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裁判長!ここは懲役4年でどうすか みんなのレビュー

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みんなのレビュー297件

みんなの評価3.3

評価内訳

292 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

未知の世界へのトビラ。あまりにも遠い世界が少しだけ近づく。

2012/02/05 15:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者のことは(すみません)存じませんでしたが、タイトルに惹かれました。著者が数多くの裁判に傍聴して、そこに見られる人間模様を読み解きます。その場に登場する被告、証人、弁護士、検察...事件がどう結審したか、というよりは、彼らの「キャラクター」を中心に描かれます。

特別「裁判」に興味があったわけでもなんでもなく、おそらく多くの方と同じように、その仕組みや、中でどのように何が行われているのか、裁判官はどんな人で...「別の世界」の5W1Hについて、正直興味関心が薄い、無い...というレベルでしたが、知っておくことも悪くない、レベルで読み始めています。

オウムや、ワイドショーをにぎわすようなものだけではなく、新聞記事にもならない裁判の傍聴にも、かなり積極的に足を運んで、そこに表出する人間模様を描いています。新聞や週刊誌、マスメディアが絶対に打ち出せない、「裁判の空気」はまさしくその場にいないと感じることはできないのでしょう。

傍聴しようと思ったことすらない自分ですが、おそらくその建物の中は別世界なのでしょう。メディアによる偏った見方(都合のいい解釈)と違いのはもちろんですが、新聞や雑誌などの紙媒体でも、やはり「当事者」が遠くなり「識者」が大きくなるので、事件の真相からは別の方向に進む。逆説的に(あるいは皮肉で)言えば、いわゆる「マスコミ」は別の方向に向かうのが「使命」だったりしますけれどね。

とにかく裁判。地裁、高裁、簡易裁判所。刑事事件、民事訴訟。当然に「裁判に持ち込まれた」からには被告の向こうには「被害者」がいるわけですよね。なので、特に死者がでるような殺人事件の裁判については、著者も書きにくかったと思います。
当然に、「一般的な」良識は持っていらっしゃる方だと思われますが、敢えて「軽いノリ」でせめています。特に殺人事件の場合の被害者側に配慮すれば、ギリギリの線でしょうか。いや、被害者側にとっては、何をどう細工したところでいい感情は持たないでしょう。

そこは「敢えて」、裁判の、裁判所の現実を、(自分のような)無関心の人たちにも伝える、という使命(と考えているかどうかは?)のもと、さらっと、でも事実は隠さずに伝えてくれています。
関係者ではない自分でも、「ここまではちょっと...」という表現にも出くわしますが、それは初心者向けの「読み続けるための」刺激、と捉えましょう。


これを以て、傍聴に行ってみようかなあ...とまでは思わなかったけれど、もしも何か機会があったらぜひ、くらいには関心度があがりました。
まさにそこが著者の狙い目では、と思いますね。裁判員制度を見越したものではなかったようですが、著者は裁判そのものの「楽しさ」を、そこに登場する「人間」を軸に見ています。
被告、弁護士、検察、裁判官はもちろん、承認、傍聴人、そして裁判所の周りに居座る抗議者にいたるまで。
この本にでてくるのは、「人間」なんですね。極悪な「事件」ではなく、「人間」。わからないのは「事件」ではなく「人間」なんです。人間関係が入り組んだものほど、その絡まったものをほどく裁判が重要になる。それは事件の重要性とか凶悪性とかではなく、あくまで人間関係がどうか、ということなのだろう。

不謹慎な言い方をすれば、ちょっと興味でてきましたね。言ってみようかな、傍聴。

【ことば】ぼくにとっては最高の人間ドラマに思える公判が、他の傍聴人にとっては平凡な事件でしかなく...またその逆もある。

物事を表裏両面から見る。ひとつの事柄、出来事であっても、見る角度、見る人によって全然違うものになることはよく経験することだ。司法はそれを、また別の角度、「上」から見ているイメージでしょうか。人を裁くって大変なことだよね。すごい仕事だよ。

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紙の本

裁判傍聴の記録、という堅苦しい印象を吹き払う、完全部外者による人間観察としての裁判傍聴記録

2006/08/20 23:43

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人生の縮図が現われるシーンというのはそうそうあるものではない。我々自身の生活もそうだと思うのだが、傍から見て眺めていられるのは日々のルーチンワークではなく、恋愛模様であったり、プロポーズだったり、果ては修羅場だったりする。だから非日常を描く映画やドラマでは、日常でもありうる生活のうち見て飽きないシーンだけを集めているのだ。

 しかし、そんな人間模様が顕わになるところがある。それが、裁判所である。言われてみるとその通りで、判決とはそれによって被告の人生に多大な影響を与えうるものなのだ。極端な場合には、判決が下されるまでの攻防によって生死が分かれる、なんてことすらあるのだから、当然皆必死になる。

 検察は己の正義を貫こうとし、被告は自分の権利を最大限に護ろうとする。民事裁判では双方が自分の利益を相手の利益より如何に大きくするのか凌ぎを削る。

 そんな法廷を、いっそのこと見ものにしてしまおうというのが本書である。なにせ、著者自身が裁判を傍聴する理由について「誤解を招かれそうなので書いておくと、執念深く大事件を追いかけていたとか、知り合いの裁判を見守っていたわけではない。ただただ、自分とは縁もゆかりも無い事件を、興味本位に見続けていたのだ」と言い切ってしまうくらい。

 赤の他人の有名でもない事件の裁判を覗きに行って楽しいの?

 そんな疑問が沸くのは当然のことだろう。答えは決まっている。面白いのだ。なにせ、裁判傍聴を楽しむ霞ヶ関倶楽部なんてものまであるくらいなのだから。

 部外者として見て楽しむというには不謹慎すぎる裁判も確かにある。面白い裁判もあれば退屈極まりない裁判もある。その中から印象に残った裁判だけを取り上げているのだから、本書が面白くならないわけがない。麻薬、DV、詐欺、殺人、強姦、買春、痴漢、離婚と様々な裁判があり、事件ごとに人間ドラマがある。中にはつい笑ってしまうエピソードもあれば、憤りを感じることもある。人間ドラマである以上、当たり前かもしれないが、本書を読むまではそんなことまで想像できなかった。

 右も左も分からないところから傍聴をスタートさせた著者が、やがて判決をほとんど予想できるまで成長する様もまた面白い。

 そして忘れては行けないのは、事件に深入りしない部外者だから出来る、冷静な観察である。勿論、卑劣な事件では加害者側に同情できないような書き方になるが、それ以外は傍聴人として距離のある観察をしている。裁判の過程は当然のこととして、事件そのものすら記事にならないような犯罪。当事者にとっては深刻であっても、社会的関心は引かないような些細な事件。そんな事件を中心に裁判の模様を垣間見せてくれる本書は、裁判員制度開始を前に読んでおいて損は無いと思う。

 なお、法曹関係を目指そうと思っている方には役に立たないであろうことは付言しておく。

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2006/09/02 16:04

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2006/09/28 11:40

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2008/01/21 11:23

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2006/10/19 16:14

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2006/10/26 15:40

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2006/11/29 14:53

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