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はるにれ みんなのレビュー
- 姉崎 一馬 (写真)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:福音館書店
- 発売日:1981/11/12
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紙の本
青春時代の謎
2006/10/14 05:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代の誕生日にクラスの女の子からプレゼントされたのが本書である。
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その子とは別に付き合っていたわけではない。僕も他に好きな女の子もいた。しかも その子が僕を好きだったかというと そんなことも無かったはずである。従い 今でも 何で本作をその子から貰ったのかが 分からない。
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但し 高校時代は 自分についても他人についても 分からないことだらけであった事は確かだ。青春時代の甘酸っぱい謎の一つとして僕にとっての本書がある。
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そんなわけで 手許に残ったのは 本作だけだ。たまに見てもはるにれは 色褪せずにすっくと立っている。この本も しかしロングセラーになった。自分でも理由はよくわからないが 僕としては何故か嬉しい。
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本をプレゼントしてくれた女の子は 北海道の農場に嫁いで 3人の子供の母になった。人生色々である。
紙の本
物言わぬ大木の、なぜか雄弁な表情
2005/01/31 11:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いしころ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙は秋のひとこま、ですが、それはすでに冬の厳しさを覚悟している、「はるにれ」さんです。じきに降り出した雪は、容赦なく彼(または彼女)にたたきつけ、凍らせ、有無を言わさず全てをかたく閉じ込めてしまいます。
横殴りの吹雪を受ける、彼のアップ。胸が震えます。
と、降り止んだ雪。あたりを支配する静謐。薄青く平らな大地が、優しげにもうつります。そして、昇る太陽に祈るはるにれ。(だって、祈ってるのよ〜)
このあと、春の霞、若い緑、と魅せてゆき、あまりにも力強い、夏。晴れ渡る青空にのばした枝々に、盛り上がるごとく輝く無数の葉。
ああ、雪も、孤独も、痛みも、なんだかこれで、チャラね。『感動してしまっているオバサンの図』に照れながら、『はるにれ』を本棚に加えました。正座して。
子どもたちに読んでやったことはないです。たぶんこれからも、ないでしょう。でも、いつか、彼ら自身がこの本を開いて、じっくり見つめたくなる時が、きっとくると思います。
そこで、子どもたちは、何を感じ、何を聴くのでしょうね。
そして どんな「夏」をむかえるのでしょう。
紙の本
はるにれの存在感に勝つものって?
2001/02/19 15:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほんとうに見事な写真の絵本です。
文章はまったくありません。このくらい被写体に存在感があると、ことばなんていらない。地平線がみえる広い草原に、すっくと立つ1本のはるにれの木。その四季のすがたがおさめられた写真絵本です。
秋の夕暮れ。冬の早朝。「しばれ」と呼ばれる寒さの中に立つはるにれ。そうした冬を越えて、春の靄、そして緑萌ゆる夏のはるにれ。それぞれの四季の中に立つはるにれの想いが伝わってきます。
本を開く前と後で、自分の気持ちが変わることを実感できると思います。少なくとも「とりあえず明日もがんばろう!」とは思えます。滋養強壮にこの1冊(笑)。
このはるにれの木、実物を目にしたことがありますが、やっぱりすごい。その存在感に圧倒されます。ご覧になりたいかたは、ぜひ北海道・十勝にいらしてください。
【B◎◎KRACK】No.71 2001/02/14発行
紙の本
文字のない写真絵本
2022/07/28 02:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルリノツキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雄大な自然の中にある楡の大木を写し取ったとても美しい作品
文章はありません
子供はつまらないと思いそうな気がしましたが
意外にも気に入って他の絵本と同様に興味深く何度も見ていました
こんなに大きくなるまでに一体どれほどの時間が流れたのか
同時に客観的に人間の悲哀を感じたりもします
大人にも子供にも手に取って一度見てもらいたい一冊です