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あぁ、ああの世界だ。シーナワールドだ。面白かったーーーー!始終きたない油でドロドロってどんな気持ちなんだろうか。北政府の世界は、こんなに化学兵器の影響を受けていないんだろうか。想像が膨らむ。ネーミングも個性的で良かった。
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読むのは中学生のとき以来か。
いやー、やっぱり面白いなー。
固有名詞の一つ一つがいい。
脂まみれの世界観に得体の知れない生き物たち。
アドバードも久し振りに読み返してみよう。
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椎名誠SF三部作の三作目、最近コミカライズもあり興味があったので。
今回は群像劇で、戦後荒廃した世界でサバイバルする主人公らの旅を描く。
登場する異形の生物や装甲貨物車といった機械などの世界観設定に沿ったネーミングがどれも語感をくすぐるものばかりで新しい固有名詞が出るたびにわくわくした。
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素晴らしいシーナワールド。
日本語の機能(漢字ふりがな擬態語など)駆使しまくる。
素直に関心。
しかも使い方上手だから違和感なく入ってくるし。
たまに読むと自分のバランスがとれる気がする椎名誠。
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大変面白かった。奇妙だけど我々の日常感覚の延長で捉えられる平易な叙述の範囲内で描かれているように見えて、やっぱりぶっ飛んで奇妙な最終戦争後の世界。最終戦争の後も人が生きていき、くだらない争いを続けたり、日々の飯に汲々としたり、フクシュウに命を懸けたりする。
「アド・バード」を読んだのは高校生のときだったろうか。アウトドアのエッセイや「岳物語」を読んでいると、同じ人がこんなふうにもう一つの世界を構築する力を持っているとはなかなか思えない。作家椎名誠、すごい。SF三部作といわれるもう一つ「水域」も読んでみたい。島田倉庫の余韻でしばらくおなかいっぱいなので、また思い出した頃に。
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椎名誠のSF小説。短編調になっており、比較的読みやすい。椎名誠独特の地名や乗り物、生物が出てくるが、なぜか懐かしく、薄ぼんやり情景が浮かんでくる。
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荒廃と争乱の世界。
ハリウッド映画のように機械的な恐怖の未来ではなく、
もっと「生き物」的な「泥沼」的な泥濘状態。
かすかにつながっている個々の物語り群が、
そこで生きていく人間そのものの運命の危うさそのものみたいで、生命の進化を追うような面白さを覚える。
1回読んだら、物語の登場人物のつながりを、
時系列の系統図にして整理すると、
もっと面白い!
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2022/08/24読了
買ってから22年も放置されていたが、やっと読了。超常生物が跋扈し、怪しい「北政府」が権力を握ってそれに抵抗しながら生きる人々、というシーナワールド炸裂のSF小説である。
アドバード、水域等と何となく共通する世界観もあるが、別の話で、油の雨の降る(おそらく北政府からそう離れては居ない)土地、島田倉庫とその周辺が舞台。よく見ると短編集である。灰汁とかアームとか、いつもシーナさんの小説に登場するおなじみのキャラも登場。
夜盗団から物資を守るために武装した倉庫、という設定であり、その戦闘シーンは見事である。最終的に、大雨・洪水になってしまい、島田倉庫の柱そのものを爆破して地面からはがし、船のようにしてそれに乗って移動する、という度肝を抜かれる展開である。
後から気づいたが、油の雨が降るこのような世界観は、その後の「銀天公社の偽月」にも承継されているようだ。バラバラに読んでいるが、また暫くたって忘れた頃、アドバード、水域、武装島田倉庫、銀天公社と、一度に最初から読んでみたい。