紙の本
生の裁判の光景、どんなものか興味ありませんか?
2008/05/25 21:03
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココロの本棚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判員制度始まりますね。
本やニュースやドラマなどでは知っていても、実際の法廷ってどんなものなの?わからないことばかりです。
もし裁判員に選ばれたら私はアタフタしてしまいます。
この本は難しい法律の本ではありません。
2年間裁判所に通いつめ裁判を傍聴したライターが語る、「裁判傍聴記」です。
世間を騒がせた大事件の裁判を傍聴したものから、離婚裁判のような民事まで、様々な裁判の模様が語られます。
現在では個人情報保護の関係もあり、離婚裁判は基本非公開となったようですが、以前はできたんですね。
プライベートな問題を知らない人に聞かれるなんて!!!
法を犯して裁かれるのとは違い、こういうのはちょっと嫌ですよね。
どんな裁判にもドラマがあります。
一番見ててつらかったのが、交通事故裁判でしょうか。
もちろん一番に同情すべきは被害者とその家族なのですが、不運が重なって事故を起こしてしまった加害者への同情も否めません。
相手が信号無視をして突っ込んでこようと、死角から突然飛び出してこようと、人を死に至らしめてしまえばもう普通の人生は送れません。
善良に生きてきた人が一転被告人。
運転する者として、他人事とは思えないのです。
被告人や証言者がとても役者な裁判もあるようです。
人生が変わってしまう戦いの中では、誰もが必死。
もし裁判員になることがあれば、私たちはそういった中、証拠品や事実と思われることだけを冷静に見極め決断をくださなければなりません。
とてつもない重責ですよね。
法の施行までに、一度生の裁判の様子を肌で感じてみませんか?
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週刊誌の連載企画として、担当者のオガタから「裁判を傍聴してみないか」と勧められたフリーライターの著者が、法律素人として果敢にも予備知識も無く裁判を傍聴し始める。
最初は裁判の何を聞いたらいいかも分からず戸惑う著者であったが、日参していくうちに裁判傍聴の面白さに気づき、さらには長年傍聴を趣味としている傍聴マニアたちとも知り合いになり、裁判傍聴術の手ほどきを受けるようになる。
そんな著者が通いに通って書き溜めた傍聴記録から、話のネタになりそうな(というと不謹慎だが・・・)裁判が21件、本書には収録されている。
本書を読むと、敷居が高いと考えがちな法廷が、少しは身近になるのではなかろうか。
もちろん、なぜ国民の権利として「裁判傍聴」が認められているのか、そのことも念頭においてほしかったというのが著者への要望ではあるが・・・。
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フィクションじゃないからおもしろい!!
傍聴席で聞いてる筆者とのギャップにびっくりする。関係者でなければ、こんなに冷静に見れるもんだーとか。さらにそれを静観してる自分が居たりします。
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ヒトの人生が垣間見える裁判傍聴記録。まったく無関係だからおもしろがれるけどな。しっかし裁かれるのは大人気ない大人の多いことよ…
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フリーライター、北尾トロが裁判を傍聴したレポート。有名事件ばっかりではなくて、コンビニで年賀状強盗をした小さい事件とかの裁判も傍聴してる。考えてみればすごい人間ドラマだよな。
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著者の裁判傍聴記録。 大きな事件、小さな事件さまざまあり、一歩間違えれば自分も犯罪者になってしまうってことを、痛感しました。
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待ち合わせまでの時間つぶしに覗いた書店で、久々にジャケ買いした本。裁判の傍聴を軽いノリで書いており、さらりと読める。
色々と眉をひそめるところもあるが(特に性犯罪裁判に対する反応等)、まあ本のコンセプト自体野次馬視点に立って作ったものだろうからやむを得ないかもしれない。これを読んで傍聴してみたい気になった私も野次馬なのだし。
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裁判員制度に突入しようとしている日本。それを前に、是非読んでほしい一冊。
文章もおもしろく、歯切れがよくって、とてもおもしろく読むことが出来ました。
傍聴に行ったことがない人は、絶対に行きたくなります。
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裁判長! コレは言うほど面白くありません。
著者・北尾トロの東京地裁傍聴録。
客観性のない感想文が並べられており、人間ドラマも無ければ、著者が感じている抑揚も伝わってこない。
文が稚拙。
唯一、なかなか表に出てこない裁判の様子を書いたことに価値アリ。
故に星二つ。
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箱根合宿の下見に行く途中のロマンスカーで読みふけった1冊。刑事訴訟法に授業取っているし、近年裁判員制度も始まるし、
私にとって読み時だった。
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本のレビューは初めてですね。
しかも石井さんとはまったく関係ありません。
この本はライター北尾トロ氏の裁判傍聴記録です。裁判員制度の導入が話題になっている今、タイムリーといえる文庫化ですね。
最近はまっている黒川博行氏の本を買おうとして、ついでに新刊コーナーを冷やかしていたときにタイトルに惹かれて買ってしまいました。
私自身は裁判の傍聴経験はありません。が、民事裁判の当事者になったことはあります(少額訴訟ですが)。ちなみに原告で、決して被告ではありません(笑)。
この本では主に刑事裁判が取り上げられています(離婚、DVなど民事裁判の傍聴記録もあり)。
その中でも取り上げられるのはなぜか痴漢、強姦など性犯罪が多くそのせいか全体的に野次馬視点で書かれている印象です。
第13幕「なぜ露出なんだ?」では「触るのと出すのは別物」(何を出すのかはあえて書きませんが)などと、女である私から見て「?」と思う記述もあります。
「男は女を見れば触りたくなるものだが、露出をするようになればそれは性欲がねじれているからだ」といったことも書かれていますが、少なくとも私から見れば触るのも露出すんのもじゅーぶんねじれてるんだけどなー。
法廷に立つ当事者の表情を直接見た、一人の男性の正直な気持ちなのだと思えば良いのでしょうか。
文章はほどよく軽く読みやすいのですが、あまり読後感の良い本ではありません。
しかし、この本では大学の講議で学べない裁判当事者の人間像を読み取ることができます。
自分の犯した罪の重さを法廷で知る人、また逆にそれがわからない人、欲の皮の突っ張った人間の成れの果て、そんな人を利用する賢くも悪い人、国選弁護人となる人の本音、有名な事件だが報道では分からない裁判官・検察側・弁護側のやる気の度合いや駆け引きなどなど…。
「証言を終えたあと、その証言が裁判官や傍聴席にいる人たちに良い心証を与えたことを確信し満足そうに席へと戻る証人」、「すでに実刑となることが予測されていて、その量刑を軽くするための反省の言葉を被告人から引き出そうとするが、被告人がその目的に的外れな発言をくり返すので困惑する弁護人」この文庫の表紙絵のような「ドクロのマークの服を着て被告席に座る人間」に対する複雑な感情を、この本を読むと実際にその場にいたかのように感じることができます。
どのような行為が犯罪となるか?その犯罪にはどんな刑罰が科されるのか?といったことが法律で成文化されており、また世の中には法律を扱ったテレビ番組も増えました。しかしそれによって人々のモラルが向上するわけではなく、犯罪は減らない。逆に法律のウラをかこうとする人もいるし。この本に書かれている事例以外にも有名・無名問わず事件の多さ、多様さに「罪刑法定主義ってなんだ?」と考えさせられました。刑法を学んでいるときでもこれほど深く考えたことはなかったりして(笑)。
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追記
このレビューを書いてから東京高裁、富山地裁、横浜地裁にて裁判傍聴を経験しました。法廷を出たあとは「この事件について誰かと語りてえ!」とヘンな衝動にかられて困りました(笑)。特に富山地裁での刑事裁判、窃盗罪(万引き)の証人尋問だったのですが、証人が女性警察官であまり歯切れのよくない証言だったので疑問に思いゼミの先生に聞いてみたところここには書けませんがなかなか興味深いお答えが。ひとつの事件を余さず傍聴してみるのもいいなあ…と思いました。そんな時間ないけど…。
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女性週刊誌の連載とかでありそう。
いまいち入り込めなかったけど
実際に全部あった話だと思えば、
作者自身はそりゃおもしろかっただろうなぁ。
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裁判をひたすら傍聴するルポ。笑いあり涙ありの実はドラマチックな裁判に人間味を感じる。裁判員制度が始まる前に読んでみては?
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平成21年からの裁判員制度が気になる今日このごろ。
北尾トロさんの東京地裁傍聴録が文庫になってる(単行本は2003年に鉄人社というところから発刊されているそうです)のを発見したので購入しました。通勤時間+数時間で読めます。
社会派なルポルタージュを期待して読んではダメです。
あくまで、北尾トロさんの素でもないんだろうけど
まんま演出とも感じさせられない(ここらへんがうまいです)物見高さ、安っぽい正義感を、
この本を読む人が「北尾トロよ、人の人生がかかってんのに、そんなことでいいのか」と、
自らの物見高く安っぽい正義感にあまり気づかずモヤモヤする、
というのがこの本へのふさわしい接し方といえましょう。
そこいらへんのことは、タイトルの「どうすか」にきちんとヒントがありますからね、
そういう点では親切な本ですね。
北尾さんがワイドショーのように熱く傍聴レポートを
語れば語るほど、読む側のやりきれなさのボルテージは
あがっていくのですが、なぜこんなにやりきれないかというと、
プチ正義な北尾さんの姿に自分がダブってしまうからでしょうねえ。
外見からにじみ出るなんとか、といいますけれども、
普通の人間がいかに、被告の顔つき、服装、挙動といった
次第で人としての評価(この場合はふさわしいと思われる刑期の長さがそれに相当するわけですが)
を変えてしまうかも、リアルに伝わってきます。
そしてそれは、被害者、証人に対しても同様なわけで…。
ぼんやり屋で白目がち、緊張すると挙動不審となる
わたしのような奴は、ぜったいに刑事事件を起こしてはならぬ、
と思いました。
雑誌連載当時の読者層もあってなんだろうけど、
北尾トロは、レイプ裁判や強制わいせつ裁判の傍聴にものすごくこだわるわけなんですね。しかも被害者の証言を聞きたくて聞きたくてたまらない。
それを「ちっ」とか思いながらも、物見高さを捨てきれずに
読み進める自分ってなんなんだ、と、思ったりするわけです。
本書の圧巻というのは、まあ、やりきれなさの圧巻でもあるのですが、
児童買春で12才の少女を買った37歳のロリキモ男が、
裁判官の前で「それは彼女を愛しているからです!」と
至福の表情で叫ぶシーンには、まじ脱力しました。
嘘つけ、やりてーだけだろ、ダマされてコケにされてるのを気づいていながら、金はらってればいつか少女とセックスできると思ってたから払いつづけたんだろが。愛があるんだったら脳内でやれ、馬鹿が。
と、本の中の被告席にむかって、男言葉で毒づくあたくし。
いったいロリキモ中年男の何割ぐらいが、
児童買春・児童ポルノの処罰にかかわる法律の存在を知っているのか。
メディアでのそっち系の隆盛に反して、法律の存在はほとんど知られてないんじゃないかという気がする。
法務省は広報活動にもっと力いれろと思う。
読め。
↓
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO052.html
それはともあれ、新���い裁判制度になったとき、
裁判員の心証も北尾トロさんのそれとさほど変わらないはず(人間だもの by みつを)。
いま読んどいていい本のひとつに、本書をあげときます。
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裁判はニュースで少し映像を見るのと、後はドラマくらいでしか分からないが、所詮こんなものなのかもしれないと思ってしまう。ある意味で親しみを持てるようになった。