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新作までの道は遠い
2015/09/05 12:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。久し振りに時代小説の楽しさを満喫できた。「神楽坂日記」から入って、「千年鬼」を経て西條氏との付き合いはまだ4冊目。この作家の真髄を見る気がした。
天保期の幕府・市井両面からの事状に改めて、なるほど、とうなづきつつ、主要人物の二面性の描き方にも作家の人間愛を感じ、共感を覚える。特に、主人公・門佑に感情移入するあまり、呆れるばかりだった姉・園江の性格設定にはヤラレタ感が強い。むしろ淡々と描かれるラストには涙がにじむ。
精力的に旧作(時代小説)を読んで、早く新作にたどり着きたい作家のひとりになってしまった。
園江さんがすごかったです。
2015/06/23 20:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風戸槙 - この投稿者のレビュー一覧を見る
閉塞感に押しつぶされそうな時代を描いていながら息苦しくなりすぎることがなく、読後感も爽やかでした。主人公に対していじめっ子っぽかったお姉さんの思惑が全然読めていなかったので、そういうことだったのか!とわかったあとは尊敬の念とともに拍手するしかないという感じでした。キャラクターに血が通っている描写が素晴らしかったです。
町役人と天保の改革
2023/04/29 11:36
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語は融通のきかない堅物で通る北町奉行所与力高安門佑と女郎あがりのお卯乃。二人を取り巻く姉や小者、遠山金四郎、鳥居燿蔵など。老中水野越前守が進める天保の改革に絡んで奉行・与力・町民の駆け引きが物語を進めていく。前半は読んでて筋が解る部分があるが、後半は読んでどうなるかわからなくなり、最後は大どんでん返し。高安と鳥居燿蔵との対話は単に鳥居が権謀術数の役人ではないことを描いている。「江戸の奢侈は百姓の辛苦に支えられている」との部分は今の政治も同じではと思わせる。おもしろみは十分。
神輿
2023/01/26 08:20
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投稿者:ナムナム - この投稿者のレビュー一覧を見る
天保の改革で辣腕を振るった鳥居耀蔵は、庶民の敵役にされ、のちに失脚する。
その鳥居を主人公の高安が獄に見舞う。その場でのやりとりで鳥居が言うには、
「江戸の町民は奢侈にふけるが、それを支えるのは地方の民百姓。
町民らは神輿の傍らで囃し立てるだけで、誰が支えているか神輿の下を覗こうとしない」。
令和の世も、囃し立てるだけの職種や人種がうじゃうじゃいます。マスコミとかネット民とか。
キャラクターが多彩で楽しめる
2021/07/30 10:21
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の門佑を始めとして登場人物の多彩ぶりがとても評価出来る。中には遠山や鳥居などの実在の人物もあり、ますます厚みが増した感が強い。それだけではなくそのキャラクターも色濃く描かれていて楽しめた。
園江さん最強
2017/01/25 14:08
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハッピーエンドに一安心。結果的に全員が園江さんに勝てないのですね。あそこまでいくとかえって爽快です。