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紙の本
やっぱり!宮部みゆき
2013/07/08 14:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yoji - この投稿者のレビュー一覧を見る
三島屋シリーズも3作目です。1作目の「おそろし」にくらべると、おちかちゃんも、ずいぶん明るくなったように感じます。
たぶん、変わり百物語の聞き手としての縁で、お勝さんや、いたずら3人組や青野先生と知り合ったせいで、おちかちゃんの閉じこもっていた殻が、徐々に開いてきたような感じがします。
3作目では新たに三島屋に、おえいちゃんとそのおっかさんが奉公に来ました。
そのおえいちゃんを心配して、おちかちゃんに挨拶に来たおこぼさん。「小雪舞う日の怪談語り」このあたりは、さすが!宮部みゆきだな~と思う語りです。表題の「泣き童子」はかなり救われない話なのですが、やはり宮部さんはそれだけじゃなくて、こんな素敵な話も同じ本に入ってる。だから、また次の本で三島屋シリーズの皆に会いたくなるんですよね。
紙の本
語る人。 聞く人。 それを見守る人々。 悩みのない人はいない。 苦労のない人生などない。 どんなに運命に翻弄されようとも。 人は幸せになるために生まれてきた。
2022/09/03 16:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日も三島屋に客が訪れてくる。
だが、買い物のためではない。
黒白の間を訪ねてくる。
だが、主人の囲碁の仲間ではない。
言うに言われぬ話を抱えてやってくる。
語る相手は、主人の姪っ子おちか。
語って語り捨て。
聞いて聞き捨て。
それだけが約定である。
「怪異を語るということは、人の世の闇を語ることだ。怪異を聞くということは、語りを通してこの世の闇に触れることだ。闇のなかには何が潜んでいるかわからない。そのわからなさまでをもまとめて聞き取って、胸に収めてゆく覚悟がなければ、この聞き手は務まらない」(第一話 魂取の池 P15)
「人は、故郷から離れがたいものなのだ。ふるさとは、血の流れのなかに眠っている」(第二話 くりから御殿 P94)
「男の目が焦点を失い、動きを止め、とろんと呆けた。まるで一瞬だけ死人になったかのように。
初めて、おちかの背中にひと筋、糸のように細いけれど冷たいものが、すっと走ってすぐに消えた」(第三話 泣き童子 P120)
「怪異を語り、怪異を聴くと、日頃の暮らしのなかでは動かない、心の深いところが音もなく動く。何かがさざめき立つ。それによって重たい想いを背負うこともあるが、一方で、ふと浄められたような、目が覚めたような心地になることもあるのだ」(第四話 小雪舞う日の怪談語り P177)
「語りたい。だが語ってはいけない秘事だ。ただ世間の評判だけを頼りに、赤の他人に打ち明けていいものか。いや、赤の他人だからこそいいではないか。赤城信右衛門の心のゆれる様が、おちかには目に見えるようだった」(第五話 まぐる笛 P319)
「おちかは、その<商人>と名乗る男を知っている。その男が春一に述べた口上も聞いたことがある」
「--私は商人です。
ふたつの場所をつなぐ道筋で、お客を相手にしているんです」(第六話 節気顔 P421)
今日も対話が続いていく。
魂に火をともす対話が続いていく。
語る人。
聞く人。
それを見守る人々。
悩みのない人はいない。
苦労のない人生などない。
どんなに運命に翻弄されようとも。
人は幸せになるために生まれてきた。
紙の本
お地蔵さん!?
2017/02/28 21:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだはずなのに、どうしても内容思い出せなくて再読!
三島屋おちかちゃんの百物語第3弾
人を食ら獣まぐるのお話、こわかった。
でも、目に見えて火で追えるし笛でしのげる。 目に見えず正体もわからず、
どうやって逃れたらいいかわからない 災厄よりもましだ。。。。
これ、まさに、その通り
でもそのまぐるは、実は人の恨みが生み出した。。。
やっぱり怖いのは人である。。。
ちなみに私は、おちかちゃんがお地蔵さんと出会ったエピソードが とても好きだ。
紙の本
アラビアンナイト
2016/02/22 03:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
神田の三島屋に行儀見習いとして上がったおちかが、百物語りに挑む。宮部版アラビアンナイトの趣といったところ。時代物は、考証などが難しく、今後どうなるか心配だけに、宮部氏に寄せる期待は大。
紙の本
たぶん、再読。
2017/04/21 19:15
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」あたりは読んだ覚えがあるのだが、「魂取の池」などはほぼ初見状態。
「まぐる笛」はなんだか「荒神」と読感が似ている。道具立てとか人物の役割とかが似ているからだろうか。