紙の本
悪い人でも良いところが
2017/11/23 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
当たり屋を仕事にしている主人公は、もちろん悪い人たち。でも、どこか憎めないところがあるというお話。現実はこんな事はないと分かっているのですが、こうだと良いなあと思ってしまいます。
紙の本
生きてるかな岡田
2016/03/22 18:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読。自然に溝口が「寺島進」で脳内変換。映像化したら、絶対寺島さんが適任だよね。あの無責任で、無鉄砲で愛想があるかないか分かんない感じ。毒島は誰かな?ずっと闇の人物だったけど最後で姿が現れてしまうしな。ビートたけしかな。早坂父のあの能天気さ、嫌いじゃないな。でも思春期の娘からしたらバカにしたくなっちゃうか。威厳はないものね。早坂母のミステリアスな感じ。真似したい。いいなー、物事に動じないでハプニングも「楽しそう」で割り切るところ。人生結構得するタイプ。岡田、生きててよ。じゃないとバケーションじゃないもの!
紙の本
タイトルから
2015/09/15 11:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからして楽しくなる気持ちになる。
短編として掲載sていたものが単行本になるまでに広がるとはすごく面白いな・・・と思った。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
溝口・岡田の裏家業コンビが繰り広げる、小さな奇跡をベースにした連作短編。単純に面白いし、別々に書いたものを一冊にまとめたとは信じられない。初めから単行本化を狙っていたように思えるが、それこそが伊坂ワールドという土俵があって実現できるのだろう。タイトルも伊坂氏らしい。
紙の本
残り全部バケーションを読了して。
2013/06/15 15:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みっけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂さんの本は本当に面白いです。悪いことしてるのに、悪人がストーリーを進めてるのに全然怖くなくて、むしろ憎めないし、どこか可愛らしさを秘めてる。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スーパーヘルパー - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎さんの本を読むのは初めてだった
だからだろうか
なんだか後味の悪さを覚えた
しかしながら次から次へと出てくる登場人物とその関連性
楽しく最後まで読み切ってしまった
「残り全部バケーション」とはよく言ったものだ
紙の本
「残り全部バケーション」の意味とは。。。
2018/11/06 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペガサス - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は、1話1話読むたんびに、一体何の話が繰り広げられているのか、謎でしかなかった。けど、溝口さんと高田の話になると、読みやすくて、点とてんが線でつながっていたことに気づく。
投稿元:
レビューを見る
伊坂さんらしい作品。安心して読み進められた。
伊坂さんが描く悪役はやってることは酷いにも関わらず、どこかチャーミングで憎み切れない。
終わり方も良かった。
投稿元:
レビューを見る
2013年一発目の読書どれにしようかなーと悩んだ結果、ハズレが少ない伊坂幸太郎さんの新刊にしました。
これは、すきな伊坂幸太郎作品の部類に入る。読み進めていくと嬉しくなる、そんな本。わくわくするんだよね。どんなからくりが、どっきりが、どんでん返しがあるのかわくわくして、見事はまる。素直な本で簡単で、捻くれてなければ誰でも楽しめるような本。
伊坂さんの連作短編は読みやすくていい。長編だとハマるまでが長くだれてしまうから、これくらいがわたしにはちょうどよかった。
そしてキャラクターの設定も好き。勘で生きているような溝口とか、その部下になった岡田。岡田好きだなー。岡田のいうことひとつひとつが好きだな。残り全部バケーション。その後の太田も高田も。
2008年に刊行されたRe-bornに収録された第一章の表題作からこんな素晴らしい連作短編を創り上げることもすごい。読者をがっかりさせない感じのラストもいい。
あのメールが焼肉屋からじゃなかったことを祈る。
投稿元:
レビューを見る
優しい悪党の話。5作品のうち二つは以前読んだことがありました。溝口も岡田も憎めない。そして最後の最後、嬉しくなるし祈らずにはいられない。最高傑作ではないけれども伊坂作品としか言いようがない良品。
投稿元:
レビューを見る
伊坂幸太郎らしさが存分に出ていると感じる作品。
短編集なのですが、それぞれがリンクしていて読んでいて
なるほどと思えるところが多かった気がします。
本作の主人公は、岡田と溝口という裏稼業に従事している人たちです。
その岡田の過去や溝口の人柄が5章からなる短編で描かれています。
個人的には5章の「飛べても8分」が一番好きでした。
「意味とか関係ねえんだよ。八分でも十分でも、飛べるなら飛ぶんだよ。損得じゃなくて」(P258) グッときました。
投稿元:
レビューを見る
伊坂幸太郎の描き出す不思議な世界をようやく発見。
伊坂幸太郎作品、二作目である。
以前読んだ「夜の国のクーパー」は、鼠が主人公の寓話、ファンタジーであり、リアリズム派である私にとってはかなり苦しく、なんとも評価の難しい作品だった。
ところが、これは面白い。
出だしからして奇妙奇天烈な展開。
冒頭、両親と高校生の娘の家族三人が父親の離婚を契機に別れ別れになる前日、三人が集まる最後の日に父親の携帯に突然送られてきた「友達になりましょう」というメール。
普段ならこんなメールは軽くスルーだろうが、父親が「一人になってしまうから友達が欲しい」と言い出し、そのメールに返信し、送信相手と一緒に四人でドライブする羽目に。
その相手というのが、チンピラの下請けのような、違法な仕事ばかりを請け負っている“小悪党二人組み”の片割れのお兄ちゃんというユニークな設定。
さて、この四人の旅の行き着く先は? と俄然興味が湧く。
五本の短編は、その“子悪党ペア”が起こす様々な事件についての話がメイン。
彼らは誰が見ても悪者には違いないのだが、なぜか憎めない一面を持っている。
特に五十を超えたいい年の親父で兄貴分でもある溝口さんのやんちゃ坊主のような惚けた感が笑いを誘う。
小悪党なのに何故か甘い物に目がない溝口さん。
考え方が短絡的で、行き当たりばったりで生きている溝口さん。
自分に都合が悪いとすぐ他人に責任をなすりつける溝口さん。
何かをやり遂げたいと思い、漫画『ゴルゴ13』を全巻読破する溝口さん。
会話も地の文もお笑いセンスが抜群で、思わず噴き出す場面も度々。
ほーお、伊坂幸太郎というのはこういう小説を書くのか、と唸ってしまった。
この可笑しさにはどこかで出会ったことがある、とずっと考えていたのだが、ようやく思い出した。
中学高校時代に読み耽った小林信彦氏のユーモア小説に近いセンスだ。
「オヨヨ大統領」シリーズとか、あそこまでハチャメチャで荒唐無稽ではないけれど、文章から醸し出されるユーモアセンスは彼の作品に似ている。
こういう作品は個人的に大好きなのだ。
お酒を飲んだあと無性にラーメンを食べたくなるように、私の身体はこういう小説を欲しがっている。
それに、最後の上司とのやり取りの中での大どんでん返し。いやあ面白かった。満点です。
久々に腹の底から笑える、愉快な小説でした。楽しい気分になりたい人にオススメです。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの、いかにも作者らしい作品。短編連作集の各編に張られた伏線を回収しながら話は進み、最後の結末は読者の想像に任せる展開で、その結末も、頼むから教えてくれよという消化不良感はなく、読後感は非常に良い。また、相変わらずの各編の登場人物たちの、吹っ切れぷりも小気味良い。無茶苦茶な相棒や状況に振り回される主人公というのは作者のてっぱんだが、本作では、その主人公が消えてしまうというのが新鮮であり、その後の各編では、その主人公の行方を匂わせたり、過去譚であったりしながら話は進み、最後に繋がる。相変わらずの上手さである。
投稿元:
レビューを見る
連作短編集。
ステップ踏みながら軽快に出されるジャブ、そして効果的に繰り出されるボディブロー。これらが後からじんわり効いてきて、最後は完全にノックアウト。
いかにも”らしく”、すばらしい。お見事。
投稿元:
レビューを見る
今回、読書スタイルを変えてみようと思い切って最終章から読んでみました。
最後を始めに読むのは、ネタバレして面白くないかと思いきや意外と短編集みたいに違和感なく読めて、その後に始めから読むと、最終章で自分の思い描いてた人物そこにはいて、最終章になるまでの出会いや、思いが自分の描いてたのと違ってたりすると、これも読む楽しさのひとつかなと思いました。