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電子書籍
恵弥のお姉言葉とおばさんキャラの可笑しさとストーリーの深刻さが絶妙にミックス
2018/02/19 23:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『クレオパトラの夢』は神原恵弥シリーズ第2弾の作品で、不倫中の双子の妹を説得して東京に連れ戻すという名目で北海道のH市(明らかに函館市)に向かいます。ところが着いてみたら、妹の相手であった男性は既に亡くなっており、その日は葬儀が行われていました。恵弥にはウイルスハンターとしてH市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むという重大な目的があったのですが、いきなり何も知らないはずの妹から「クレオパトラって何?」と聞かれて驚愕することに。その後妹は「一人になりたい」と姿を消します。恵弥を取り巻く状況がどんどん不穏になっていき、妹ですら敵なのか味方なのか分からなくなってきます。彼の探している「クレオパトラ」とは果たして何なのか?
恵弥のお姉言葉とおばさんキャラの可笑しさとストーリーの深刻さが絶妙にミックスしていて、読者をぐいぐいと引っ張っていく筆致はさすがです。オチはちょっと拍子抜けする感じですが、まあそういうのもありかなと思えます。緻密なミステリーとは言い難いですが、エンタメ性は高いと思います。
紙の本
製薬会社から防衛庁まで
2020/06/22 23:47
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎めいた「クレオパトラ」を巡って繰り広げられる、駆け引きの数々が熾烈です。全てが灰になっていく火事と、ひと組のカップルの誕生が心に残ります。
電子書籍
神原シリーズ
2019/09/23 10:24
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投稿者:まち - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目。このシリーズの神原恵弥がとにかくおもしろい。物語の世界に引き込まれてあっという間に読めた。
紙の本
ううーん
2016/10/28 13:44
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投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公神原恵弥さんは以前別の作品にも出ており、キャラがたのしいで読んじゃいますね。内容はほどほどほど。あまり怖くないしなあ。せっかくの双子の妹のキャラがもうちょっとたってるとぐっと引きつけられるのになあ。
紙の本
《神原恵弥シリーズ 第二作》
2016/01/23 13:28
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北国のH市を舞台とした、ウイルスハンター神原恵弥(かんばら めぐみ)シリーズ第二作。バド パウエルの有名曲と同じタイトルです。双子の妹を探すほか、別の謎が対位法のように展開。「クレオパトラ」とは?
前作「Maze」にくらべ、「地に足が着いた」印象で、幻想色は薄まっています。
シリーズの共通項として、私は《迷宮》をイメージしました。出口を求めて、迷路を探る。何層あるのか分からない、秘密の抜け道があるかもしれない、そもそも脱出できるのかどうか分からない、しかし設計者の意図あるいは気まぐれを解き明かす。
今作も舞台は函館だと思いますが、H市としているのは、非現実感を醸すためでしょうか。
しかし、やはりMazeのテイストを継いだ作品をまた読みたいです。
紙の本
恵弥(めぐみ)シリーズ 第二弾
2015/08/25 01:39
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「MAZE」で神原恵弥が意外な人気を博したので、再登場させたとあとがきにあります。
…確かに主役を食う勢いでした。 でも今回は恵弥が主役!
冷静で、虎視眈々と環境や相手の内を探るのがうまい、スパイ気質の主人公が多かった中、
恵弥は感情表現がストレートかつ、人との付き合い方は情に厚いタイプなので
人間らしさがときに勘を鈍らせたりと、恩田さんのキャラでは少し珍しいタイプ。
個人的にはそこがとても好きです。