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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/12/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/217p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-113601-1
文庫

紙の本

楢山節考 改版 (新潮文庫)

著者 深沢 七郎 (著)

お姥捨てるか裏山へ、裏じゃ蟹でも這って来る。雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落...

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楢山節考 改版 (新潮文庫)

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商品説明

お姥捨てるか裏山へ、裏じゃ蟹でも這って来る。雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落の掟なのだ—因習に閉ざされた棄老伝説を、近代的な小説にまで昇華させた『楢山節考』。ほかに『月のアペニン山』『東京のプリンスたち』『白鳥の死』の3編を収める。【「BOOK」データベースの商品解説】

【中央公論新人賞(第1回)】【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

月のアペニン山 7−35
楢山節考 37−107
東京のプリンスたち 109−190

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ジュンク堂書店秋田店

年末、三宅島の神着神...

ジュンク堂書店秋田店さん

年末、三宅島の神着神輿太鼓というのを間近で見た。
「聴き手の身体に音を入れていく」という。
この小説、読むたびにそんな体験に似た感じを受ける。
身体全部が何もかも忘れてしまうような。
「楢山さまは道があっても道はなく
楢の木の間を上へ上へと登れば神様が待っている」

正月も過ぎて慌ただしさも落ち着いて、
吹雪の中、足元を見ながら歩いていたら、
またしても思い出してしまった。
はじめて読んだとき、ただただ怖い怖いと泣いたけど、
大人になっても変わらない。この涙はいったい何でしょう?
 (文庫担当)

みんなのレビュー122件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

姥捨山

2009/12/03 23:15

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

深沢七郎氏の短篇集です。
収録作品は収録順に

・月のアペニン山
・楢山節考
・東京のプリンスたち
・白鳥の死
となります。どの作品もひと癖あり読み応えのある作品でありますが
本書評においては、表題作である『楢山節考』を中心に書きます。

大変に有名な物語ですが概略を述べるなら以下のようになると思います。

信州のとある寒村では70歳に近づくと、楢山という所へ
楢山参りと称して、人を置いて(捨てて)くる風習がある。
とある一家とその家の70歳になる、「おりん」という女性が
山に行くまでの話。

となります。いわゆる”姥捨山”の物語です。
今日的な価値観で、物語を眺めると
大変な悪習であると思いますし事実、そうだと思います。

しかし、老人を捨てるのには理由があります。
作中では、おりんの息子である辰平が、息子を叱る際に

      「バカ野郎!めしを食わせねえぞ!」
      (p47)
と怒鳴ります。
それは悪態のように使われる言葉であったそうです。
では、なぜそのような言葉が悪態になるのか?
答えは簡単で食料事情が悪いからです。

作中に出てくる盆踊り歌に

      おらの父っちゃん身持ちの悪さ
      三日病んだらまんま炊いた

とあります。どうやら贅沢を戒める歌だそうですが
病気の時に白米を食べるのが贅沢で極道者だとか馬鹿者だと
罵られるそうです。

この盆踊り歌からも、食料事情の悪さが伺えます。
その他にも晩婚を奨励した歌で

       三十すぎてもおそくはねえぞ
       一人ふえれば倍になる

という歌もあったようで、「倍になる」というのは
もちろん、食い扶持の事です。

作中には他にも驚くような記述がありました。
それは、高齢者が自分の歯をしっかりと保って
いることは恥である。という文化です。
作中に登場する、おりんは健康な歯があることが
悩みの種で、自らの歯を石で叩き折ります。

また、曾孫を見るまで長生きした女性は
「ひきずり女」と呼ばれて蔑まれたそうです。
食料事情の悪い村では曾孫を見るという事は
多産や早熟のものが3代続いたことになって嘲笑される
とあります。

これらのエピソードの根底にも食料事情の悪さが
共通してあります。

そのような事情から、山に高齢者を捨てるのは
口減らしのための悲しい風習で、見方を変えると
必要悪であったのだと思います。

作中にある信州は現在の長野県になりますが
このような悪習は信州に限らず、日本各地に
見られたそうです。

評者が学生だったころ、地方の老人施設でアルバイトを
したことがありました。
※介護保険施行よりかなり前です。
今では信じられない話かもしれませんが
高齢者の介護に学生アルバイトが入っていたのです。
もしかしたら、当時でも信じられない話だったのかも
しれません。

アルバイト初日、現場を案内してくれたベテランの看護師さんが
「ここは楢山節考の世界に近いから」と言っていました。
遊んでばかりの学生だった評者は当然、楢山節考など知るよしもありません。
ベテラン看護師の発言を民謡か何かだと勘違いした評者。
「なんだか趣きがありますね~」などとバカな相槌を打ちました。
看護師さんは表情にこそ出さなかったのですが、どのように感じた
のか?楢山節考の内容が内容なだけに
今、思い出しても恥ずかしくなる黒歴史の1ページです。

そんな評者も福祉専門職として働き出してかなりの年数が経過しました。
今の高齢者福祉の現状は、楢山節考の時代と比較すると、比較にならないほど
格段に進歩していると思いますが、やはり根底には
この「楢山節考」の思想が流れているのを感じることがあります。


読んでいて思ったことは、「姥捨て」として作品世界を見ただけでは
不十分で、テーマは非常に多面的だという事です。
死および死に望む姿勢、隣人、個人と集団、家族、掟
様々な見方が出来ます。
作中に出てくるような部落では、人よりも掟の方が優先される。
その怖さ。
または、泥棒を働いた家族を村総出で叩き出し、逆に略奪する
様子を描いている箇所では集団ヒステリーの怖さを知らされます。

本作は、ページ数の少なさもあって描写がシンプルです。
しかし、装飾の無いシンプルな描写だけに、リアリティをもって
物語の世界観を感じることが出来ます。
それはとても重く、ツラく、時に耐えがたい痛みとなって
読む人の感覚を刺激します。

わずか60ページ程の作品ですが、こんなに衝撃を与えてくれた
作品は久しぶりでした。

最近、評者の下に配属された20歳の部下に楢山節考を知っているか
尋ねたら「鰹節のメーカーですか?」と答えてくれました。
昔々の自分と再会したようで複雑な気分になりましたが
後日、彼の机に本書を置いておきました。
そんな彼は今、認知症高齢者の行動障害に振り回されながら
走り回っています。
彼がいつか、自分の部下に楢山節考を教える時には
もっと”老い”が肯定される世の中になっていて欲しい。
そう思います。



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紙の本

しまつをつける

2002/08/02 00:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:muu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「おりん」は自分の人生の終盤に、必要な仕事を片づけていく。
自分の葬式用の振る舞い酒、息子の嫁さがし、老人らしく死ぬために歯欠けになる…。
人からはこっけいとも映るほどに、まっすぐ豪快である。
愛などという言葉ではおおいきれないほど、ずぶとく、たくましく、
身の程を知った女。
最後に残されたのは自分の命にしまつをつける仕事のみ。
いよいよ旅立ちだという日、息子に背負われて山へ入る。
そこで望んでいた雪が振るのだ。

死ぬまで生きて、仕事をする者は幸いである。

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紙の本

三島由紀夫にこわいと言わしめた小説

2017/04/15 11:25

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは深沢七郎の鮮烈なデビュー作であり「中央公論新人賞」を受賞した。その年の芥川賞にはノミネートされなかったが、中央公論新人賞を受賞したためらしい。詳しいルールはわからないが、ノミネート可能だったならば文句なしにこれが受賞していただろう。中央公論新人賞の選考委員であった三島由紀夫にこわいと言わしめた小説である。日本近代文学に屹立する大傑作であり。このような小説は、深沢七郎しか書けなかったであろう。

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紙の本

姥捨山

2021/01/27 03:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『姥捨山』にインスパイアされた短編集。幼少期に絵本で読んだ姥捨山に衝撃を受けた記憶が未だに鮮明に残ってて、それと比べると凄く自然な流れに仕上がっていた。徒に何かを誘うような言い回しを使わない分、余計リアリティがあって怖く思えた。『月のアペニン山』も良かった

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紙の本

殺人推奨ルール

2020/06/22 06:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

姥捨ては現代では野蛮なしきたりに見えるが、昔は食糧確保のために共同体が守らなければならない制度であったのだろう。制度のその時の実施要項が人々の口ずさむ歌によって広まり、必要なら替え歌にもなって、いつの間にか定着している様子が怖い。以下のような歌をその辺の人が自然に歌い出す。

楢山祭りが三度来りゃよ 栗の種から花が咲く

塩屋のおとりさん運がよい 山へ行く日にゃ雪が降る

つんぼゆすりでゆすられて 縄も切れるし縁も切れる

村の長や殿様が出てきて、お触れするわけではない。明文化された法律もない。世間で自然にルールが生まれ、みんな縛られる。年老いた親に対する殺人が推奨される。本当に怖い。この小説は、主人公おりんの昔なじみである又やんの足掻きにだけ正常な「生」を感じる。


翻って現代はどうだろうか。新型コロナウイルスがもたらした「新しい生活様式」は、ばかばかしい項目ばかり並ぶ。人と人の間隔を2メートル空けろとか、会話をする際は真正面を避けろ、とか。政府が打ち出したものではあるが、多くの国民がそれをある程度受け入れようとしているようにも見える。こんなルールが世間に定着するのも、報道機関や学者がばかばかしいとはっきり言わないためだろうし、むしろ歌を歌う側に立っているからだろう。ルールへの批判は、世間からの糾弾を招くまでになっている。物言えば唇寒しである。
かくして文化は殺される。
現代人も村の住人である。昔の姥捨てを野蛮なしきたりと言う資格があるようには思えない。

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紙の本

楢山節考について

2018/06/26 12:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は短編集であるが、やはり一番心に残るのは『楢山節考』である。
曾孫が生まれるまで生きていることが恥とされたり、高齢となっても歯が残っていることを恥じたりする村人の様子は、我々からは想像することもできない。
物語が、楢山節を中心に展開されていく所など、作者がミュージシャンであったことに影響される点も随所に見られる。

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紙の本

楢山節考を考える

2000/08/11 23:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る

 個人の意識、集団としての最適な生存の姿とか、まだまだ未解決な問題がここで語られてると思うし、何より挿入歌をふくめ生き生きとその情景が描写されているところに読む価値があると思う。詳しくは

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紙の本

衝撃

2015/11/21 21:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみー - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集ですが,リアルな描写にぞっとしました。
表題作の楢山節考には,考えさせられる点が多かった。
一度は読んでおこうと軽い思いつきでしたが,心に残る作品でした。

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2004/09/30 03:28

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2005/05/23 12:58

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2005/11/29 01:23

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2006/02/19 15:47

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2006/05/02 11:51

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2006/05/18 21:47

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2006/06/20 02:46

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