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猟銃・闘牛 改版 みんなのレビュー

文庫 22(1949下半期)芥川賞 受賞作品

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みんなのレビュー26件

みんなの評価3.9

評価内訳

26 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

津上は仕事に燃えているようで実は覚めている、いい男だ

2019/01/26 22:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「闘牛」の主人公・津上にはモデルがいる。その人は小谷正一。この西宮球場(作内では阪神球場)での闘牛の企画は、大雨のために大失敗したが、そのあとの企画、阪急百貨店で開催された西洋絵画展が大成功を収めて失敗を帳消しにしたのみか、プロ野球球団「毎日オリオンズ」の設立に奔走するというとんでもなくパワーのある人だ。その男と怪しげな興行師・田代、戦後の成り上がり者・岡部などのパワフルでうさん臭い戦後日本のある意味では原動力となっていった男たちとの会話が魅力的だ。仕事に熱く燃えているようで実は冷めている、しかし勝負師でもある津上に好感がもてる。

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紙の本

三作品とも名作ぞろい

2018/05/02 13:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

『猟銃』は,サスペンスタッチで,ページをめくる手が止まりませんでした。
『闘牛』は,ビジネス小説ですが,戦後の日本の様子がうかがえました。当時の天気予報の精度の低さが印象的でした。
『比良のシャクナゲ』は,老人のボヤキですが,その孤独や苦悩について考えさせられました。

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紙の本

孤独な生き物たちよ、万歳

2001/11/14 11:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『猟銃』『闘牛』『比良のシャクナゲ』の三作品が収録されている。
 『猟銃』では、三杉という男の不倫の様子が、彼の妻、愛人、愛人の娘の3人からの三杉宛の手紙で描かれる。それぞれが三杉に対して最後通知のつもりで書いたものだけに、鬼気迫るものが感じられる。妻は、夫の不倫に早い時期から気付いていたが、夫に詰め寄る期を失した。形としては耐え抜いた女性ということになるだろうが、彼女の手紙を読んで頭に浮かんだのは「賭博する者の心理」だった。負けが続いたら今さらやめるわけにはいかない、つぎ込んだ金と労力をこの手にするまでは。それも2倍にも3倍にもしなければおさまりがつかない。これと同じ心理が妻に働いて、何年も何年も知らぬふりを通してきた。そして最後に兎に角も勝利を収めたと彼女は感じているようだ。 一方愛人は、三杉への愛や日陰の身であることは一種のカモフラージュのようなものでしかなく、彼女を立ち上がらせる気力は前夫の浮気にあったようだ。
 手紙の差出人によって主人公が転々と変わっていくので、段々と話が複雑になりながらも真相が明らかになっていく。まるでミステリーを読んでいるようでもあった。
 三杉が愛人に、「人間は誰も身体の中に一匹ずつ蛇を持っている。」と語り、それに対して愛人は手紙の中で次のように言っている。「人間の持っている蛇とは何でありましょうか。我執、嫉妬、宿命、恐らくそうしたもの全部を呑み込んだ、もう自分の力ではどうする事も出来ない業のようなものでありましょうか」。『猟銃』は、まさに人間の業を見事に描いた作品だと思う。
 続く『闘牛』では、やり手の新聞記者が闘牛の興行に賭ける様子が描かれている。人間の中身は、年齢や経験によって成長していくものとは別に、決して変化を見せることなく消えることもない一部分があることに気付かされる。どうしても顔を出そうとするこの一部分によって、人の人生は大なり小なり波乱万丈と言わしめられるのだろう。
 三作目の『比良のシャクナゲ』は、一言で言えば老人のぼやき小説だ。今の世なら、定年と同時に妻から離婚届を突きつけられるタイプの男性だ。研究に没頭する毎日。辿り着くべき場所を求め続けている。他人の無理解を罵倒する姿は孤独で、研究を認められたいと願う気持ちは憐憫の情を催す。
 まやかしを取っ払った人を見せてもらえて、却って清々しい気持ちになれた。
 「自分なりにしか生きることができない人々」の姿を読み、安堵のため息が出た。

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2006/12/21 19:36

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2008/03/03 03:21

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2010/07/02 06:24

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2011/03/01 21:21

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2011/03/07 11:15

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2009/06/06 17:01

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2011/12/11 10:11

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2011/11/12 11:44

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2012/05/27 18:03

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2014/02/26 00:49

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2014/09/10 14:51

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2015/11/10 22:12

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