紙の本
次からが楽しみなプロローグ
2020/02/24 17:08
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説フランス革命を読み終わり、次はどの長編を読もうかなぁ?ということで。。遂に十二国記に手を出すことに!これがエピソード0。当然この一冊だけでは、面白いも面白くもなく、これがどういう形のプロローグなのかなぁ?どう展開されるのかなぁ?などと興味は早そちらに。次から読み進めるのが楽しみ!です。
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ホラー小説というより
2019/11/22 22:01
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとっては十二国記番外編でした。
なにゆえ泰麒はこんな辛い目にあわねばならんのか!
天帝は泰麒がきらいなのか!
でも、十二国記の予備知識がなかったら
全く印象が変わります。
本人が望まない形で何者かに守られ、
その結果、少居場所がどんどん奪われていく、
双方に報いのないその展開はまさにホラーかも。
読み手の視点で違う姿を見せる、
不思議な作品でした。
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普通の人には「ここではないどこか」なんてものはない。
2019/01/25 23:12
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投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここではないどこか。世界への違和感。存在の違和感。
それをただなんとなく感じている教師と、本当に居るべき世界がが違った高里。
結果的に十二国記のシリーズの外伝ではあるのだけど、十二国記を知っている人が読めば蒿里を思って読むだろうし、そうじゃなければ教師視点で楽しめるのかな。状況に振り回されるのはふたりともなのだけど、最終的に立場が大きく異なるということが決定的になります。
十二国記のもつ、圧倒的な価値観の違いがこちらの世界に入り込むとこうなっちゃうのね!ことなる価値観が交わるとそこにはホラーが生まれるのだけれど、ホラー状態を巻き起こしている当事者は絶対的な自分の価値観と理のなかで行動しているので、その相入れなさがすごいというか、そのせいで不協和音はどんどん強くなります。
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現代日本へ
2015/08/27 13:17
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投稿者:nekukoma - この投稿者のレビュー一覧を見る
十二国記シリーズが大好きで読みましたが、これは泰麒=高里の日本でのお話です。笑いの要素はなく、少し緊迫した気持ちになってしまう物語です。
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すべての背表紙がそろうとなれば、買わずにはいられない。買ったからには読まないと。携帯電話やインターネットが登場しないというあたりが「今」じゃないなぁと思う。「今」を舞台にしたら、きっと怖さやもどかしさは違ったものになってしまうんだろうな。何度も読んでいるというのに、ページをめくるのがもどかしい。このわくわく。たまらない。
取り囲む環境へのやるせなさというのはシリーズ通してのことだと思うのだけれど、これだけはファンタジーよりもホラーに近いと思ってしまうのは、十二国を取り込んだ世界で描かれていないからかなぁとぼんやり。強くなる報復は蠱毒を思わせるのである。全然違うけど。
挿絵は、ベネズエラに思いをはせる二人の姿が良かったなぁ。「高里くん」が笑っている!
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シリーズの序曲という位置づけを知らず、読み損ねていた作品。もしこれを最初に何の情報も無く読んだとすると、単体としては成り立ちえないため少々、辛い作品かもしれないが、シリーズの途中であれば十分に理解できる。分かっていてるが故に理解できる話であり、逆に分かっていないと救いのない話であり、ホラーめいた展開に人のエゴを浮き彫りにしたものであり、これがジュブナイルとして刊行されたのかと思うと、逆にすごいなと思われる。救いの手を差し伸べていた筈の教生が、己のエゴというか業の深さに気づき、救いのないまま終わってしまう。シリーズを読んでいる人には、この続きが気になるところだろう。ただし、主人公のキリンは面影があるが、他の登場人物は少々、本編の造形とは異なっている感もあり、特に王が現世に出るのはあるのか分からないし、何故に水を呼ぶのかも分からない。
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タイトルにちゃんと「十二国記」って書いてある。
以前のバージョンより文字がちょっと大きくなってるような・・・
カバー絵のゴウランがこわいよぅ(T_T)
以前の表紙も好きだったけど、新装版も雰囲気があってイイなぁ。
大体のあらすじは覚えてるけど、細部は忘れてしまっているし
読むのが楽しみ!
とりあえずパラパラめくって挿絵だけ見た。
新潮文庫で挿絵があるっていうのが、何か・・・新鮮w
山田章博さんの絵、好きだなぁ。
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ひゃー、十二国記側から読むとおどろおどろしさ感じないけど、
こっち側の視点で読むと、むっちゃ怖い。
むっちゃ怖いぞ。
すっかり忘れてたけど、こっちで汕子と傲濫がどれだけ暴れたのか…
そりゃ、泰麒から離されちゃうよな…。
そして、小野先生のバッサリ具合に戦慄する!
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新装版&書き下ろし新作があるとのことで購入、久々に再読。
シリーズ全体の世界観を知っているので、ある程度の背景も踏まえ、
結末も知っている状態で読んだのですが、、それであってもやはり、怖い。
題材となるのは"神隠し"、それも還り人の、物語。
一度は消えた人間が還ってくる、普通であればそこで終わりますが、
この物語はむしろそこから、始まっていきます。
どこか"ズレ"てしまった還り人・高里と、世界と斜めに向かい合っている広瀬、
どこか類似性を感じる二人を中心に物語は廻っていきますが、決定的な所ですれ違います。
- 行ってください。あなたは、人なのだから
そう語るヒトは、潮と泥、土、そして血の香りに包まれて、再び還っていきます。
しかしまぁ、、これでもかっていうくらいに、理不尽に生命が失われていきます。
これだけの血の不浄に囲まれて"キ"は大丈夫なのか、と心配してしまったりも、なんて。
さて、還ってからの後日談、そろそろ描かれるのでしょうか、、20年ほど待ち焦がれているのですが。
そうそう、『淑やかな悪夢』でも感じたのですが、女性作家の描くホラーというのはどこか、
単純な怖さではなく、心の深奥をザワッとなでられるかのような感覚に浸れます。
異性ということで、どこかで本質的な違和感を無意識に見ているのでしょうか、なんて。
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久しぶりに読み返したら、全然覚えていなかった。高里くんこんなに気の毒だとは。
初めて読んだのは本編見てずいぶん後だったけど、時系列で読んだらどんな感触だったのかしら。
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この作だけが異なるところから出たと思うのですが、その当時十二国記の本編となかなか結び付きにくかった思い出があります。
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どんどん読み進めていける。
人間のエゴとか、集団心理の怖さとか
心に痛いことを、ばしっと書いてくるから
すごいと思う。
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昔、友人から借りて読んで面白かったのを覚えてますね。すごーくホラーなんですが、グイグイ引き込まれていきます。
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先日、中古で月の影 影の海を読んだけど、慣れない単語に四苦八苦‥
こりゃ向いてないなぁ、続き読むのやめようかなぁと思ってた矢先に新装版が発売。
魔性の子がエピソードゼロなら、それを試しに読んでみようと、新装版の月の影 影の海もなぜか一緒に購入。
舞台が日本だからか、すんなり読むことができました。
‥面白かった!
そして、これを読んだ後なら月の影 影の海も、それ以降も面白くなるかな〜ってそんな気分です
新装版が発売されるまで待ちきれるか分かりませんが、続編も買おうと決意したのでした(´ω`*)
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祟るとうわさされる高校生・高里とその彼を守ろうとする教育実習生の広瀬の周りで起こる惨劇とその謎を描いた話。
ホラー的な表現や雰囲気づくりがとてもうまく引き込まれるのですが、それ以上にうまく感じたのは高里を恐れる周りの人々の人間としての暗部やエゴの描き方です。
以前『屍鬼』を読んだ時も人間の内面の描き方が印象的だったのですが『屍鬼』より短いこの作品の中でもその雰囲気をしっかりと出しているあたりがさすがだなあ、と思わされます。
挿絵もあるのですが、これも作品の雰囲気を出すうえでとてもいい味を出しています。
ただ結末部分については十二国記の本編を読んだことのない自分にとってはイマイチ訳が分からず、結局どういうことなの? と消化不良に感じてしまいました。
十二国記の序章ということですが、本編未読の方は本編を読んでからの方が楽しめるのかなあ、と個人的には思います。