女の作品の底に
変わらずに流れる何かということになるのだろうか。

その人がその行為を選択するのには、
外から見てわからなくても、
傍から見て理不尽であったとしても、すべてに理由がある。

そして、皆見えないところで、
様々な喪失―ときには大切な者の死のような大きな喪失―に耐えているのだ。

その現実があった上で、悩んだ上で、
それでもその中で最上の答えを出していこうとする姿勢が
すべての謎解きの根底にあるのだと思う。

タイトル付け、名付けが深いのも、
初期作から今まで変わらないものである。

本書も「ななつのこ」でなければならなかったのだ。

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紙の本ななつのこ

2008/11/22 00:11

読書歴

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

ななつのこ 加納朋子 創元推理文庫

 短編の連続モノです。最初は、児童文学を読み始めたような感じ、ラストで、この著者さんは天才だ! 胸がすーっとします。こういう推理小説もあるのだなあ。作家になるべくして生まれてきた著者さんだ。
 わたしにとって共感を呼ぶのは、わたしが過去に読んだ本を著者さんも読んでいたということがわかることにあります。同じような読書歴をたどってきたのです。
 わたしは友人・知人と本の話をしようとしても話が合いません。本を読まない人たちです。以前、話が合う同僚がいたのですが、退社してしまいました。とても淋しかった。

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紙の本スペース

2004/07/02 21:24

これって北村薫?やさしい視点、ちょっと距離を置いた人間関係、小さな謎、殺人の起きないミステリ、そして緻密な構成。勿論、褒めてます

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

創元社のCLIME CLUBといえば、ハードカバー。紙質のせいか、頁数の割にどっしりとした重さを感じて、白い地にデザインがあって、背に黒いマークがと基本形があるのだけれど、加納のこの本は、もし叢書の印がなければ、単発の作品だろうなあと思わせるもの。とくに、そのファンタジックなカバー画は、もう完全に子供向けのホンダよな(いい意味です)と思わせる。

で、この本は『ななつのこ』『魔法飛行』に続く〈駒子〉シリーズの三作目。本の後に出ている作品案内のカバーを見ると、どちらの表紙も同じ雰囲気なので、きっと装画は全て菊池健なのだろう。装幀は柳川貴代+Fragment。この本に関していえば、表紙左下のペンギンと、後ろの右下のシマウマが、可愛い。

で、最初に加納朋子は「私が『ななつのこ』でデビューしたのが一九九二年、その続編が出たのが翌九三年のことですから、「続きはまだ?」というありがたいお声を耳にしつつ、お待たせすること十年以上」という長い期間を置いて出された続編で「できましたら『スペース』単体ではなく、『ななつのこ』『魔法飛行』と順番に読んでいただけたらなあ……と。」と恐縮気味にお願いしているのである。

ウーム、困ったなあ、今さら前の本を読めといわれてもなあ、とは思ったものの「もちろん、本作品だけでも完結したお話としてお読みいただくことはできます。」という言葉に甘えて、独断専行強行突破国民無視尊皇攘夷年金改革保守王国とばかりに、単独で読んでしまった。で、感想は、オモシロカッタ。

作者加納のお願いもこめた「はじめに」があって、小説「スペース」が始まる。もう、これ一本だけの長編だとばかりおもっていたら「バック・スペース」という、ほぼ同じ長さの中編があって、それが実は話の裏表みたいなもので、結局最後に今までのシリーズも含めて丸くなる、といった感じで、それがきっと加納の「おねがい」になったんだろうなあ、と思うのである。

何だか、ちっとも分らないだろう。この作品の内容に関していえば、これ以上のことは書けない。登場人物は、大学生になる入江駒子と、きっと彼女が密かに思いを寄せているのだろう、何でもお見通しというか、謎解きが大好きというフリーターの瀬尾さん、そして駒子に年賀状をだしてきた「はるか」ということになる。

でだ、あえて印象を書く。円紫師匠シリーズからペダンチックな文学臭を消したら、まさにこれではないか、そう思う。そして、いいなあ、うまいなあと感心する。初期の加納の良い読者ではないので、断言はできないけれど、『ガラスの麒麟』以降の、加納の最高傑作ではないだろうか。それが彼女のデビュー作の続編というのも、いかにも加納らしい気がする。

で最後に、私のようにシリーズ前作を読まずに、いきなりこの本を読む、という人にどうしても断っておきたいのが、「スペース」というのは「宇宙」の意味ではなく、だから当然「バック・スペース」というのも「裏宇宙」ではなく、まさにコンピュータのキーボードの「スペース・キー」、意味で言えば「空白」であること。もう、完全に気分はSFだった私は、軌道修正に結構手間取ってしまったので、そこのところよろしく。

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紙の本ななつのこ

2017/05/17 00:32

日常の謎の名手は、デビュー作でとんでもない作品を放っているのです。完膚なきまでやられましたよ、まったく。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

ななつのこは加納朋子さんのデビュー作である。
七つの連作短編である。
主人公の駒子が,ふと手に取った絵本から話が始まる。
駒子の日常に起こる様々な出来事と,絵本の展開,絵本の
作者との交流が絡み合い,入れ子構造の凝った作りである。

Wikipediaでは,特に初期の頃は北村薫さんの影響が強いと
あった。一話目を読んだ時,北村薫さんの空飛ぶ馬の影響が
強いようにわたしも感じた。
でも読み進むにつれ、そんなことはどうでもよくなるくらい作品の
世界に浸ることができた。

手に取った理由は、北村薫さんを気に入って読み進めていくうちに、
他の作家さんも読み広げていきたいと考えたからである。
読書にはまり始めたころだったため、経験も知識も全然少ない
中で日常の謎という言葉も覚え、加納朋子さんを見つけたことは
非常に幸運であった。

こころ安らぐ話が多いため,ひとつひとつ読み進めていた。
ところが,デパートの上からビニール製の大きな恐竜の遊具が
消えるというお話を読んだ時,所詮,二番煎じだと勘違い
したのである。

場面設定からトリックが手に取るように分かる。
こういったことが起こらないように管理が徹底されるのは当たり前。
ゲンバを知らんのかと私は勝ち誇った気になってしまった。
この本を読んだときは読書経験が浅かったからしょうがないかも
しれない。致命的な誤読である。

本作は,七つの短編ばかりでなく,一つの長編としての意味も持つ。
最終編で,ひとつひとつの宝石がネックレスとしてつながる瞬間,
全ての謎が解かれる。そのとき自分の浅はかさを知ったのである。
こんな凝った作りの本に出会ったのは初めてだった。衝撃だった。

書評も書き始めの頃であり、そのときはじめて上から目線で
読んでいた自分に気付き恥ずかしく思った。
分析は重要だけれど、真摯な心で読書に望む重要性を深く
学んだのである。

恐竜の謎以外にも、白いタンポポという話にも参ってしまった。
この一冊に出会ってから、全巻読破対象にさせて頂いている。

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電子書籍ななつのこ

2015/02/04 21:19

心地よい読後感

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の魅力は、謎と謎解きの奇怪さや斬新さではなく
読み終えたときに、ふと優しい気持ちになるところでしょう。
「これってこういうことなんだろうな」と思った通りの展開なのに
不思議と引き込まれます。
印象に残る言葉遣いや台詞。はやてとあやめさん。表紙の絵。
全体の雰囲気が良いんでしょうね。
主人公駒子に共感するところも多く、とても読みやすい1冊でした。
「魔法飛行」、「スペース」と続編もあります。

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紙の本ななつのこ

2007/01/05 23:42

「七つの子」の歌が聴こえてくる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白くま子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

連作短編集であり、7つの章からなる。
どの話もよかったが、特に6つ目の「白いタンポポ」は印象に残った。タンポポの花の絵を真っ白に塗る、小学校1年生の真雪ちゃんの話である。
読み終わった後「白いタンポポは確かにあるのです」という言葉が心に浮かんだ。本文には直接出てこないが、気が付いたら頭の中で繰り返していた。そしてこれまた気が付いたら泣いていた。
そういうとき私の場合は、どこかに「泣かせのツボ」があって泣くことが多い。だがこの話の場合、私にとっての「とどめの一言」が特には見当たらないまま、ふと我に返ったら涙が流れていた、という状態であった。
真雪ちゃんのような年の頃はもちろん、年をとって大人になっても、誰かに肯定してもらうということは、なんと嬉しいことであろう。人と同じ色に染められない部分が、誰にだって1つはあると思う。それを頭から否定されることを、悲しいことに私たちは子供の頃から幾度も経験し、慣れてくるのである。その「人とはちょっと違う部分がある」という“火種”が大きくなってくると、嘲笑され、馬鹿にされ、そして「いじめ」に・・・となってくる。だから年を重ね、経験を積んだ末に、慣れざるをえなくなるのである。しかし幾度経験しても、幾つになろうとも、そして慣れていようとも、やはりその度にどこかで傷ついているのである。だから、誰かが「白いタンポポは確かにあるのです」と、ただ肯定してくれるだけで、いい大人になった今でも、嗚咽がこぼれて、涙が止まらなくなるのだ。自分が長い年月をかけて、これほど傷ついていたのかと、自分自身で改めて思い知って驚くほど、泣ける話であった。
3つ目の話の「一枚の写真」も大好きな話である。子供の頃に、同級生にアルバムから盗まれた写真が、19歳になったときに、その盗んだ本人から郵送されてくる、という話である。
これはもう、盗った女の子の側、盗られた女の子の側、双方の昔と今の気持ちが、同じ女性として、言葉や理屈ではなく分かるように感じて、心に深く染みてくる話である。
この「一枚の写真」の話の中に、二重構造で出てくるもう1つのお話「空の青」の中で、はやてくんとその仲間の少年たちが、夏休みの宿題の絵を書く場面がある。真っ赤な夕焼けの村、お祭の夜の花火、夕立の曇り空、端から端まで全部山、といった絵である。青い空の絵が1枚も無いのにはわけがある。青い絵の具が何者かに盗られてしまったことと、困り果てた少年たちに「空は青いばかりじゃ、あるまいに?」とアドバイスをしたおばあさんがいたことなどから、それらの絵が生まれたのである。無くなった青い絵の具はどこにいってしまったのか?この「謎」には、それは美しい謎解きが待っている。
しかしまあ、なんと美しい話の数々であろうか。白いタンポポ、青くない空、みんな温かく肯定してくれる人が、この本の中には存在するのである。その人、その事実を、そのまま普通に受け入れて、抱き留めて、日常は続いていくのである。
ふるさとの自然と思いが満ちた、夕焼け、夕立、花火の夜、山、といった子供たちの描いた絵、そしてこの文庫本の表紙の、郷愁あふれる美しい絵。これらの絵を言葉にして物語にすると、この本の中身になる。そのような本である。

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紙の本スペース

2004/07/30 17:25

スペースから何を読みとるのか

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本を閉じてフーッとため息。最近、こんな感じの読後感を味わったような…そうそう「イニシエーション・ラブ」だっけ。あれも恋愛小説なのかミステリーなのか、読み手次第の分類って感じだったけれど、よく似ているなっと。でも、まさしくミステリーです。壮大な罠が仕掛けられたミステリーです。また「2文字」で鳥肌が立ってしまったぞ。

 本書は先に刊行された「ななつのこ」、「魔法飛行」に続く3作目と言うことで、作者も「はじめの言葉」で出来るなら1作目から順番に読んでいただきたいとお願いしています。もちろん単体でも読めると断っていますが。そうなんですよね、これはストーリー的にと云う事じゃなく感動の度合いに大きく影響しているからで、本当は絶対に読んで欲しいと思っている筈です。「カーテン」の重さはポアロの足跡を見続けてきたから味わえる舞台、だからこそクリスティは最後の最後に出して来たわけで、「逃亡者」は片腕のない男を捜し続ける苦難の旅を見てきたからこそ成り立つ物語なのです。始まりと終わりの間のスペースは必要な空間なのですね。

 主人公、駒子が持ち込む謎を天体好きの青年瀬尾が解くストーリーの中でそれぞれが置かれているスペースを読者に知らしめたのが本書とも言えます。本書では「スペース」と「バックスペース」と名付けられた2つのストーリーから成り立っています。「スペース」では駒子が友達に出したと言う手紙のコピーから手紙と織り込まれた謎を解くお話です。「バックスペース」は手紙に記された実写番、つまり手紙にされる前の元ストーリーです。多くは語れませんが、鮮やか過ぎる「スペース」での名推理は曲者だった。ボクはすっかり術中にはまってしまいました。だからこそ感動のラストを迎えられたわけですけど。

 「スペース」は実に多くの意味で使われています。 場所としてのスペース 宇宙のスペース 空間としてのスペース 手紙の行間、などなど。しかし、ストーリーを貫いているのは、親と子、兄弟姉妹、友達、そして恋愛に置いてのそれぞれの位置とその距離を表しています。お互いを尊重し認め、良い関係を保つ為には必要な位置と間隔があるのだと問うています。その上、この位置も距離も必ずしも一定ではなく、その時の状況で変わって行くものだと。全くその通りですね。それが簡単に出来ないから悩み苦しむのです。そんな回答の1つも用意されています。
 ホットドックにはソーセージじゃないけれど、本書に必要だったのは何もトリックの為に用意したわけじゃなく、テーマにこそ必要だったように、さり気なく書かれたストーリーは緻密で一分の隙もな構成されています。10年以上掛かった続編、そりゃ掛かりますって。オマケにもう一つスペース。運転席に後ろ、社員寮の後ろにもスペースが、文字通りバックスペースですけど。ラスト 「正しい場所にいるか」と自問、「ここより他に居場所はない」と自答して締めくくられます。期待を裏切らない「スペース」に惚れ直しましたね。ホントは加納朋子にと言いたいところですが、作家と読者のスペースを侵してしまうので我慢しておきます。

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紙の本スペース

2004/07/10 14:41

加納さんの《スペース》

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『コッペリア』には大いに戸惑った。
デビュー作以来ずっと読んでいたが、今までと明らかに雰囲気が違ったのだ。

1990年以降ミステリ界では、『新本格派』と、それとは別のジャンルが注目を集めた。1989年北村薫さんが『空飛ぶ馬』で登場し、1992年に加納さんが第3回鮎川徹也賞を受賞した『ななつのこ』でデビュー。どちらも「身の回りにも起こりそうな、ちょっと不思議な事」を取り上げた、いわゆる《日常の謎》を扱ったミステリだ。その後このジャンルは、今まで取り上げなかった職業を探偵役に想定するなど様々な工夫によって、これまでミステリを読まなかった人達を購読者層に取り込み、どんどん裾野を広げていった。しかし作家数が多くなると、それぞれの特色を、明確に見分けられなくなった。加納さんも、北村さんの妹格として共に語られる事が多く、私も駒子シリーズ&アリスシリーズと、北村さんの「円紫さんと私」シリーズを「謎を解きつつ成長していくヒロインの物語」としてひとくくりに捉えていた。「似ている」事は「同じ」ではない。でも、加納さんを知らない人に作品を紹介する時、作者にとってはおそらく嬉しくないだろう文句を、私は口にする。
「今どき珍しい素直ないい子がヒロイン。作家でいえば、北村薫さんの書くのに似てる。」
本当は、作家のオリジナリティをちゃんと捉えた言葉が、きっと一番いい誉め言葉になる。でも、各々の謎について深く研究せず、単にエンタテイメントとして楽しみたい私には、二人の明確な区別を言えなかった。もしかしたら、おおかたの読者も私と同じで、それで、加納さんは悩んだのだろうか。「似ている」のではなく、独自の《スペース》を確保するために、彼女は世に『コッペリア』を送り出したのか。

駒子シリーズ&アリスシリーズでは、読者は駒子やアリスというフィルターを通して様々な出来事を見るので、どんなに酷い事件や人物が出てきても、最後は自分を仮託できるヒロインの視点に戻って来る。だからいずれも読後感は良く、安心して読める。『コッペリア』を読んだ時、「あ、加納さんはフィルターを取ってしまった。」と思った。いずれの登場人物も、むき出しのままこちらにぶつけられ、読んでいてとても痛かった。この先この路線を進んだらどうしようかと、次作を祈るような気持ちで見守っていると、やはり日常の謎を扱った『月曜日の水玉模様』の続編『レインレイン・ボウ』が現れ、今回の『スペース』が刊行された。ああやっぱりこの雰囲気がいい。決して人間を悪いままに捉えて終わらない、ぬくもりが感じられるフィルターの主人公があってこそ、加納さんの作品だ。私は安堵したが、結局従来路線に戻ってきた事になる。加納さんはこれで満足しているのか?と思った。すると、本作品の中に、「これは加納さんのメッセージ?」と思われるものを見つけた。

「回り道だったとは思っていません。あの頃のころを含めて、今まで私の選んできたこと、しでかしたこと、やり遂げたこと、全部が今の私のためには必要だったと思うから」(p237)

加納さんがミステリ界の中で居場所-《スペース》-を得るためにどうしたらいいのかは、私にはよくわからない。第一、それはプロの編集者や、加納さんの方がよく知っている。でも、ただこれだけは言いたい。作家だって成長し続けるわけだから、見るものだって違ってくる。それに、同じものを書いていたって、少しずつ視点や文章だって違ってくるかもしれない。だから、最初に自分が築いた《スペース》から無理に離れてしまうより、そこを起点として縦横に《スペース》を広げていく道を考えるのもいいのではないか。成長するヒロインと同じく、春夏秋冬を経て、加納さんが自分にとってこれだと思える作品・作風に-自分の《スペース》-に必ず辿り着ける事を信じ、今回彼女の投げた作品という名のボールに対して、私はこう返事を返す。

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紙の本ななつのこ

2016/01/24 22:31

心優しい作品

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

童話を読み進みながら、主人公の遭遇する日常の謎をゆっくりと解いていきます。心優しくなる、温かいミステリです。

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紙の本ななつのこ

2010/09/30 01:21

ノスタルジーたっぷりの、優しい物語

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:依空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ななつのこ』はノスタルジーたっぷりの、本当に素敵な物語でした。ジャンルとしてはミステリーに入りますが、日常の謎を書いた作品らしい、ほのぼのとした優しくて温かい雰囲気を持っています。
加納さんの作品は何年か前に一度だけ読んだことがあるのですが、それがあまり合わなかったのか、それ以来手に取ることはありませんでした。本書を読んだきっかけは、絶対に好きな作風だとおすすめされたからなのですが、一章を読んだ時点で、なんでこの本を一番初めに手に取らなかったのか、もったいないことをしてきたものだと後悔してしまいました。

本書は、偶然手に取った本に惚れ込んだ駒子が、作者である佐伯綾乃さんにファンレターを送るところから始まります。自分の身近で起きた不思議な出来事も一緒に綴って送ったファンレター。返事が来るはずもないと思っていたところ、思いがけずご本人からの返信が届きます。その中には、駒子が書いた不思議な出来事に対する、佐伯さんからの謎解きが入っていました。それから2人の間では駒子が日常の謎を送り、その真相を佐伯さんが推理するという不思議な文通が始まります。
作中作『ななつのこ』も、はやて少年が遭遇した謎をあやめさんという不思議な女性が解き明かすという物語です。駒子の日常の物語と『ななつのこ』の物語が微妙にリンクし、読者は2つの謎を同時に楽しめるようになっています。さらにラストには全編に通じていた謎までが明らかになるようになっていて、最後まで読むとその構成にへぇ~と感心してしまいました。

1番印象に残ったお話は、「白いタンポポ」ですね。「白いタンポポ」には小学校1年生の女の子が登場するのですが、その子はタンポポの絵を描いたときに白く塗りつぶしたことによって、家庭内の問題のこともあり情緒が欠落していると疑われていました。最後の佐伯綾乃さんからの手紙で何故女の子が白いタンポポを書いたのかが分かるのですが、それは固定観念に縛られてカチコチになってしまった大人の寂しさと残酷さを感じました。小さい子にとって、自分の目で見たものを否定されることはどれほどの打撃なのでしょうか。思わず、自分が幼い頃に経験した同じような出来事を思い出し、少し切ない気分になってしまいました。その分、駒子と女の子の交流には、心がじんと温かくなりました。

北村薫さんの『円紫さんと私シリーズ』と似たような雰囲気を持っていますが、北村さんとはまた違った魅力を持った素敵な作品です。

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紙の本魔法飛行

2005/02/24 15:51

前作のテイストを残しつつ、全く新しい物語が生み出されました。有栖川有栖氏の解説も読み応えあり♪

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

駒子シリーズ第2作目ということで、第1作目「ななつのこ」に5つ星を掲げた私としては見逃せない作品でした。
著者ご本人もお願いしていましたが本シリーズは順番に読むほうが「美味しい」ですよ♪

前作のテイストを残しながらも、また全く新しい物語が生み出されたなぁ…というのが最初の印象です。
ほのぼの感に加え、人の心の危うさや愚かさ、切なさが胸を貫きます。そして、「恋愛」というスパイスもちょこっと加わっているんです。
駒子の周りを彩る友人達を、駒子が描く「物語」の登場人物として書き記していくのですが、彼らをどれだけ大切に想っているか、文章の中に現れている気がして、駒子の誠実さを感じました。
「とても素敵な人達に囲まれているのね」…とちょっぴり羨ましい気持ちになったりして。
特に瀬尾さんは素敵vv 博識で頼りになって飾らなくって…(続く)

本書は4つの章に分かれているのですが、章の終わりに謎の手紙が挟まれています。
各章毎に物語は完結しているように見えるにもかかわらず、その手紙の存在によって読者に大きな謎を提示します。そして最後には全てが一つに集まり、新たな物語として光を放ちます。
読後には、ミステリとしての完成度の高さと同時に、ミステリの域を超えた物語の甘酸っぱさに酔いしれることでしょう。
また、本書の解説は有栖川有栖氏が書かれているのですが、それまたとても素敵なので是非とも読んでみて下さい。
もちろんネタバレはないので、解説を先に読む派の人も安心してお楽しみ下さい。

By T.O.M

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紙の本ななつのこ

2005/02/24 15:44

こんな物語が教科書に乗っていたら素晴らしいのになぁ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

加納さんの作品に出会ったのは、とあるミステリのアンソロジー本でした。
様々な作家さんが勢揃いする中、一人だけ毛色の違う「犯罪が起きない」ミステリに心奪われ、デビュー作であり、鮎川哲也賞受賞作品でもある本書を手に取りました。
主人公の駒子が購入した『ななつのこ』のストーリーと駒子の日常生活、そして『ななつのこ』著者である佐伯綾乃さんとの手紙のやりとり…これらが交差して物語は進んでいきます。
殺人、誘拐、強盗…などの凶悪事件は起きません。あくまで短大生・駒子の日常生活が描かれているんです。
物語から紡ぎ出される言葉ひとつひとつが繊細で透明で力強い、心にしみるものでした。
大人になる一歩手前の女の子の心情…「些細な謎」や「心の葛藤」が見事に描かれています。
読み終わった時、心がぽわぁんと温かくなるような、ミステリという枠を超えた珠玉の一冊です。
こんな物語が教科書に乗っていたら素晴らしいのになぁ。

「ミステリが苦手」という方にこそ是非とも読んで頂きたいです。
「謎」が提示され、それを手紙という手がかりの中から解決していく…という形でミステリの掟はきちんと守られていますが、上で述べたように犯罪が起きません。
ミステリの楽しさは、色々な箇所に撒き散らされた手がかりに如何にして気付くか、また気付かないで騙されるかだと思っていますが、「ななつのこ」の魅力はそれだけではありません。
一つの物語としての純粋な素晴らしさに加えて、ミステリとしての楽しみである解答が提示された時のドキドキ感を同時に味わって下さい。

By T.O.M

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紙の本ななつのこ

2004/05/13 16:52

日常の「謎」に気づくことの大切さ。「疑問」に思うことの素敵さ。

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投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰もが遭遇し得るとても身近な「日常の謎」を追った連作短編のミステリーです。さらに、本の中に本があるという「作中作」の方式が取られているので、私たち読者は『ななつのこ』という本を2冊分読むことができます。派手さや驚きといったものはないですが、作品の持つ柔らかい雰囲気がとても好きです。

 短大生の駒子は、表紙に惹かれ『ななつのこ』という本を手に取る。この本に惚れ込んだ彼女は、作者にファンレターを出すことにするが、ちょうど身近に起きた「スイカジュース事件」のことも一緒に書き添える。後日、思いもかけず作者からの返事の手紙を受け取るが、そこには「スイカジュース事件」の謎解きが書かれてあった。こうして二人の不思議な手紙のやりとりが始まる。

 ひと言で言えば、殺人事件の起きない穏やかなミステリーといった感じです。主人公の駒子と同じように私も綺麗な表紙の絵(菊池健さん画)に一目惚れし、そして最初の話「スイカジュースの涙」を読み始めてすぐにもう大好きな本になるだろう確信がありました。表面的にはほのぼのしていますが、悲しみや痛み、様々な部分を持ち合わせていて、軽さと重さのバランスが絶妙です。駒子に共感できる部分が多いことも本書が好きな大きな理由の一つです。

 日常の謎といえば私もたまに遭遇します。例えば玄関先に置いてあった亀の子タワシが行方不明になり、なぜか隣家の屋根の上で発見され、なぜあんなところに? いったい誰が? とかそういう感じです。そして自分なりにタワシに何が起きたのかを推理してみたりもするのですが、そういう「謎」は結局は「謎」のままで、いつの間にか記憶の片隅に追いやられがちです。ところが、そんな迷宮入りしそうなささやかな「謎」が、本書では佐伯綾乃という作家によって鮮やかに解き明かされています。解かれた瞬間、スカッと爽快な気分になるのは、自分では解けないもどかしさの反動と、日常という平坦なものの裏側に隠れていたグラデーションを持った深い何かを垣間見ることができるせいかもしれません。それはどこか宝探しのドキドキワクワク感に似ているような気がします。

 「謎」はいつだって自分の近くにあるもので、そしてその「謎」の裏にあるものに気が付くということは、きっと日常を平らなものから立体なものへと変え鮮やかな色付きにしてくれる術なのでしょう。この作品はそんな素敵なことを教えてくれました。

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紙の本ななつのこ

2003/10/13 01:25

22世紀でも、きっと現役。だからこそ、いま読みたい一冊。

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投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  『私の骨は頑張って、1万2千年後まで残します』
   などと力説することの空しさに、突然思い至ったのだ。
(——P192)

  バナナの葉に包まれて、じりじりと石蒸しにされる
  ポリネシアの子豚の気分なんて、そう味わいたいものではない。
(——P141)

  「そうですね。ハイドロプレーニング現象が起こりやすい天候です」
(——P159)

入江駒子、短大生。
もうすぐ二十歳。その日常。おだやかな毎日。

変化のきざしは、一冊の短編童話集。作中作『ななつのこ』。
きっかけは、著者に宛てた一通のファンレター。

これは、おだやかで、おかしくて、真摯な往復書簡の物語。

1992年に発表された、加納朋子さんのデビュー作。
本書と出会って2年半。今、再読しても、色あせない。

『赤毛のアン』や『若草物語』や『あしながおじさん』同様、
10年経っても、100年経っても、命を失わない作品。

しかし、まっさらな状態で、『ななつのこ』を読む喜びは、人生で一度きり。

卓越した構成力で、「物語を読む喜び」と「謎に触れて驚く喜び」を
一度に堪能させてくれる本書は、構造上ネタバレに弱い。

・『ななつのこ』が好きな人は多い。
・毎年、『ななつのこ』と出会う人は現れる。
・良い本を読めば語りたい。

「危機」が増え続けるなら、自衛策は「今」読んでしまうこと。
ネタバレに遭わず、堪能できた幸運をかみしめた一冊。

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紙の本ななつのこ

2015/08/29 18:03

デビュー作

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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者が、北村薫の円紫さんと私シリーズが好きで、ファンレターのつもりで書いた(違ったかな?)、というデビュー作。知人の中には、作風をまねてるだけで、中身は物足りない、という人もいるが、私は北村作品とはまた別の、若さ(いい意味で)のある素敵な作品だと思う。

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