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みんなのレビュー1,260件

みんなの評価4.1

評価内訳

1,216 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

彼らは可哀想な子か?

2022/07/30 23:09

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投稿者:悟り小僧 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「約束のネバーランド」に似た趣を感じる。
 さて、この話の一般性は何だろうか。一つ挙げれば、自分たちに不都合な何かがあることを分かっていながら、無視しているような雰囲気というのは世の中にあるかもしれない。変え難い運命を、偽善を、矛盾を受け入れて諦めて生きていく。かわいそうな子を見ているようで、その眼差しは自分にも刺さっているのではないか。

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紙の本

人間が生きていくとは

2022/04/22 16:36

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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

漫画「約束のネバーランド」が話題になった時に、すぐこの小説を思い出した。
人間の寿命が延びた遠い未来のかわいそうな子どもたちのSF、だと思っていたが、繰り返し読むと、カズオイシグロ氏は、さまざまな問題意識やテーマを埋め込んでいるように思う。人は何のために生まれ、生きるのか。人間の価値とは。
年齢を重ね、読むたびに考えが深まる。

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紙の本

静かな物語

2020/05/14 04:06

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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全体として、かなり抑揚をおさえた語り口調で進んでいくお話。
はじめは違和感のある表現などがあるけれども、話を読み進んで馴染んでいくうちに、世界観の深みを感じるようになる。
はじめの内から色々と謎は出てくるけれども、順を追って明らかにされていくので、その辺りの内容について書くのは差し控えようと思います。

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紙の本

わたしを離さないで

2019/06/17 08:00

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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前読んだ「日の名残り」はスーっと心に染み入るような文章だったという記憶がありましたが、この小説は違和感と疲労の連続でした。
普段読みなれないSFというジャンルだったからか、私自身がへこたれていた時期だったからか、読みながら頭に浮かぶ風景がいつも今にも雨が降りそうな空模様と暗く肌寒い季節だったからか・・・・・きっと原因は私自身にあったのでしょう。
読み終わってみて自分がヘトヘトになっていたのはきっと感情移入しすぎてしまったからだと思います。
ということは違和感ではなく、どうにも解決できないもどかしさというべきかもしれません。

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紙の本

人の心って難しいなぁと思いました。

2019/05/03 19:40

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投稿者:トコトコくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半部分は、心理描写がとても秀逸だなぁと感じました。登場人物間で交わされるやりとり、そこから生まれる小さな感情の変化が、とても細かく表現されています。読んでいて似たような経験もあったかもしれません。
例えば、お互いをよく知っている親しく間柄の友人との会話で、なぜかうまくいかないこと。そんなつもりは全くなかったのに、なんとなく会話にトゲが出てきて、表情が硬くなったり。どうしてそうなっちゃったんだろうって戸惑い、気まずい思いをした経験があります。
そういう人の心の描写がとても良く描かれています。

後半は、とにかく読んでくださいって感じです。とてつもない物語なんですが、それが淡々と描写されています。ちょっと恐ろしいです。前半部分に(人間くさい)豊かな心理描写がされているのが、妙に繋がってきますよ。読了後は体力を奪われます。その日にやること全部終えた後で読んだ方がいいと思います。

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紙の本

立ち上がる未来への展望。

2018/12/26 14:48

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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

奇妙な男女共学の寄宿舎つきの学校。
そんなイメージで始まる内容は読むほどに怖さを感じる。
既存の医学の発達した先に、ありえそうなクローン人間の存在と、魂の命題。
人権を認められない、教育を与えられないヒト型のモノとして扱おうとする人々と、人間として扱おうとする人々の対立、そして敗北。

実現しそうな恐ろしさ。じんわりと湧き上がる悲しさがなんともいえない。

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紙の本

人間ってなに

2018/11/30 22:07

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投稿者:シュパーゲル - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒロインの一人称が、
彼女が紛うことなき人間であることをまざまざと思い知らされる。

特殊な寄宿学校において、
先生や、たまに来るマダムの様子や彼らのちょっとした言動から
現状を推し量るしかない環境。

疑り深く思慮深い人間になりそうな環境だ。

それでもヘールシャムの環境は他の施設に比べいいそうだ。

だが、そのヘールシャムも閉鎖され、
その後、ますます暗い時代に突入するのだろう。

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電子書籍

読みやすい

2018/02/14 16:36

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投稿者:mayo - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルは世界的に有名な曲のこと。最初は淡々と過去と現在の日常生活を送っていく主人公目線で書かれ、ハッキリとは臓器移植とは出て来ないけど、徐々に主人公の周りに迫り悲しさが溢れてきた。何のために生きているのか分かっていても、何とか免除されないかと噂に惑わされて行く。
こういう未来がくるのか

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電子書籍

未来への警鐘

2017/11/17 17:50

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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでいる途中から、最近、テレビドラマで放映された原作であった事を知った。ドラマを見ている時と同じ様に、重い小説。正直、全部が理解出来てスッキリとした読後感とは、言い難いが、だからこそ、色々な問題提起がされている作品。

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紙の本

私たちもまた無力

2017/11/08 01:02

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投稿者:きいろいバッタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞にあたりテレビドラマの再放送がされ、それの視聴後に本書を読みました。
ドラマ版では水川あさみ演じる美和の性格にはらわたが煮えくり返ったものでしたが、小説においては愛憎劇などのこちらをハラハラさせる描写はわりとマイルド(しかし、リアル)になっています。
しかしながら、これだけ悲劇的な運命を抱えている語り手・キャシーが淡々と過去から現在へ語っていく本書の雰囲気は怖ろしくもあり、物悲しくもあります。
このような生い立ちや使命があることを除けば、彼女たちは人間関係に悩み、考えるごく普通の人間となんら変わりがないのです。
自分たちの運命を変える術がないがゆえに、受け入れるしか選択肢がないという、あまりに現実的かつ残酷な物語で、救いはありません。ただ、読後感がそれほど悪く感じられないのは、キャシーが達観しているからかもしれません。
読者にとってはそれがほんの少しの救いで、だけど、その救いもまた知らず知らず彼女に「提供」してもらっているようで、やっぱり心苦しさもあります。

最後に、海外小説の翻訳は味気ないという印象があり、抵抗のあった私ですが、大変すらすらと自然に読めました。

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電子書籍

大人におすすめ

2017/11/04 11:43

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投稿者:ゴル - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノーベル文学賞を日系人が受賞した、と聞き、ミーハーながらも、やはり読まねばということで、読んでみました。
内容的にはSFで、謎解き要素もあるのですが、それがメインではないのでしょう。
私の場合、最初の3分の1は、「なんか退屈だな」と思いながら無理やり読み進めたのですが、2分の1くらいに到達すると徐々に引き込まれ、最後の3分の1はあっという間に読んでしまいました。
最後の数章はほんとうに素晴らしく感じましたが、結びの数ページはもうなんというか、とにかく心に残る情景描写でした。
最後の終わり方を気に入るかどうか、そこが、この本に対する自分自身の評価を決定づける基準になると思います。
なお、この本は、おそらく若い方にはあまりおすすめできません。若いうちに読むのはもったいない。楽しめきれない。少なくとも40歳以上の方にお勧めします。

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電子書籍

独特の世界

2017/01/30 07:51

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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る

衝撃の運命を背負った子供達の話だが、世界観と語りに引き込まれる。本当にこんなことがあったら怖いなと思いながら読んだが、物語自体は面白かった。

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紙の本

絶望のその先に

2016/03/05 13:04

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投稿者:ポカリちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

キャシーの淡々とした語り口に、はじめは違和感がありました。
悲しみ、苦しみ、様々な欲が希薄なように感じました。
最後まで読み終えても、どこか遠い世界の別の種類の人間の関係ない話、と思いました。
まるで「外の人間」でした。

しかし二度目に読むと、キャシーは最後の時を迎える時、語りつくせない絶望を乗り越えて、強く逞しく命を全うしようという心境に至っていることに気付きます。
そんな心境で自身の半生を振り返っているのです。
そこには人間誰しもが持つ、虚栄心があって当たり前なのです。
彼らも心を持つ人間なのだから…

大きな壁にぶつかったとき、何のために生きているかわからなくなることがあると思います。
どうせ死ぬんだ、がんばって何の意味がある…と。
「使命」を持つ彼らは生まれながらにして「大きな生きる意義」を持っています。
そのことが少しうらやましく思えるのは私だけでしょうか?
恐怖、苦痛、抑圧への想像力が足りないのでしょうか?

カズオ・イシグロはそんな私のような無気力な現代人に「目を覚ませ!」というメッセージを送っているのだと思いました。
「死」に向かって生きていても、夢や希望を持って人生を充実させ、与えられた自らの命を「自分のために」全うしなければならないと強く感じさせてくれる作品でした。

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紙の本

読んでから見る

2016/03/01 05:10

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投稿者:minorinori - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでにドラマを見ている方には申し訳ないが、この本については先に読むことをお勧めしたい。
おそらくはかなり最初の段階で、作者も明らかに意図的に悪い予言でもするかのように、何気なくキーワードをひそませてくる。それに読者も気付く。しかし、その悪い予感を信じたくない思いの方が強く、物語を読み進める。
作者はこれでもかというくらいに、絶妙のタイミングで悪い予兆を投げかける。それもわずかなばかりのヒントを。
最後にすべてが明らかになる。読者の予想通りだ。絶望的なまでのストーリーのはずであるのに、どこかに安心感が漂う。いかにも英国文学。
最後まで一人称の独白で450ページを読ませる作者の力量に感嘆する。翻訳もうまい。

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紙の本

暗く切ない物語

2016/02/27 17:48

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投稿者:yujiyuji - この投稿者のレビュー一覧を見る

衝撃的な内容で、出版当時に読んではいましたが、ドラマが始まると知り、読みなおしました。やはり素晴らしい作品はどんな時代・年齢になって読んでも素晴らしいです。この本の世界観をドラマで表現するには、よほど丁寧に撮影していかないと難しいですね。個人的には原作の方が100倍よかったです。

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