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みんなのレビュー430件

みんなの評価4.6

評価内訳

430 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

最後のページは絶対に先に読まないように気をつけてください

2017/01/12 13:27

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まこと - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストーリー等は、たくさんレビューされている方がいらっしゃるので、省きますが、最後のページは先にみないように気をつけた方がいいです。
私は、読んでいる途中で、作者の恩田さんが「なんてたくさんのピアノ曲に造詣が深いのだろう。何か参考文献があるのかな?」と思い3分の2程読んだところで、一番後ろのページをめくってみたら、コンクールの順位表が載っていました。これは、誰がコンクールで優勝するのかがお話のすべてのストーリーではありませんが、最後の感動は半減したと思いました(泣)。
それにしても、作者の恩田さんは凄いですね。本職は小説家なのに、こんなにピアノ曲の知識があるなんて。曲を全部こんなすばらしい文字で表せるんんて。

私は高校3年生まで趣味でピアノを習っていましたが、聴いたことがある曲は7割弱くらいです。
恩田氏のそれぞれの曲の描写を読むと、まだ聴いたことのない曲に俄然興味が沸き、全部聴いてみたいと思いました。
弾ければもう最高なんですが、それはレベルが完全に違う話で夢のまた夢です。

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紙の本

今年一番の小説!

2016/12/18 15:04

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

恩田陸さんの小説しばらく出ていないなあと思っていた時の新刊。
5年の歳月をかけて書き綴ったと何かで読んで、少し心配していた。
しかし、本作は5年間恩田さんが一曲一曲、
一人一人の演奏を表現するために書き綴ってきた集大成。

ピアノコンクールで優勝を目指すコンテスタント達。
無名の謎の蜜蜂王子、突然舞台から去った元天才少女、楽器店店員28歳の高島明石、そして元天才少女の幼なじみのマーくん。
みんな素敵で、みんなを応援したくなる。

最初、表紙を捲ると推薦状と書かれている。
ユウジ・フォン=ホフマンって誰?
読んでも意味が分からないので、さらに分かりづらい目次が続き、いよいよエントリーを読む。
ここで初めて推薦状とユウジ・フォン=ホフマンが重要な意味を持つ事を知る。
一次予選、二次予選、三次予選そして本戦。
それぞれの予選の演奏、結果にハラハラドキドキしながら読むのが楽しい。
そして一曲一曲を描く恩田さんの表現に体が宙に浮かんだり天に昇ったり幸福な気持ちにさせられる。
4人のコンテスタント達がそれぞれの演奏に進化され、
そして同時に共演している。
この本から世界中に音楽が溢れ出して来るようです。
長編だが読むのを止められず、いつまでも読んでいたい一冊。
私の今年のベスト。

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紙の本

言葉で奏でる音楽

2017/01/21 13:45

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:j_j_ichi - この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉でこんなにも音楽を奏でられるものか

というのが、読み終えて、いや読みながら、感情を高揚させられながら、感じ続けた率直な気持ちだった。2段組500頁のボリュームにもかかわらず、物語が終わってしまうのがとても惜しかった(近しい興奮を覚えたのは、『ピアノの森』『のだめカンタービレ』そして『BECK』。全部マンガだが)。
そして、祝!直木賞!!(つーか、恩田さんまだ直木賞とってなかったんい、という感があまりにも強い)。

ピアノ・コンクールで熱戦を繰り広げるコンテスタントたちが主人公。違ったタイプの複数の天才的なピアニスト、天才的なピアニストを見守るヴァイオリニスト、世界的ピアニストの卵を発掘する審査員、コンテスタントをステージに送り出すステージ・マネージャー、調律師…彼女ら/彼らの言葉と感覚が絡み合い、積み重なって、物語の中で音楽は立体的に鳴り響く。
こうした表現が見事にエンターテイメントとして昇華しているのは、この物語の基底に音楽への敬意と畏怖、そして音楽がこの世界に存在すること、それを人間が奏でられることへの感謝と祝福が満ちているからだろう。それゆえに音楽をすることの喜びを大前提としながらも、関われば直面せざるをえない厳しさなども的確な表現でしっかりと描かれている。
ちょっとだけなのだけれども、演奏する側として楽器を触ってきた人間として、共感できる言葉がたくさんある。

例えばあるコンテスタントは、

「一流のアスリートの動きには、美しい音楽と共通するものがあるし、音楽が聞こえるように感じる時もある」

と感じ、別のコンテスタントは、

「演奏者たちの中に、その自然はあった。彼らの故郷の風景や心象風景は、脳内に、視線の先に、十本の指先に、唇に、内臓に蓄積されている。演奏しながら無意識のうちになぞっている記憶の中に、彼らの豊かな自然は存在していた」

という心地を覚え、コンクールの審査員は、

「編集、という言葉はいろいろに使えるが、こんにちの音楽家には絶対に必要なものだ。自己プロデュース能力と言い換えてもいい。どういう音楽家になりたいか、どういう音楽家としてみせたいか。そういう客観的視点を備えている音楽家だけが他と区別され、生き残ることができる」

と分析し、別の審査員は、

「オリジナリティなんて言葉、ある意味幻想なのにね。やたらとみんなが口にするのはほとんど呪縛だわね」

と溜息をつき、そして本選に残ったファイナリストは、

「目に見えず、現れてはその片端から消えていく音楽。その行為に情熱を傾け、人生を捧げ、強く情動を揺さぶられることこそ、人間に付加された、他の生き物とを隔てる、いわばちょっとした魔法のようなオプション機能なのではないか」

という1つの答えを見つけ出す。…キリがないのでこれくらいで引用はやめておく。

恩田さんの作品はこれまでいくつか読んできたけれど、今作は何というか、ある種の頂点にまでいった感がある。抽象的な文章表現も多々あるけれど、それがコンテストの展開やコンテストを巡る人間関係のドラマティックな要素を邪魔することなく、非常に良いバランスで溶け合っていて、とんでもなく読みやすい、というかグイグイ引っ張られる。
色んな場面で色んなキャラクターに感情移入して、吹き出してしまったり、泣いてしまうところもあったりした。
ということで、なんか面白え小説ないかなぁ、と思っている人も思っていない人もとりあえず最初の50頁くらいを読んでみてほしい。そしたらもうきっと最後まで読むだろうから。

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紙の本

久しぶりに面白い本

2017/01/15 12:35

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:runrun - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学2年の娘 女房 自分の順で読みました 展開が面白くてはまりました 。直木賞を受賞すると思います。

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電子書籍

蜜蜂と遠雷

2016/11/10 16:42

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じぇりい - この投稿者のレビュー一覧を見る

コンクールの話なのにギスギスしていないのが良い。文字を追いながら浮かぶ風景、音、匂い、全てにイマジネーションを掻き立てられる作品だった。
塵が雨の中師匠との約束の意味を求めてさまようシーン。遠くでなる雷。ここでタイトルが集約される。一見変化はないようだがこの後の彼は約束の意味を掴んで確かに成長した。
一気に読み終えるのがもったいなくて静かな環境で少しずつ読了。いつまでもこの余韻に浸っていたい。

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紙の本

読みごたえあり!

2016/10/22 10:17

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雨かんむり - この投稿者のレビュー一覧を見る

『チョコレートコスモス』を読み返したくなったというコメントを書かれていた方に感謝、です。
恩田作品の中で『チョコレートコスモス』はお気に入りの一冊。ならばと購入したところ夢中になって読み進めました。同じような充足感が味わえます。
ちなみに私は自分の音楽鑑賞の耳にさっぱり自信はありませんので、小説だからこそ大いに楽しめたと言えると思います。作者さんの表現力のお陰。
ところで「塵」の命名の由来が気になります。作中、塵の口から、これこれこういった意味合いで親は名付けたらしいというようなことが語られるかなと思っていたのですが、そんなことはなく残念。どんなふうな意味づけができるだろうなぁと考えてみるのも楽しいけれどね(笑)。

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電子書籍

絶対面白いのでぜひ読んでほしいです

2017/01/31 13:30

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BBYBNO1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

普段ミステリーしか読まないのですが、直木賞受賞されたということで、どんなお話なんだろうと試し読みしたところ、あまりの面白さにすぐに購入しました。恩田陸さんの作品はたしかデビュー作以来読んだことがなかったのですが、こんなに読みやすかったっけと驚きました。そして最初の数ページで震えるほど面白いのがわかります!題材がクラシックだからといって何も難しいことはありません!迷っている方はぜひ読んでください!!絶対面白いです!

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電子書籍

小説版ピアノの森

2016/12/28 17:52

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ボリュームに圧倒されますが、その面白さに引き込まれ、ページをめくる手が止まりません。来年の本屋大賞候補になる事は、間違いないでしょう。
ピアノの曲を、文字でここまで表現できる作者の筆力に、只々、感じ入ります。
今年、読んだ中でも、間違いなくベスト3に入ります。

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紙の本

彼らのファンの一人に

2017/02/27 19:25

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にんじん - この投稿者のレビュー一覧を見る

大長編で読み応えがあり満足したのと同時に
もっと読みたい!と思わせる作品です。

音楽がとても繊細に描かれてあり本当に聴いているかのようでした。
最終的に順位が決まることを考え、私は想像しながら読み始めましたが次第に私の気持ちとして優勝してほしいと思う人物が現れ
私はいつのまにかコンクールの聴衆者の一人になっていました。

そして登場人物がとても魅力的でもっと彼らの物語を読みたいと完読した後、少し惜しい気持ちになるほどでした。

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電子書籍

読後感想

2017/02/18 17:08

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大鋸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

素晴らしかった、の一言に尽きます。全く音楽を知らない方でも、その圧倒的な表現力による演奏描写を楽しめると思います。

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電子書籍

音楽に触れている感覚

2017/01/30 22:43

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

対峙しているのは文章でありながら音楽に触れている感覚でした。かなりのページ数でしたがあっという間に読み終わってしまいました。1ページ1ページ残りのページ数が減っていくのが切なくなるほど贅沢で幸せな読書の時間でした。
これから読める人が羨ましいです。

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紙の本

聴かせる文学

2017/06/08 17:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kemtarou - この投稿者のレビュー一覧を見る

国際ピアノコンクールを舞台に、人生ドラマが重層的に展開されていく。1次、2次、3次、本選と40曲を超える演奏が深い音楽感の知識のもと、文章だけで聴かせる迫力がすごい。登場人物も魅力たっぷりの存在感で物語を引き締めている。最後まで結末を予断できない面白さは秀逸。取り上げられた曲を一通り聴きなぞりたい気持ちにさせる。音楽を文学に溶け込ませ高みに引き上げていく文章表現力が素晴らしい。

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紙の本

人物の描写が素晴らしい

2017/05/28 09:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

各コンクールで実力を発揮してきた天才ピアニストが集結する時、自分の世界観を楽曲に反映させる方法をそれぞれが認め合い、昇華させて次の演奏に繋げていくさまは、まさに自分が会場の片隅で鳥肌を立てながら聞き入っている感覚になりました。

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紙の本

『蜜蜂と遠雷』

2017/05/26 17:33

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヤッチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは凄い小説ですね。あまり手放しでほめて呆気に取られていると何だか「自分」と言うものの存在が見えなくなってしまって自ら馬鹿を演じているみたいだけれど、これは幾ら褒めてもそれで足りる事の無い、それで居て登場人物の独り独りの色分けが実に明快で、今にもその眼の前の独り独りが動き出し、「自分」と言うものの存在を語って芝居を始めそうな、一本の映画が始まるような予感にゾクゾクさせられる。
 ゾクゾクさせられるだけにこの一編の物語は何処までも面白く、気が付くと読み疲れた疲労感が心地良さと共に残るだけだ。この物語はそんな小説である。この長大な一編のドラマを読んでその行間に類稀なる天上の音楽を耳にしたのは私だけだろうか。其処に生き生きとした若者たちの生き様と共に、青春時代の情熱を情熱の赴く儘に気持ちよりも体の方が勝手に動き出す躍動感と、色香と、はつらつとしたエロスを読者に感じさせる。が、その底辺に在るものは彼ら一人一人の「業」に他ならない。そしてそんな若者の持つ業をピアノを演奏すると言う音楽に生きる姿の中に何処までも描く事で彼らの自我が読者に手に取る様に見えて来る。マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーが監督した『赤い靴』の様にね。もっともあちらはバレエ映画だけれども。
 『蜜蜂と遠雷』はそんな小説だ。恩田陸と言う名前はこの小説で初めて知ったがこれからが楽しみで為らない、次はどんなにスリリングでトリッキーな作品を書いて仕掛けて来るのだろうと読み進めるたびにワクワクさせる青春グラフィティに早くこれが映画化、ドラマ化される事を独り密かに望むばかりである。

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電子書籍

なんかすごいものを読んだような気がする

2017/05/22 04:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終えた最初の感想は「なんかすごいものを読んだような気がする」でした。なんというか、ミューズに愛された綺羅星のごときピアニストの卵たちの奇跡的とも運命的とも言える出会いと成長を芳ヶ江国際ピアノコンクールという舞台とその舞台裏を通して描かれた青春群像みたいな?

なんか言葉にしてしまうとちょっと陳腐な感じがしてしまうのですが。

私はこれほどまでに音楽を語る小説を読んだことありませんでした。

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