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紙の本
戦場のコックたち (創元推理文庫)
著者 深緑野分 (著)
誇り高き料理人だった祖母の影響で、コック兵となった19歳のティム。彼がかけがえのない仲間とともに過ごす、戦いと調理と謎解きの日々を連作形式で描く、青春ミステリ長編。【「T...
戦場のコックたち (創元推理文庫)
戦場のコックたち
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商品説明
誇り高き料理人だった祖母の影響で、コック兵となった19歳のティム。彼がかけがえのない仲間とともに過ごす、戦いと調理と謎解きの日々を連作形式で描く、青春ミステリ長編。【「TRC MARC」の商品解説】
1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。コックでも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ――料理人だった祖母の影響でコック兵となったティム。冷静沈着なリーダーのエド、陽気で気の置けないディエゴ、口の悪い衛生兵スパークなど、個性豊かな仲間たちとともに、過酷な戦場の片隅に小さな「謎」をみつけることを心の慰めとしていたが……『ベルリンは晴れているか』で話題の気鋭による初長編が待望の文庫化。直木賞・本屋大賞候補作。
*第2位『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10
*第2位「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇
*第3位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門
*第154回直木賞候補【商品解説】
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紙の本
すごいな
2020/10/19 12:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリの要素を取り入れた戦争小説なのかもしれない。
戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる。
第2次世界大戦のヨーロッパを舞台にしたミステリ小説を
日本人が書く不思議さ。
紙の本
戦場のコックたち
2020/07/03 19:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
何がすごいといって、まるで翻訳物を読んでいるように英語での言葉遊びも出てくるし、日本語で書かれたことを忘れそうになりました。エピローグでは、もう20年近く前、歌舞伎座で後ろの列に座っていた高齢男性たちを思い出しました。学徒出陣、徴兵といった言葉が飛び交い、戦友会らしき雰囲気でした。私だったら、キッドと同じことが出来る勇気があるかどうかわかりません。他の本も読んでみたくなりました。
電子書籍
まるで良質の映画みたい
2021/08/15 12:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moha - この投稿者のレビュー一覧を見る
飽きさせない映画のよう。まだ若い新米兵とノルマンディーから終戦までの泥まみれ現実を追体験する。どっちよりでもない戦争の姿が克明に。エピローグ、50年後の再会に妙に心が鎮むのはなぜだろう。人の姿を静かに示す良書。経験がなくとも最近の映像資料でここまで書けるとは驚き。翻訳かと疑った位。いくつかのミステリーが挿入されるが最後のがいい、心に響く。
紙の本
戦場あるある?日常的ストーリーかと思いきや
2020/01/14 12:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「良い意味で裏切られた」という言葉があるがまさにそんな感じ。「食」に特化した戦場あるあるの日常(?)的風景の描写かと思いきや、あらすじにある通り、ちょっとした事件を解決したり、軍の日常を翻訳のような文章でグイグイ読んでいたら、最後のあれそれで崩壊した。彼らがいるのは「戦場」ですから、なんとなくほのぼのとして終わるわけがないのに、どうして平和に終わると思ってたんだろうと結構グッサリくる。立ち読みして買って、買って読んで、とてもよかったけど、もう読み返せない気もする。元気な時に読み返したい。
紙の本
非日常における日常の謎を描いたベストセラーです!
2019/12/29 10:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、深緑野分氏の初長編作で、非常に質の高いものです。内容は、アメリカ陸軍のコックとして働く19歳のティムを中心とした軍隊における料理人の仕事について描かれたものです。戦闘に参加しながら同時に炊事をこなすというハードな業務のなかにあって、個性豊かな仲間たちと支えあいながら、彼は戦地で見つけたささやかな謎を解き明かしていくことを心の慰めとしています。戦場という非日常における日常の謎を描いたベストセラー作品です!
紙の本
色々な要素を持った小説
2019/11/28 11:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこまるた - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙を見て、食べ物を主題にした小説なのかなと思って読み始めましたが、ミステリ要素もあり、ヒューマンドラマであり、戦争小説でもあり、歴史小説でもありと色々な要素が詰まっていて、とても面白かったです。
日本人作家が書いているのですが、翻訳物ではないかと疑う程、第2次世界大戦前後のアメリカやヨーロッパ雰囲気がリアルで驚きました。
短編集の構成になっているので、読み易いです。
紙の本
どんどん物語の性格を変えていく展開に驚きの作品でした。
2019/12/28 10:09
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんどん物語の性格を変えていく展開に驚きの作品でした。激戦だったノルマンディー上陸作戦にも拘らず、むしろ激しい戦場においてすら淡々と生き抜く兵士たちの逞しさと、推理小説のような事件の謎解きで、ほぼこの本の性格が判った気がしたが、3章でその性格を一変させる。3章はナチス占領下での住民たちの矛盾が解放で一気に噴出する悲惨さであり、4章は今流にいうならPTSD(心的外傷後ストレス障害)の話であり、5章は本来憎み合う理由の無い個人同士が戦い合う戦争の矛盾であり、戦時下には隠されていたユダヤ人虐殺問題などの描写である。そしてエピローグで戦争に関わった人々の生き方が描写される。戦争の痛手から立ち直れず非業の死を遂げる人間もいるが、概ね幸せな人生を歩んだ形になっているのが救いか。準主役のエドワード(エド)・グリーンバーグの遺品のメガネが消えて無くなっていたという最後の一文は良く判らないけど味わい深い。
<さて、以下は蛇足>
1章の描写を見て、まるで「史上最大の作戦」に代表される戦争映画を読んでるような感じを得た。不思議に思って文末を見たら、ノンフィクション小説多数を含む約50もの主要参考文献資料が羅列されていた。全体を通じては『バンド・オブ・ブラザーズ 男たちの深い絆』らしいが、1・2章のノルマンディー上陸作戦は『ノルマンディー上陸作戦』『史上最大の作戦』(映画「史上最大の作戦」)、3章のマーケット・ガーデン作戦は『遙かなる橋』(映画「「遠すぎた橋」、4章のアルデンヌの闘いは『バルジ大作戦』『最後の100日』(映画「バルジ大作戦」)、などである。内容から見て欧州育ちの帰国子女の作品かと思ってたのだが、全て主要参考文献資料から纏め上げた作品と知り、今、何故、末期のドイツ攻略戦なのかと不思議になった。1983年生まれなので今36歳。実に不思議な作家である。
さて、もう一つの疑問は題名である。確かに、1・2章は食べ物の話が結構軸になっており、「・・・コックたち」も何となく納得できるのだが、3章以降は「コック」である必然性を全く感じない本質的な戦記小説になっている。何故「・・・コックたち」だったのか。ムーー・・・・・・・・。
紙の本
戦場のコックたち
2019/08/23 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツのノルマンディ攻略戦からドイツ敗戦まで従軍コック達を中心に部隊の中で起きた出来事を解決するミステリーと人間ドラマと年老いての感動の再開など小説の枠を超えた作品だと思いました。仲間を思う心の葛藤が良く書けていたと思います。
紙の本
読みやすいけど魅力は多面的な良書
2019/08/18 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
コックの一面を持つ若いアメリカの特技兵たちの物語。時に前線で銃を構え、時に補給拠点で兵士たちに料理を振舞い、消えた補給品の謎を追う。前半はミステリとお仕事小説の面が際立つ青年兵の成長物語として楽しめて、後半は仲間の死とドイツ兵との対峙に目を瞠る。
周りからキッドと綽名される若くて情に脆いティムと、冷静沈着で味音痴なリーダー気質のエドの互いを支え合い、徐々に心を支え合う青春小説的な一面も魅力的。使われている表現は平易で、題材も第2次世界大戦だし、中学生でも充分楽しめると思う。500ページ超の文庫本とはいえサクサク読み進められた。
紙の本
現代風の推理小説
2019/08/31 00:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気のある本であり、以前から興味があったので、文庫本になったこともあり買ってみました。
推理小説という感じではなく、物語として読めば、それなりに楽しめるかなという印象です。
アメリカ兵が主人公であり、出てくるキャラはほとんどアメリカ兵なのですが、日本人っぽい性格で、そこは気になりました。
戦地に行っているわりに平和な雰囲気で、これが逆にリアリティがあるのかどうかわかりません。しかし、もう少し緊迫した雰囲気にした方がいいような気がしました。