紙の本
野次馬根性、侮れず
2007/03/13 23:50
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本的には野次馬根性なので、傍聴マニアの姿勢はあまり好きにはなれません。
でも、詳細に事件を調査して傍聴し続けたり、傍聴することによって裁判官や検察官に刺激を与えたり。効果もあるのだなと実感。
裁判に登場する犯人達は実に身近で決して異常者だけではない。それだけに、自分も無関係ではないような怖い気持ちにさせられます。
著者の拙い絵にも好感を持ちました。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件に巻き込まれない限りあまりなじみのない裁判所の様子がわかる。ちょっとふざけすぎている部分のないとはいえないが、裁判を身近に感じるきっかけとなる。
紙の本
読んでみると
2015/02/25 22:34
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
裁判員制度ができても裁判所なんて自分とは
無縁な所かなっと、なんの根拠もなく思っていました。
しかしこの本を読んでみると、被告や原告と自分との
境界なんてほんの些細なきっかけで超えてしまうかもと
思い知らされましたね。
趣味で裁判を傍聴して回るなんて悪趣味じゃないかと
少し嫌悪感も読みはじめは持っていたのですが、
人間というものを知るには裁判所ほど適した場所はそうそうないのかもしれません。
興味深くて楽しい本でした。
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週刊誌の連載企画として、担当者のオガタから「裁判を傍聴してみないか」と勧められたフリーライターの著者が、法律素人として果敢にも予備知識も無く裁判を傍聴し始める。
最初は裁判の何を聞いたらいいかも分からず戸惑う著者であったが、日参していくうちに裁判傍聴の面白さに気づき、さらには長年傍聴を趣味としている傍聴マニアたちとも知り合いになり、裁判傍聴術の手ほどきを受けるようになる。
そんな著者が通いに通って書き溜めた傍聴記録から、話のネタになりそうな(というと不謹慎だが・・・)裁判が21件、本書には収録されている。
本書を読むと、敷居が高いと考えがちな法廷が、少しは身近になるのではなかろうか。
もちろん、なぜ国民の権利として「裁判傍聴」が認められているのか、そのことも念頭においてほしかったというのが著者への要望ではあるが・・・。
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フィクションじゃないからおもしろい!!
傍聴席で聞いてる筆者とのギャップにびっくりする。関係者でなければ、こんなに冷静に見れるもんだーとか。さらにそれを静観してる自分が居たりします。
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ヒトの人生が垣間見える裁判傍聴記録。まったく無関係だからおもしろがれるけどな。しっかし裁かれるのは大人気ない大人の多いことよ…
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フリーライター、北尾トロが裁判を傍聴したレポート。有名事件ばっかりではなくて、コンビニで年賀状強盗をした小さい事件とかの裁判も傍聴してる。考えてみればすごい人間ドラマだよな。
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著者の裁判傍聴記録。 大きな事件、小さな事件さまざまあり、一歩間違えれば自分も犯罪者になってしまうってことを、痛感しました。
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待ち合わせまでの時間つぶしに覗いた書店で、久々にジャケ買いした本。裁判の傍聴を軽いノリで書いており、さらりと読める。
色々と眉をひそめるところもあるが(特に性犯罪裁判に対する反応等)、まあ本のコンセプト自体野次馬視点に立って作ったものだろうからやむを得ないかもしれない。これを読んで傍聴してみたい気になった私も野次馬なのだし。
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裁判員制度に突入しようとしている日本。それを前に、是非読んでほしい一冊。
文章もおもしろく、歯切れがよくって、とてもおもしろく読むことが出来ました。
傍聴に行ったことがない人は、絶対に行きたくなります。
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裁判長! コレは言うほど面白くありません。
著者・北尾トロの東京地裁傍聴録。
客観性のない感想文が並べられており、人間ドラマも無ければ、著者が感じている抑揚も伝わってこない。
文が稚拙。
唯一、なかなか表に出てこない裁判の様子を書いたことに価値アリ。
故に星二つ。
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箱根合宿の下見に行く途中のロマンスカーで読みふけった1冊。刑事訴訟法に授業取っているし、近年裁判員制度も始まるし、
私にとって読み時だった。
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本のレビューは初めてですね。
しかも石井さんとはまったく関係ありません。
この本はライター北尾トロ氏の裁判傍聴記録です。裁判員制度の導入が話題になっている今、タイムリーといえる文庫化ですね。
最近はまっている黒川博行氏の本を買おうとして、ついでに新刊コーナーを冷やかしていたときにタイトルに惹かれて買ってしまいました。
私自身は裁判の傍聴経験はありません。が、民事裁判の当事者になったことはあります(少額訴訟ですが)。ちなみに原告で、決して被告ではありません(笑)。
この本では主に刑事裁判が取り上げられています(離婚、DVなど民事裁判の傍聴記録もあり)。
その中でも取り上げられるのはなぜか痴漢、強姦など性犯罪が多くそのせいか全体的に野次馬視点で書かれている印象です。
第13幕「なぜ露出なんだ?」では「触るのと出すのは別物」(何を出すのかはあえて書きませんが)などと、女である私から見て「?」と思う記述もあります。
「男は女を見れば触りたくなるものだが、露出をするようになればそれは性欲がねじれているからだ」といったことも書かれていますが、少なくとも私から見れば触るのも露出すんのもじゅーぶんねじれてるんだけどなー。
法廷に立つ当事者の表情を直接見た、一人の男性の正直な気持ちなのだと思えば良いのでしょうか。
文章はほどよく軽く読みやすいのですが、あまり読後感の良い本ではありません。
しかし、この本では大学の講議で学べない裁判当事者の人間像を読み取ることができます。
自分の犯した罪の重さを法廷で知る人、また逆にそれがわからない人、欲の皮の突っ張った人間の成れの果て、そんな人を利用する賢くも悪い人、国選弁護人となる人の本音、有名な事件だが報道では分からない裁判官・検察側・弁護側のやる気の度合いや駆け引きなどなど…。
「証言を終えたあと、その証言が裁判官や傍聴席にいる人たちに良い心証を与えたことを確信し満足そうに席へと戻る証人」、「すでに実刑となることが予測されていて、その量刑を軽くするための反省の言葉を被告人から引き出そうとするが、被告人がその目的に的外れな発言をくり返すので困惑する弁護人」この文庫の表紙絵のような「ドクロのマークの服を着て被告席に座る人間」に対する複雑な感情を、この本を読むと実際にその場にいたかのように感じることができます。
どのような行為が犯罪となるか?その犯罪にはどんな刑罰が科されるのか?といったことが法律で成文化されており、また世の中には法律を扱ったテレビ番組も増えました。しかしそれによって人々のモラルが向上するわけではなく、犯罪は減らない。逆に法律のウラをかこうとする人もいるし。この本に書かれている事例以外にも有名・無名問わず事件の多さ、多様さに「罪刑法定主義ってなんだ?」と考えさせられました。刑法を学んでいるときでもこれほど深く考えたことはなかったりして(笑)。
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追記
このレビューを書いてから東京高裁、富山地裁、横浜地裁にて裁判傍聴を経験しました。法廷を出たあとは「この事件について誰かと語りてえ!」とヘンな衝動にかられて困りました(笑)。特に富山地裁での刑事裁判、窃盗罪(万引き)の証人尋問だったのですが、証人が女性警察官であまり歯切れのよくない証言だったので疑問に思いゼミの先生に聞いてみたところここには書けませんがなかなか興味深いお答えが。ひとつの事件を余さず傍聴してみるのもいいなあ…と思いました。そんな時間ないけど…。
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女性週刊誌の連載とかでありそう。
いまいち入り込めなかったけど
実際に全部あった話だと思えば、
作者自身はそりゃおもしろかっただろうなぁ。
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裁判をひたすら傍聴するルポ。笑いあり涙ありの実はドラマチックな裁判に人間味を感じる。裁判員制度が始まる前に読んでみては?