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紙の本
消滅世界 (河出文庫)
著者 村田沙耶香 (著)
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作...
消滅世界 (河出文庫)
消滅世界
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商品説明
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。【本の内容】
著者紹介
村田沙耶香
- 略歴
- 1979年千葉県生まれ。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、16年『コンビニ人間』で芥川賞受賞。他の著書に『消滅世界』『地球星人』など。
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紙の本
衝撃的
2021/01/18 22:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
村田沙耶香ワールド。家族という概念も愛を伝える性交も消え、人工授精でのみ命が産まれ、血縁関係などなくなったヒト製造工場の様な世界。何もかも公平な世界は、生まれついた家庭の機能不全による不公平なリスクを子供が負わなくて済む楽園、という発想には惹かれたが世界観が異様
紙の本
人工授精が人類繁栄の手段と見なされる近未来を描いた衝撃の小説です!
2020/05/13 11:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『コンビニ人間』で一躍その存在感を世間に知らしめることになった村田沙耶香氏の作品です。同書は、近未来の日本、あるいは世界像を描いたフィクションで、男女が愛し合い、結婚をして性行為をした結果、子供が生まれるという当たり前のことの否定から始まります。同書に描かれた世界は、性行為は近親相関としてタブー視されるのです。しかし、両親の性行為で生まれた主人公である雨音は、母親に嫌悪を抱き、同時に清潔な結婚生活を送り、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねていきます。しかし、その「正常」と認識される日々が、夫と移住した実験都市・「千葉」で一変します。一体、何が起こったというのでしょうか。続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本
集大成
2018/10/16 00:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
村田さんがどの順番で作品を書いたかはわからないけれど、
これまで書いてきたテーマの中心にあったものをそのまま書いた作品、
というイメージ。
ほぼ全く違う価値観の世界の話のはずなのに、
現実と地続きの物語が仕上がっている。
「正常ほど不気味な発狂はない」
自分の中心にも置いておきたいことば。
人生はせいぜいが100年に満たない。
それぞれが「正しさ」を信じて生きるのだろうけれど、
それを「絶対」と思うには、にんげんはあまりに儚い。
紙の本
家族というかたち
2023/10/02 15:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みずたまり - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫婦間のセックスが近親相姦であり、人工授精による妊娠がスタンダードな社会において、家族は必要か否か。
セックスを排除したい気持ちは、女性には特に感じるところがあるような気がするが、実験都市の様子は、じつにおぞましい。
人間外との恋愛を、経済を回すために搾取されていると感じるのは、現代社会でもあることで、そのおぞましい社会を、全くありえない絵空事と思えないところが怖い。
人間には、「自分と人生が繋がっている人」が必要という家族肯定派の意見に縋りたくなるが、そう言った彼も、やがてその世界に静かに順応していくのである。ああ、怖い。
電子書籍
ユートピア小説
2021/12/31 00:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たにぐち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「女性の側からは主としてユートピア小説、男性からはディストピア小説といった評価があった」と巻末の解説に書いてあった。妊娠、出産、子育てが真に男性の問題になる時、行き着く先が共同管理の実験都市・楽園。
紙の本
これぞポイント・オメガの世界
2021/10/10 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
つい先日、ドン・デニーロ氏のポイント・オメガという小説を読んだ、そのポイント・オメガという意味は 「物質と精神は同じエネルギーの二つの現われにすぎず、無機物の支配、生命の誕生、人間の出現と進化を続けてきおた世界はやがて人間を越え、すべてのエゴイズムを離脱した完全な一点にまで到達するということ」なのだが、その行きついた先が村田沙耶香氏の小説「消滅世界」なのではないか。私が好きな変態小説の系譜、谷崎潤一郎→川端康成→河野多惠子のあとを継ぐひとと私が勝手に決めている彼女にしか書くことのできない世界、「コンビニ人間」「しろいろの街の、その骨の体温の」「地球星人」などに続くとても気持ち悪い世界に私はまたも導かれてしまった、でも、友人からスタートした私たち夫婦も・・・と真剣にふと考えてしまった
紙の本
狂ってる(褒めてる)
2020/08/30 09:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu_ki - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって半年以上経つのに頭の中にこびりついて離れません。夫婦は家族であり、家族でのセックスは近親相姦とされる世界。人工授精が主流であり、女も男も関係なく出産ができ、男は人工子宮を(体内に入りきらないから)体外にぶらんとたらす。こんな世界はありえない、怖い、と思いつつも、あってもおかしくないと思わせてしまう村田さんの世界構成力に読む度にはっとなります。村田さんの作品は、読む人が読んだらホラー。セックスを求め、無垢な物に手を出す、静かに狂っていく雨音の姿が印象的でした。
紙の本
本当にありえない?
2022/09/10 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マンゴスチン - この投稿者のレビュー一覧を見る
有り得ないと言い切れないしヒトも進化するものだけれど、終盤特に頭おかしくなりそうだった
聞きなれない食文化に造り込みを感じた
これをどこで気持ち悪いと思ったかが価値観の指標にできそう
未来の話だけじゃなく異なる文化の国においては現代でも起こり得る話に読めた
紙の本
不倫と近親相姦
2018/09/05 10:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
早熟少女の成長に伴うセックス体験記と捉えるか、家族の在り方や生命倫理といった社会問題として捉えるか、それは読者次第。
紙の本
ありえない世界
2023/04/03 07:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来にはこんな世界は、まず、来ないだろう、とは思いましたが、それにしても過激な設定のお話です。夫婦間の性行為が近親相姦とされ、子供は人工授精で。男も出産ができ、男は人工子宮を体内に入らない為体外にぶら下げ……。これを知って、読みたくなった方にはオススメ