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旅をする木(文春文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.6 212件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1999/03/01
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/241p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-751502-4
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

旅をする木 (文春文庫)

著者 星野 道夫 (著)

旅をする木 (文春文庫)

551(税込)

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みんなのレビュー212件

みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

何かあると開く本

2012/06/13 11:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:rie - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんとなく、もやもやした気分の時や、
いろんなことが上手くいかないなぁと思う時に、
ふと、読みたくなる本です。

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紙の本

すてきなアラスカを感じられます

2015/10/31 23:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pin - この投稿者のレビュー一覧を見る

広大なアラスカの時の流れを感じられます。
気の向いたときにふと手にとって好きなところを読むと、
不思議と気持ちに余裕が持てる気がします。
旅のお供にもおすすめです。

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紙の本

人生のバイブル本

2016/09/18 21:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:195R - この投稿者のレビュー一覧を見る

写真家でありながらエッセイを書かれていた星野道夫さんが紡ぎだす優しさが溢れている言葉に、何度も何度も救われました。
この本のなかで「もうひとつの時間」という文章が大好きです。
私にとってこの一冊は人生のバイブル的な本です。そんな本に出会えたことに感謝です。
そして星野道夫さん没20年を経た今、この本が注目を浴びていることがとても嬉しいです。多くの人に読んでもらいたいです。

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紙の本

アラスカにいるような気持にしてくれる作品

2016/12/10 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る

星野道夫氏によって書かれた本書、
本書を読んでいると、自分が雄大なアラスカの大地で過ごしているような気持になれます。
現代社会であわただしく生きる日本人にこそ読んでほしい作品です。

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紙の本

人間のためでも誰かのためでもなく、それ自身の存在のために息づく自然の気配

2002/01/08 20:57

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 星野道夫はアラスカが好きで26歳のときアラスカに移住し、動物や風景の写真を撮り続けた写真家である。彼の写真には、思わず息を詰めて見つめてしまうような魅力がある。そして星野道夫の文章も写真と同じ魅力がある。

 僕たちの知っている自然は、休日に旅行やキャンプに行く自然だ。僕らはそこで都会の喧騒から離れ、その静かさ、太陽の温かさ、風の心地よさを満喫する。しかし、星野道夫の書く自然はそういうのとは違う。アラスカの自然は、そんな人間に都合のよい自然ではなく、人間の思惑とは関係なく超然と存在する。星野氏は次のように書いている。

 「白夜のツンドラで、カリブーの群れを追う一頭のオオカミを息を詰めて一緒に見ていたこともあった。それもまた太古の昔と変わらない風景だった。人間のためでも誰かのためでもなく、それ自身の存在のために息づく自然の気配に、ぼくたちはいつも心を動かされた」。

 星野道夫は人間の思惑とは関係なく存在する自然の中にいて、そのことに幸せを感じている。この文章からはその幸福感が直接伝わってくる。人間のためではなく、それ自身のために存在する自然、それは人間を拒絶する冷たいものではない。多分僕たちは、この広大な世界が人間の思惑や喜怒哀楽とは全く関係なく存在しているということ、そして自分がそこに属していると感じることに安心するのだ。ある種の重みから解放されるのだ。そのことを知れば、世界は全く違ったものに見えてくる。 星野道夫は、氷河地帯でみつけたオオカミの足跡について書いている。オオカミはそんな高地まで登ってくることは必要ない。なぜそんなところにオオカミがやってきたのか、人間の理解を超えている。そして星野道夫はそんなオオカミとの出会い、お互いに理解し合うことのない者どうしの出会いを楽しんでいるようだ。

 「ぼくは日々の町の暮らしの中で、ふとルース氷河のことを思い出すたび、あの一本のオオカミの足跡の記憶がよみがえってくるのです。あの岩と氷の無機質な世界を、一頭のオオカミが旅した夜がたしかにあった。そのことをじっと考えていると、なぜか、そこがとても神聖な場所に思えてならないのです」 。

 このようなオオカミや自然のあることを心のどこかに留めていれば、僕たちの生活や人生は随分ちがうものになるのではないだろうか。

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紙の本

写真とはこう眺めるものであったか。

2008/07/22 10:55

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんろく - この投稿者のレビュー一覧を見る

●1952年生まれ、20代にアラスカに渡り、その広大な自然を撮り続けた写真家・星野道夫のエッセイ。初版は1995年、40歳頃の作品で、「母の友」に連載した文章および書き下ろしである●

短編の中でも、夜ふとんにくるまって読み始めて次々と章を追ううち、気がつくと枕元の明かりを煌々と照らしたまま眠り込んでいた、なんてのはいい本だと思っている。そのままずるずるといくうちに、空がしらみはじめてしまった、というのもまたいい。

しかし今回のこの本は、そういうものとはちょっと違った。一つ一つからにじみ出る雰囲気を存分に味わいたいと思うと、一度に幾つもというわけにはいかない。もちろんつぎに読みすすみたい気持ちがないわけではないのだけれど、それよりも、いま読み終えた箇所を、電気を消して目をつぶって反芻することのほうをとりたくなる。そのせいでというか、本の厚さのわりには読みきるのにずいぶんと時間がかかってしまった。できるだけ多くの量を読むことが吉と、ふだん格別に意識しているわけではないが、習慣づいてしまっていた自分に、ほんの数ページを大切に抱えて眠るというスタイルをとらせたこの本は、とても特別なもののように思える。そしておかげさまで本書を読んでいる間は寝不足が解消されたようでもある。

実は星野道夫という名前はこれまで全く知らなくて、ただ友人に勧められるがままに読んだ。96年に亡くなったときにはそれなりにニュースになったそうなのだが、当時僕はまだ小学生だったから、写真家という人について何か思うような年頃ではなかったのだ。星野道夫は52年という生まれにして、20代には早くもアラスカに渡っているという一風変わった経歴の持ち主である。アラスカの自然相手に写真を撮るという道に入っていった経緯については、幼少期に映画の中に見た大自然に圧倒されたこと、学生時代古本でみつけたアラスカの写真集、その中の一枚の写真を発端とするアラスカへの第一歩など、本書の中にもいくつか語られているが、それらのきっかけの上でなおその原動力となったのは、大学時代に経験した友人の死であるようだ。中学からの親友で、登山をする仲間であった友人が妙高連山の登山中に噴火に巻き込まれて亡くなる。この出来事に対して、一年後ふと見つけた答えが「好きなことをやっていこう」という強い思いであったという。彼の生き方はこんな背景を持っている。

さて中身はといえば、アラスカの風景やその生活の中で感じたことを書き綴った、と、言ってしまえば何でもないものである。しかし、その一つ一つが、読んでいるものを自然と落ちつかせるようで、我々のものとは比べられないほどゆったりと、大きなスケールで流れている彼らの時間が、じんわり滲み出てくるようなそんな語り口である。アラスカに身を置くことは、広大な自然という空間的な意味だけでなく、時間的な意味で我々の世界とかけ離れた体験であるようで、変わらぬ営みが続く土地で培われた氏の一つの単位は、最後の氷河期が去ってからの一万年前という時間であるという。

写真家の書いたエッセイを、これはまさに写真集である、と評するのではまったく芸がないと思うが、やはりそういうべきなのだろう。読むと言うよりは細部までじっくりと味わうように眺め、目をつぶってその風景を頭の中に思い描いてみる、そんな読み方を自然とさせるような本である。といっても実は僕自身は、未だかつて写真集というものに何か刺激されたことがあまりないものであるから、正直に白状すればこの表現はちょっとかっこつけである。むしろ写真集の読み方は本来こうであろうかと、本書から教わったような次第である。したがってもっと実感に乗っ取った感覚を持ち出すとすれば、(ちょっとなさけないかもしれないが)素敵なカレンダーを手に入れたときの、次の月までのあの我慢の気持ち、というのが一番近いと思う。

どうしても頭から離れない言葉があった。狩猟民について語る『カリブーのスープ』の章、春の渡り鳥の編隊に感動する彼の脇で、土地の人達が鉄砲を片手に舌なめずりをするというようなエピソードを交えながら、「僕たちが生きていくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終わりのない選択」。という、その言葉である。日常で聞いたなら相手にもしないようなこの言葉は、星野氏のこの本の中では全く違和感がない。大げさでもなく、軽々しくもない。その重みの計り知れないことを理解しているから、これほど素直に語れるのかもしれない。

本書には「悲しみ」という言葉が多く出てくる。彼がアラスカで出会う人は、みな悲しみを湛えた目をしている。我々はといえば、ヒト同士での奪い合いに突入しつつあるなかで、狩猟という犠牲の概念などとっくに通り越してしまっているようにも思える。我々は、彼の言うところの「悲しみ」をいつか思いだすことがあるのだろうか。それともその代わりに、体に取り込まない血の匂いに対して「悲しみ」を感じるようになるのだろうか。さらにはその「悲しみ」まで忘れるようになるのだろうか。しばし時間をおいて再読したい本である。

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紙の本

記憶のアルバムをめくるように、アラスカでの著者の旅の軌跡が語られてゆく。胸にひたひたと満ちてくるものがあるエッセイ集です。

2009/05/08 21:18

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1978年にアラスカ大学に入り、アラスカに移り住んでから十五年。この地の自然と人々の暮らしにすっかり魅せられ、旅を続けてきて、いつしかここに根を下ろそうとしている著者が、アラスカでの思い出を振り返り、自分とアラスカとを結ぶ強い絆を歌い上げたエッセイ集。静けさをたたえた文章の中から、ふつふつと湧き上がり、立ち上がってくるアラスカへの熱い思い。文章の隅々まで、森と氷河の自然に包まれたアラスカの大地の息吹が浸透していて、胸にひたひたと満ちてくる素晴らしい味わいがありました。

 十五年前、アラスカという未知の土地にやって来て、暮らし始めた頃の自分のひたむきな姿を、アルバムの一頁目を開くようにして綴った「新しい旅」。本書の冒頭に収められた、1993年6月1日の日付のあるエッセイから、アラスカをめぐる著者の旅の軌跡に引き込まれましたねぇ。なかでも、次の文章の底に流れる著者の思い。静かに、豊かに胸に沁みる思いの深さ、澄んだ眼差しの美しさが忘れられません。

<頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい・・・・・・ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。> p.231 「ワスレナグサ」より

 著者・星野道夫という人間への思いのこもった巻末解説、池澤夏樹の「いささか私的すぎる解説」と題した文章がいい。本文庫の表紙カバーの絵、ほんめ つとむの「およぐシカ」の装画も、とてもいい。

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2006/10/28 22:19

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2004/10/05 22:39

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2004/10/09 14:27

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2006/03/31 15:17

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2010/01/16 09:00

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2005/04/29 02:40

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2007/01/01 09:47

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