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深呼吸 みんなのレビュー

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みんなのレビュー38件

みんなの評価4.3

評価内訳

38 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

穏やかで地味な恋愛にときめきます

2012/02/01 23:34

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみうま - この投稿者のレビュー一覧を見る

木原さんの小説は「イタイ」「ツライ」と思うものが多く、読む前に心構えが必要ですが、この『深呼吸』はとても穏やかな恋愛小説でした。
攻めは40男(リストラされてアルバイト生活)と、受けは30男(エリート・攻めの元上司で、リストラを言い渡した人物)の物語と聞いて、読む前はその関係性がギスギスしているのかとも思いましたが、攻めの穏やかで優しい人柄からか物語は終始穏やか。
受けもツンツンしているクールなエリートかと思いきや、内面は幼い部分もあり、親しくなるにつれて攻めに甘えて感情を露わにするなど、はっきり言って可愛い人です。そして何より一途。
木原さんの小説にはよく登場する、いわゆる『性格悪い』人物は登場しません。
大きな事件もなく、地味で穏やかな物語かもしれませんが、読み始めると終わるまで目が離せませんでした。地味かもしれませんが、最近読んだ本の中で一番大きな存在感がありました。
最後は気持ちがじんわりとあたたかくなり涙が出ます。
何度も繰り返し読みたい本になりました。そして可能なら、ふたりのラブラブなその後も読んでみたい!

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紙の本

心ほっこりできます

2015/12/18 22:11

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:智蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

劣等感と不器用さ。
 いうなればそれだけを描いた作品ですが、普通すぎる谷地に、いちいち動揺する秦野がいじらしくて可愛すぎる。
 序盤、優秀な上司・秦野に劣等感を刺激されて腐るイマイチな部下・谷地の心情が描かれる辺りは、いつもの木原イズムなんですが、徐々に絆されていった谷地が、秦野を可愛いと思ってしまうようになってからが読みどころです。
 そこからは大人な谷地と精神的に未熟な秦野、と言う構造となり、立場が逆転します。
 恋愛という意味で、本当に好きな人に、どう対応していいか分からない秦野。最初こそ面倒な元上司の来訪を忌む気持ちが強かったはずなのに、いつのまにか谷地も(意味が分からないながらも)可愛らしく思えていきます。そうなると谷地の包容力のデカさが徐々に出てきて、最初の卑屈な男はどこへ行った? な感じになるんですが、その谷地がとても良い。
 ロンドンへ行ってからの谷地がとにかく素敵で、甘い言葉を言ってしまって照れる所なんてもう悶絶モノ♪
 木原作品の中で、個人的にはベスト1です。

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電子書籍

さすがです。

2016/12/23 01:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る

木原さんの作品は何時も、まるで映画を観てるような感じになります。
感情、時間の流れ、今回の谷地さんの時間の流れ空気感が凄くイイです。
続きを早く読もう!!

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電子書籍

不器用な年下の上司と穏やかな年上の部下

2016/04/05 20:38

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る

イライラ落ち着かない不器用なできる上司を優しく包み込むリストラされた年上の部下のバランスの悪いカップルでした。のっけからややこしい関係性にこんがりそうになりながら読みました。プレイスの時と同じように自分の気持ちに素直になれない年下くんに少しイライラしながら、まとまったラストにホッとしました。

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電子書籍

比較的、穏やか

2020/12/27 10:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

単なる元会社の冷血年下部下の榛野が、だんだんと可愛く見えてきます。
単に、谷地が能無し社員だったとも言えますが、、
結ばれるまでに、結構、時間がかかったのが、逆に良かったかな。

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電子書籍

1巻

2020/11/19 22:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る

いや最初からなんとなく榛野は好き何ちゃうかなーと思ってましたが、それにしても坂口の意地悪にちょっとハラハラしたりしました。

イギリス編では榛野の気持ちにフォーカスが当たってて、正直二人がくっつく瞬間納得をしたのがいつかよくわかりませんでしたが、なんかすごく丁寧な文章を読んだ気分です。

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電子書籍

こんなに優しい伏線の回収

2020/07/28 19:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

木原先生の地獄な展開が好きなので、この優しそうなお話は後回しにしていたのです。主人公ふたりとも空気読めない・言葉にしないと伝わらない感じの人で会話が面白い。中年の魅力の描き方が素晴らしい。何気なく書かれていた断片が最後に優しく繋がるとても愛おしいお話でした。

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紙の本

甘くて読みやすい

2016/02/18 16:55

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る

痛い事件もなく、酷いろくでなしも登場せず、
ゲイとノンケとの、ごく普通の恋愛の成就までを綴った作品です。
後書きで、後半書き下ろし分のタイトルを
「初恋」にしようかと思った、と書かれていたほど、
木原作品にしては甘くて読みやすい『ザ・BL』。

前半は雑誌掲載作品で谷地視点です。
リストラされて冴えない谷地のアルバイト先に通う元上司の榛野。
榛野は話し方が端的すぎて妙だし、表情が無いから谷地視点だと考えも読めないし、
谷地が内心嫌がってるのに、頓着せずにしつこく通って来る榛野を
最初の頃は、コミュ障なのかと思いました…。

後半は書き下ろしで、榛野視点。
ヘッドハンティングで別会社に転職し、
そのままロンドン勤務になった榛野の元を、谷地が旅行で訪れます。
榛野視点でようやく榛野の思考回路が理解でき、
案外普通の人だったとわかりましたw

この後半では、前半のエピ+αの過去を榛野視点でなぞっているのと、
谷地がロンドンに来てくれたことでテンパる榛野の様子が描かれているので、
榛野!可愛いじゃないか〜!!
と、読んでいて一気にテンションが上がりました♪

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紙の本

スィーツ系でした

2020/09/21 06:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょっと甘いかなぁ程度に思って手に取って読んだら、
激甘スィーツ食べた感半端ないです。
(いや、蜂蜜の巣をがしがし手づかみで食べた感じかも)

深呼吸
リストラされ弁当屋でアルバイトしている中年男って
身近にいたらどうよって考えながら、
ゆったりした人視点なんでもだもだしたストーリーだなぁって思う
まあ、榛野さんもわかるように説明してないし、谷地さんも察しなさすぎ。
最後までもだもだした感と予感だけで終わるお話。

深呼吸2
1はこれで終わってしまってどうするんだぁって感じでしたが
2があって良かったです。
榛野視点を読むと今までの色々が一気に見方が変わります。
それにしてもロンドンに谷地が来て慌てる榛野のとっちらかりぶりがすごすぎる。
鼻血だしてしまうシーンとか・・・おいおい大丈夫か状態です。
「泡になって消えたい」
「隕石でもなんでも地球に落ちてきて、滅亡すればいい」
「記憶喪失になりたい」
って、どれだけ乙女よ。
あまりの乙女ぶりに読んでいる方が気恥ずかしい。
(ま、やっていることは乙女ではないけどね!)
ちょっとテンパってやりすぎてしまったりするけど
心がもたついている感じが伝わってくる。
そんな焦った気持ちが谷地時間に修正されて・・・その上で最後に至る。
執着していたけど、自分の気持ちが「恋」って認識できるところに落ちて
読者としてもきゅんとする。
そんな「恋を知る」お話でした。
(恋を云々するかわいらしいお年頃ではないけれど)
後書きで作者が「初恋」ってタイトルにしたかった旨書いてあって
ああそうね、納得な感じです。
1よりも2での谷地さんの方がスペック高い人間に見えるのは
きっと榛野視点だからなのかなぁって感じです。
(でも外資系にお勤めできてそれなりの仕事が出来ていたのだから、
見えないだけで基本スペックは高いのかもしれませんね)

木原作品にはBLファンタジーがほとんどない。
でも恋する乙女はいるって感じ(乙女ではないけど)
木原作品のスィート系のこういう流れは嫌いではありません。

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電子書籍

本当にくっつくのか…?

2020/07/01 10:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まぐろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレ注意でお願いします。

元上司と元部下、しかも元上司は自分にリストラを言い渡した年下の男、というなかなかくっつく姿を想像できないスタートでした。
わたしが谷地(攻め)の立場でもバイト先にこんな元上司が頻繁に来るなんてストレスになりそうです(笑)
ほっといてくれ、まさにそう思いました。

最初は谷地視点で、リストラされた後で2人の距離が徐々に近くなる様子が描かれております。
榛野(受け)が必死に谷地と接点を作ろうとしてるのが、よくわかります。畳で寝てしまう姿はとてもかわいかった。

谷地視点だけだと、榛野の気持ちは全くわかりませんが、榛野視点を読むと一気に見方が変わります。
谷地に会いたい、そう思い弁当屋で働いていることを調べて通う姿は健気です。
そして、ロンドンに谷地が来て慌てる榛野がかわいすぎる。コンドームやローションを見られてへこむ姿とか、財布を忘れて焦る姿とか、不器用なところが本当に愛おしい。
最後の冷蔵庫につまった谷地の愛に泣かされました。

本当に2人はくっつくのか…?と最後までドキドキした作品です。
2人の幸せな姿を読んでいただきたいので、短編集もおすすめしたいと思います。

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電子書籍

是非とも続編を

2016/08/31 01:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まりな - この投稿者のレビュー一覧を見る

こう、おとなっぽい作品です


ちなみに、終わりかたがずるいです

絶対に続編を読むべきです笑

満足できますよ


いやロンドン素敵ですね

雰囲気がすてきな作品です

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電子書籍

新鮮味がなくて…

2016/05/01 03:00

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

深呼吸だけでは、どうして谷地が榛野に惹かれたのかがわからなかったが、続刊でなんとなく「そうなのか…」と思った。
まったりと進んでいく中で感じたのは、『美しいこと』の松岡と榛野が似ている、そして、谷地が『愛すること』の寛末に似ているということ。
所々ストーリーがオーバーラップして、新鮮さが感じられなかった。
谷地の家は『塀の外』の喜多川の家に佇まいが似ているし、谷地が榛野に浴衣を着せたいと思うところは、堂野が喜多川に浴衣を買ってあげるところを彷彿とさせる。
なんとなく、それらの寄せ集めのような物語で、残念ながら、私は楽しめなかった。

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2011/11/26 10:44

投稿元:ブクログ

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2011/11/19 01:07

投稿元:ブクログ

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2011/11/19 14:35

投稿元:ブクログ

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