光圀 古着屋総兵衛初傳 みんなのレビュー

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著者の作品は初めて読む。ベストセラー作家だけあって、ストーリーの展開等は見事である。能や古文の知識も相応にあるのだなあと感心した。

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光圀が古希を前に家老を刺殺した
その驚愕の事実に佐伯先生は創作意欲が湧く
狂言回しに飛澤総兵衛が演じます

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2015.02.28.読了

久しぶりの六代目大黒屋総兵衛 勝頼。
新シリーズの十代目の勝臣君も悪くないが
勝頼君の方が好き。

水戸光圀といえば、
あの水戸黄門のイメージしかも出て来ないが、
この光圀は より光圀らしいのかもしれません。

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内容（「BOOK」データベースより）

天下の悪法「生類憐みの令」やゆがんだ将軍継承方針など五代将軍綱吉の大義なき政の専横ぶりに御三家定府水戸光圀は憤怒を募らせる。綱吉の背後には、隆光権僧正の影がちらつく。家康との約束により、表の顔は古着問屋、裏の貌は隠れ旗本として徳川守護を五代百年に亘って精勤してきた鳶沢一族。将軍家か大義か、狭間に揺れる若き総兵衛勝頼を描く、新潮文庫百年特別書き下ろし作品。

平成27年9月6日～12日

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歴史モノが好きだが、本著者の本はまだ読んでおらず、テーマも「光圀」と言うことで読んでみる。
最初っから、光圀は死んでしまい、光圀の孫の噂もある裏家業の古着屋が主人公の話。生類哀れみの令が発令される綱吉の時代の話で、光圀は回想として頻繁に登場する。

文章としては私には合わず、内容が頭に入ってこない（上記のあらすじも正しいかあやしいものだ）読んでいて、これは物語どうこうと言うより、佐伯氏と私の対話だなと思うようになってくる。佐伯氏はどのくらい、私に合う文章を描いてくれるのか、私はこの巨匠をどこまで理解できるのか？確かに最近は（と言うか昔っからか）簡単な文章の本しか読まないし、売り上げ上位とかにならないよなぁ。

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結構、面白い。鳶沢一族の裏の仕事がよくわかる。それを上手く使った光圀の動き方と将軍綱吉とその部下である吉保と隆光との対決。続きも読みたいけどいっぱいあるからなあ、どうしようかと。

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ライトノベルを息抜きに読む。それにうってつけのシリーズだ。破天荒なフィクションなりに助さん格さんも登場させてほしかった。2017.6.12

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第一部の前日譚と言える作品。
光圀公という実在の人物と、大老刺殺という謎多き史実を、巧妙に大黒屋の舞台設定に組み込んだ秀作。光圀と綱吉の確執に端を発し、柳沢保明との今後の因縁につなげていったストーリー展開は見事。
この後、読み進める予定の第二部が楽しみになった。

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天下の水戸将軍と、ただの商売人。

時代の裏でこういう事が…な話で、シリーズもの。
そちらを読んでいれば、さらに面白かったかも？
単独でも読めましたが、面白みが違うと思われます。

現在に戻り、未来に戻り、過去に戻り。
この時死んでいたか、生きていたか、と考えながら
読み進めていました。
結局、嫁に貰うのもどうするのか、という謎も
ちょっと残ってしまいました。

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水戸光圀を準主役にした古着屋シリーズの外伝。
少し前に読んだ冲方丁さんの光圀伝で知った彼の人間性と経歴なら、こんな裏話があってもよいと思えるほどマッチしていた。佐伯作品にしては珍しく、解釈に歴史に関する知識が必要ですが、記念作品なので良いと思います。