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まあ、予想してました。つまらないことくらいは、予想してました。『きらきらひかる』に引きずられてることくらい百も承知でした。
やっぱりつまらなかったというオチ。『こうばしい日々』の子どもはただムカつくだけ。基本的にあたしはアメリカとかいう国が好きではないので、こういう結論になる。かといって姉のことが好きになれるかと言ったらそうでもない。
ええと、もう一個の『綿菓子』ね。まあ、こっちはそんなに嫌いじゃなかった。全然好きではないし面白くも何ともないんだけど、少なくとも読んでてイライラすることはなかった。「アホやなぁ」と笑いながら読ませるという作者の意図はまあ、達成できたんと違うかな。ただ、あたしの場合はそれは微笑ましい笑いじゃなくて、ただの冷笑だったというだけで。
そもそもませた子供が嫌いだから仕方ない。自分だってませた子供なくせにね。
あと、やっぱりターゲット層は明らかに女性だと思った。そもそも男性が読んで面白いと感じる要素が何一つない気がする。ここら辺はやっぱりなんていうか、あたしの嫌いな「女流作家」だなという気がした。
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「こうばしい日々」と「綿菓子」の2編を収めた文庫。
「こうばしい日々」は、父の仕事の関係で2歳の時からアメリカにいる、今11歳の主人公「ダイ(大介)」の話。ガールフレンド、年の離れた姉貴、学校での友達、などの日常を描く。
姉貴のボーイフレンドのデイビッド、ダイの友達のウィル、父の知り合いの島田さんなどが登場する。ダイとガールフレンドのつきあい方や大人の世界をかいま見るダイの感じ方がほほえましい。
「綿菓子」は連作短編である。一応、筋はつながっているが、一編だけ読んでも分かるような書き方をしてある。
主人公のみのりは小学校6年生。物語の中で中学生になる。年の離れた姉貴、姉貴の付き合っていた次郎君、おばあちゃんやおばあちゃんの友達の絹子さん、友達のみほ、などが登場し、やはり、日常生活を追っている。
姉貴は3年付き合った次郎君と別れてお見合いをし、半年で結婚してしまった。みのりには理解できない。じつは、みのりは次郎君にほんのり恋心を抱いていたりする。おばあちゃんと絹子さんと死んだおじいちゃんの関係、おとうさんとおかあさんの関係、姉貴と次郎君と島田さん(結婚相手)との関係、みほの両親の関係など、みのりには理解できないことばかりだ。
やはり、みのりと次郎君の関係や、みのりから見た大人の世界がほほえましい。
「こうばしい日々」は、アメリカとの文化の違いなども随所に表現されていて、面白い。作者のアメリカ留学時代の経験が元になっているのだろうか。そして、どちらも11,2歳の子供が主人公で、年の離れた姉貴がいて、大人の世界にとまどったり不思議に思ったり。
どちらもほんのりする小説です。
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外国に住む日本の家族という設定が斬新だった。文章の雰囲気がのびのびとしていて明るく、ダイの真っ直ぐな考え方、生き方に元気を貰った。
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江国さんの作品は大好きだけど、これは退屈だと思っちゃった。この穏やかな感じは素敵だけど、うちにはまだ早すぎたかなって思う。
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同世代の江國香織さんのエッセイ
「こうばしい日々」って題もいいよねぇ
デラウェア州って合衆国最初の州なんだねぇ
日本人の家族だけれど、会話はほんとは英語という設定だけれど
英訳されたら読み直してみたいきもする・・・エッセイ
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ほんわかした雰囲気がよかったです。でも話も文章もとくに好きでもなく嫌いでもなく。江國さんは合わないのかな?
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本人にとっては色々起こった非日常な日々は、他人からみれば単なる日常にみえるくらいのもので。こう、日常を描くということができるのは江國さんのすごいところだと思う。
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ピュアな物語。
綿菓子の方が感情移入できるかな。
人を好きになるとみんな哀しい。
それに気づくのはすばらしいことだ。
誰かに愛されたら、
それに報いるだけの生き方をしなくちゃいけない。
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「こうばしい日々」はアメリカ在住の11歳の男の子が主人公の話。ガールフレンドや大学生の友達、姉とその彼氏、学校の先生や友達、たくさんの人が出てくる。ほんとうに何気ない日常を描いたような作品で、なにか大きな事件が起こるわけでもなく、彼の人生の一部をちょっと覗き見したようなお話でした。「綿菓子」は姉の昔の恋人に片思いしている小学生の女の子のお話。女は哀しい。結婚なんてどうでもいい、わたしは真実の愛に生きる。あどけなくって、切ないお話でした。
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10代に入ったばかりの少年と少女をそれぞれ主人公にした中編と連作短編集。少年のほうはアメリカ生まれの日本人で父親から「アメリカ人になれ」と言われて育っている子。なんだかマシオカを思い出しちゃった。(笑)少女のほうは、姉や親の結婚生活を見て、「私は結婚しないで、恋に生きる!」と思う女の子。昔の気持を思い出って、甘酸っぱい気持ちになりました。ラストはちょっと好きでないけど。
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やっぱり言葉がうまいな、と思う。
10代前半の男の子、女の子から見た恋、あと大人。
中編が2つ。
ジルがかわいらしい。
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「こうばしい日々」と「綿菓子」の2編が収められている。ともに中篇であり、10代前半の主人公の視点から物語が描かれる。
変わらずの言葉の肌触りに温かいため息が出そう。ホテルのパリッとしたシーツの感触、生チョコのとろける感じ、秋の落ち葉を踏んだとき。社会的なメッセージではなく日々の中に現れる瞬間しゅんかんを心地よく提示してくれいて、期待通りとも言えるし期待を上回っているとも言える。「綿菓子」は、短編を連作としてつなげていて、こういう構成は新鮮だった。
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すごくやわらかいような気持ちになれる本で、何度も読み返してます(*´`)
『きんのしずく』が特に好きです。
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▼概要
少年を主人公にした「こうばしい日々」と、少女を主人公にした「綿菓子」の中編二編が収録されている。
▼感想
どちらの小説も「ちょっとひねくれた子供」が主人公だった。私ならこんな弟と妹を持ったら絶対に腹が立つ(笑)
「こうばしい日々」の主人公・ダイは家族(特に姉)に対してすごく批判的。自分の思っていることをけっこう率直に言う(「そんな言葉は相手より自分をいやしめますよ」とミズ・カークブライドは言っていた)
反対に「綿菓子」の主人公・みのりはひねくれたことを思ってもそれを直接言葉に出さない子。そして、すごく大人っぽくて優しい子。「人を好きになるなんて哀しい」という台詞が印象的だった。姉の元恋人の次郎くんへの淡い恋心が切なかった。
私的には、どちらかといえば「綿菓子」が好きでした。みのりも次郎くんも好き。みのりの純粋で切ない恋心はつい応援したくなった。
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高校生の夏休み、他の宿題に追われて新しい本を一から読む時間がなかったので、この本で読書感想文を書いた。
上手く書けなかった。すきなのにねー