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イノセント・デイズ(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 36件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/03/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/467p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-120691-2
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

イノセント・デイズ (新潮文庫)

著者 早見和真 (著)

【日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門(第68回)】放火によって奪われたのは、元恋人の妻とまだ1歳の双子の命。確定死刑囚・田中幸乃の人生に関わった人々の追想から浮か...

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イノセント・デイズ (新潮文庫)

767(税込)

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商品説明

【日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門(第68回)】放火によって奪われたのは、元恋人の妻とまだ1歳の双子の命。確定死刑囚・田中幸乃の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが…。【「TRC MARC」の商品解説】

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。【商品解説】

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みんなのレビュー36件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (9件)
  • 星 4 (14件)
  • 星 3 (8件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ラスト1ページまで目が離せない

2017/05/25 18:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブラックティー - この投稿者のレビュー一覧を見る

かつて、こんなにストーリーに一喜一憂し、結末に落胆した作品はあっただろうか。

それぐらい読者はこのストーリーに引き込まれ、心まで持って行かれる。
判決言い渡しシーンから始まり、死刑囚の彼女の人柄を人生に関わったそれぞれの関係者視点で、描く。
そんな斬新な構成もいい。

人間は一面ではない。
と、改めて思う。

最後、この結末をよしとするのか、悪しとするのか、評価は大きくわかれると思う。
文庫本に収録されている辻村深月の解説を読んで、ようやく、この小説のラストが胸にストンと落ちた。

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紙の本

意外な展開

2017/05/02 17:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:takazar - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでいくうちに、意外な方向に展開していきます。話自体も読んでいる人の気持ちも。そしてラストでは何とも言いようのない気持ちになります。

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紙の本

なにからの解放か…

2017/05/15 10:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆー - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯が「少女はなぜ、死刑囚になったのか」
で、読みはじめたらその死刑囚、「少女」という年齢じゃなかったのです。
でも、読み進めるとたしかに「少女」でした。

また、出てきた幼馴染みの二人の男が印象的。
ねじ曲げられてた正義感は幼いことから一緒。
見て見ぬふりは正義じゃない。
謝ることが正義じゃない。
信じないのは正義じゃない。
読み終わってからずっと、こいつの誕生日に死刑が執行された意味を考えてました。
二人の男の、
感じた違和感は同じなのに
そこから行き着く答えは違う。
すごいな、と。

情報リテラシーとか
死刑についてとか
色々考えさせられることあるけど。
私が一番考えさせられたのは
幼いときの記憶、かな。

誰も救われないなぁ、と思ったけど
結果的に少女は記憶から救われたのだから、良かったのかな?
救いというより「解放」。
彼女に関わった人は逆に、閉じ込められた気がする。

少女は…
見捨てられるのが怖かったから見捨てたのかな

でもなんであんなエピローグなんだろうかというのだけが疑問。

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2017/04/15 18:32

投稿元:ブクログ

死ぬために生きようとする

いくらでも違う道があったのに、結局は望んだ通りになったのだから、それはそれでいいのだろう。無実を解き明かしていくことで、重さが増していきました。

2017/04/02 14:45

投稿元:ブクログ

田中幸乃という死刑囚の歩んだ道程。

彼女に付けられた名前が、彼女自身を欺いていく様子は読んでいて苦しいなぁと思う。
誰も彼女に手を差し伸べることはなく、かといって忘れ切ってしまえるわけでもない。
そういう、思い出すと心が重くなるような存在は、どんな人の中にも抱えているんじゃないかと思ってしまう。

不幸な境遇だ、と言ってしまえばそれまでだけど、彼女が死刑囚になるまでの距離は決して短いものではなかった。
けれど、彼女はきっと自分自身を見つめることが、出来なかった。

生きることを諦める時、そこにどれほどの負荷と破壊を必要とするのか、私には分からない。
けれど、真実が明らかになったとして、それはまったく幸乃を救うことにはならないのだとすれば。
一体、彼女が死刑囚になり得なかった道筋とは如何なるものなのだろうと、哀しく思う。

2017/05/07 00:55

投稿元:ブクログ

死刑囚の周りにいる人々が彼女を思い出す。
重すぎ。
泣きそうになるから外で読むのはオススメしません。

2017/05/01 14:09

投稿元:ブクログ

幸乃に対して、本当に多くのことを想う。
その透明感に心を打たれる反面、
もどかしさも、苛立ちも感じる。
誰をも傷つけずに生きることなんて、できないのに。
何をしても、人は、自分で傷ついていくものなのに。
まるで、キリストみたい。
そんな風に思った。

2017/03/26 00:14

投稿元:ブクログ

最後まで展開が読めず、ドキドキしながら読んだ。
周りの登場人物はこの主人公を描くための、言葉通りの「脇役」だったんだなぁ、と言うのが読み終えての感想。

2017/04/24 20:03

投稿元:ブクログ

全然スッキリとはしないが、1人の女性の生き様を描き切った作品として重みとインパクトのある作品だった。
境遇や環境により、如何にして彼女という人間が形成されていったのかを彼女と関わりのあった人たちの視点から追いかけられていく。良かれと思ったことが裏目に出たり、結果として裏切られたりしていくうちにどんどんと追い込まれていく様によって田中雪乃という人物像は明確な形となり、彼女の選ぶ結末に共感はできずとも理解はできた。。

ただ、たまたま本作の直前にも冤罪を扱った作品を読んでたこともあって雪乃が放火事件そのものに対してどう考えていたのかは気になった。
あくまで自分の死に対してだけに執着していたのか、真犯人(その内の1人は死んでいるものの、残りは…)たちを社会に残したコトに対する罪も抱えていたのか。。
…ここは読者に委ねられた部分なのかもしれないが個人的には前者のような気がして、彼女の生い立ちからの考え方等には理解できたものの、残された人や社会に対する責を無視した一方的な自己中心的考えだっんじゃないかと。。

また、メディアによる犯人像と本人とのギャップと言う点にも考えさせられた。
エピローグにある「何も知らないくせに。自分勝手に決めつけて」。
正に本作にあるような犯人像だった場合、メディアを通じて知る凶悪犯としての田中雪乃を疑うコトはないだろう。これは報道側に期待するしかないが、起きた事実だけの先入観に囚われず、その背景なども公平な立場で伝えてほしいものだ。。

それらを含めて読了後に色々な見方、考えをさせられる機会と余韻を残す良作でした!!

2017/05/12 10:03

投稿元:ブクログ

とても面白く、文章も読みやすいのでイライラする事なく読み終えた。
陽子がなぜもっとつながりを持とうとしないのか、そこが不明。あとはラストも含めてとても良かった。

2017/05/07 10:02

投稿元:ブクログ

幸乃さんが見つめていたもの、目をそらさずに見つめ続けていたものって何だったのだろう。周りがどう関わってきてもどんな事を語りかけても方向を変えることが無かった彼女の生き方。その道以外に辿れる道が無かったのか見えていなかったのか。
幸乃さんが想いを遂げたことが哀しかった。読み返して、関わった人たちの、特に江藤さんと慎ちゃんのこれからを思うと胸が塞ぐ。

2017/04/10 14:30

投稿元:ブクログ

途中でやめられなくて、明日仕事だというのに3時過ぎまで読んでしまいました。
おもしろかったのだけど、なんと切ない話か。
幸乃に関わった人、みんなが「あの時こうしていれば、手を差し伸べていれば」と後悔してる感じ。
幸乃ちゃん、死にたいなんて思っちゃいけないよ……。散々辛い目にあっただろうけど、でもあなたには信じてくれる人がいるじゃない……と伝えてあげたかった。

そしてまた、この中ではずいぶんいじめが横行してるな! 読んでいてあまり気分のいいものではありませんでした。

2017/05/24 15:41

投稿元:ブクログ

重く、救いがない、と読んでしまいがちだけれど、辻村さんの解説を読み、あらためて主人公の心に思いをはせると、やりきれなくなる物語。

2017/04/08 10:20

投稿元:ブクログ

これもまた、何を読もうかとランキングを物色して買ったのだけど、読み始めたら、辛くて、重くて、読むのが結構キツかった。
プロローグの前に置かれた、田中雪乃という死刑囚が刑執行の日を迎える朝の場面から、ずっとヒリヒリした重苦しく緊迫した描写が続く。
振られた男に付き纏い、嫉妬心から放火して、男の家族の命を奪うという、鬼畜のような女が起こした事件が語られるプロローグ。
第一部「事件前夜」、プロローグでしっかり刷り込まれた雪乃の姿に対し、続く章でそれぞれ語られる彼女と彼女の家族に関わった人々の回想。
産婦人科医が語る出産時の母の姿、実の姉が回想する父の記憶、中学の同級生が思い起こす悪夢のような出来事、被害者の男の友人が見た男と雪乃の関係。
事件へ至る道程について全てが塗り変えられる様に物語は進む。
第二部「判決以後」の出来事についても、同じように語られる。
今は弁護士である小学校の同級生の奔走、同じく仲が良かった同級生の悔恨。
雪乃に対して同じような思いを持つように見えながら、全く違う立ち位置で事件に向き合う。
少しずつ事実が明らかにされる経過はなかなかスリリング。
しかしながら、あのように過去を生きてきたとして、何故に彼女がそのような生き方を選んだかは私には推し量れず、重たい読後感だけが残った感じ。

2017/04/16 13:44

投稿元:ブクログ

幸乃の最後の言葉、最後の行動がつらくって思わず泣いてしまった。
皮肉にも名前に ”幸” を含んでいながらこのような結末になるしかなかったのか
人が望む幸せの形を決めつけてはいけないけれど、イノセントな人が他人の食い物にされているように見えてしまう。
ただ、それさえも、イノセントじゃない人から見るとそう見えてしまうだけなのかもしれない。