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おじいちゃん みんなのレビュー
- ジョン・バーニンガム (さく), たにかわ しゅんたろう (やく)
- 税込価格:1,815円(16pt)
- 出版社:ほるぷ出版
- 発売日:1985/08/01
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紙の本
清々しい爽やかさと、ほんのりとしたあたたかさと。心がほっこり、ふくらむ絵本です
2009/02/08 17:51
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「よくきたね げんきかい?」と、緑の椅子に座ったおじいちゃんが、手を広げて孫娘の女の子を迎える一枚からはじまる絵本。
爽やかな色合いの絵。ユーモラスで、あたたかみのあるタッチ。清々しい風が通り過ぎてゆくような絵の一枚、一枚をめくっていくうちに、おじいちゃんのしぐさ、表情、言葉が、孫娘の記憶の中から生き生きとよみがえってくるのですね。おじいちゃんと女の子、ふたりを結ぶ心のきずながあたたかく描き出されている絵と文章に、心がほっかりとなごみました。
おじいちゃんが腰かけていた緑色の安楽椅子。ゆったりとして、おじいちゃんの体によく馴染んだ緑の椅子が、この絵本の中で、とてもよく効いています。主(あるじ)を失った緑の椅子が描かれたラスト。大好きなおじいちゃんの膝に乗ることのできない、そして言葉を交わすことができない女の子のさびしい気持ちがこちらの心にも届いて、しんみりとしちゃいました。
英国の絵本作家ジョン・バーニンガムの1984年の作品。原題は、『GRAMPA』。
『Pooka 酒井駒子 小さな世界』の中、絵本作家の酒井駒子さんが「大切な本たち」の一冊として挙げていたのに興味を持って、それで手にとってみました。この絵本に寄せた酒井駒子さんのコメントを紹介しておきますね。
<ボローニャに行ったとき、偶然『おじいちゃん』の原画展をやっていて、それがとてもすばらしかったんです。こんなにいい絵があったのかと、はっとしました。それまでは知っていたけど、深く絵本を見たことはなくて。改めて読んでみたら、すごく良かった>(『Pooka 酒井駒子 小さな世界』より)
紙の本
しっとりとじーんとこころに残る逸品です
2002/08/13 12:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
おじいちゃんと孫娘の交流がさまざまな場面と会話で描かれています。
これは記憶の断片なのかもしれません。しっとりと、じーんと、こころに残るなにかがあります。
おじいちゃんは孫娘に根気強くつきあっていますが、ときには「おじいちゃんにむかって そういうくちの ききかたは ないだろ」と口をとんがらせたりします。
孫娘はおじいちゃんが子どもだった頃の話を聞いて「おじいちゃんも あかちゃんだったこと あるの?」
とても好きな場面とことばです。
おじいちゃんの大きな手と足元の描写が素晴らしく、おじいちゃんの生きてきた歳月を感じさせます。
おじいちゃんがいつも腰掛けていた緑色のいす。いっしょに腰掛けたこともあるいす。おじいちゃんがいなくなったそのいすをみつめる、大きくなった孫娘。
ことばはありません。
15年前の夏に亡くなった曽祖父のことを思い出しました。お盆の頃いつも行っていた母の実家。「おぉ来たか」と迎えてくれた笑顔。その口調とたたずまいが今も目に焼きついています。
何度もめくり、ながめています。逸品です。
紙の本
そこにいた人
2010/09/20 09:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は祖父を知らない。うんと若くで、なくなった。私は祖母も知らない。私は生まれてまもなく、なくなった。母方の祖母も知らない。わずかに母方の祖父だけが私が二十歳を過ぎる頃まで生きていた。ただあまり親しくはなかった。
英国の絵本作家ジョン・バーニンガムが描いた『おじいちゃん』という絵本は、「よくきたね げんきかい?」という、ちいさな女の子をむかえる「おじいちゃん」の言葉で始まる。ちいさな女の子は彼の孫なのだろう。
「おじいちゃん」とちいさな女の子。世界がまるでちがう。
彼はちいさな女の子のぬいぐるみのくまが女の子だって知らないし(もっとも誰も知らないだろうが)、ちいさな女の子とまじめにけんかをしたりする。
世界がまるでちがう。彼にはたくさんの時間が過ぎて、ちいさな女の子にはまだまだたくさんの時間がある。
ちいさな女の子は「おじいちゃんも あかちゃんだったこと あるの?」とたずねる。彼女にとって、彼は生まれたときからずっと「おじいちゃん」だったから。
生まれたときから彼女のそばにいて、知らないことをたくさん知っていて、いつも大きなソファにすわって、自分をむかえてくれる。それが「おじいちゃん」だった。
でも、ちいさな女の子も「おじいちゃん」がいつかいなくなる日がくることを知る。人間は死んでしまうのだと知る。
主をうしなった大きなソファをみつめる小さな女の子は人間という無常を知るのではない。人間はいつかいなくなってしまうことを知るだけだ。
私は祖父も祖母もほとんど知らずに育った。そのことを思うと、すこしさみしい。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
考えさせるラスト
2018/12/29 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
おじいちゃんと孫娘ちゃんの掛け合いにほっこりします。
けれど、ラストの方では不穏な展開に。
おじいちゃんにはいつまでも元気でいてほしい。
裏表紙、おじいちゃんと孫娘が一緒に散歩している絵に少し救われました。
紙の本
おじいちゃん
2019/01/24 11:45
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
おじいちゃんと孫の関係がとても静かに、とても愛おしく描かれていて、心がほっこりします。
長い長いおじいちゃんとの楽しかった思い出をひとつひとつ思い出しているような、素敵な作品です。
紙の本
これはずるい
2016/02/14 21:58
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
無垢で可愛らしい孫娘。優しく彼女を愛するおじいちゃん。
他愛無いけど、かけがえのない一日一日。
でも、おじいちゃんは確実に老いていき、別れの日は一日
一日、近づいていく。
良い絵本です。でも、目がどうにかなるほど涙が出ます。
紙の本
もう会えないなつかしい人がいますか?
2002/06/07 16:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまざきむひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
感性をとぎすまして、おじいちゃんと孫娘の、妙に会話が食い違う場面を1つ1つ味わってみてください。
生活のどの場面にもいつも当たり前にいてくれたおじいちゃんを感じてください。
ラストシーンのからっぽの椅子は、この子の胸にぽっかりあいた穴のよう。そこを吹き抜ける風が絵本の冒頭から始まる場面をもう一度たどらせるはずです。
子どもは子どもなりの、そして大人は大人なりの感じ方で読める本です。
紙の本
なんかよくわからない
2017/05/19 21:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部読みましたが、なんかよくわからなかった。
おじいちゃんと孫娘のやりとりがいろいろと描かれているのだけれど。
こどももピンとこなかったみたい。