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高い評価の役に立ったレビュー
26人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2017/01/12 13:27
最後のページは絶対に先に読まないように気をつけてください
投稿者:まこと - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー等は、たくさんレビューされている方がいらっしゃるので、省きますが、最後のページは先にみないように気をつけた方がいいです。
私は、読んでいる途中で、作者の恩田さんが「なんてたくさんのピアノ曲に造詣が深いのだろう。何か参考文献があるのかな?」と思い3分の2程読んだところで、一番後ろのページをめくってみたら、コンクールの順位表が載っていました。これは、誰がコンクールで優勝するのかがお話のすべてのストーリーではありませんが、最後の感動は半減したと思いました(泣)。
それにしても、作者の恩田さんは凄いですね。本職は小説家なのに、こんなにピアノ曲の知識があるなんて。曲を全部こんなすばらしい文字で表せるんんて。
私は高校3年生まで趣味でピアノを習っていましたが、聴いたことがある曲は7割弱くらいです。
恩田氏のそれぞれの曲の描写を読むと、まだ聴いたことのない曲に俄然興味が沸き、全部聴いてみたいと思いました。
弾ければもう最高なんですが、それはレベルが完全に違う話で夢のまた夢です。
低い評価の役に立ったレビュー
12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2017/05/07 10:40
飛ばし読みしました。
投稿者:oi - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸さんの小説を読むのは初めてでした。まるで「作者自身がお面を被って演じた実写版の映像を、作者自身が見て感想文を書いた」ようだなとがっかりしました。こんなに面白くないと感じたのは久しぶりです。
ストーリーは興味深い題材だと思いますが、文章が稚拙で入り込むことができませんでした。大げさな表現で同じ言葉が繰り返されて、単調で読み辛かった。。設定は立派なのに、作者が持て余して書ききれていないということでしょうか。人物の書き分けもはっきりしていないのに、登場人物が多い。魅力のある人は1人もいませんでした。海外暮らしのはずのマサルや塵やナサニエル等も何故か日本人ぽい思考・行動。年齢より幼く感じられました。一番の違和感は、恵まれた環境で育ったはずの音楽家である女性陣の一人称がすべて「あたし」であること。また、亜夜や奏やマサルの言葉のチョイスがおばさんぽいことです。しっくりきたのは三枝子くらいだったので、すべて三枝子目線で書けばいいのにと思いました。明石と亜夜が初対面で2人で抱き合って泣くシーンもありえないし気持ち悪い。半分以降、飛ばし読みで最後まで読みました。
こんな作品が直木賞であり本屋大賞だなんて残念以上の何者でもありません。
紙の本
クラシック音楽が小説になる?
2017/08/17 17:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸の本をはじめて読んだ。
主要人物の登場の仕方がそれぞれ上手くて、だんだん感情移入していけた。
最後のページでコンクールの結果があるので、
(先に読んでしまったので、なかなか読み終えるまで時間がかかってしまった)知らないほうが良いかも。
紙の本
直木賞、本屋大賞
2017/07/17 15:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い時間をかけてしっかりと取材をされたのだろうなという印象を受けた。楽曲についての表現やコンクールの熾烈さなど、丁寧に描かれていると感じた。ただ、なぜか登場人物の感情表現がすっと入ってこなかったため、同じところを何度も読み返すことが多く、読みきるのに時間がかかった。面白かったけれど、若干長かったかな。
電子書籍
天才ピアニストの成長譚
2017/07/04 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸が直木賞を取った小説。いつものミステリ作品ではなく、コンクールに参加する若き天才ピアニストの成長物語だった。クラシックの薀蓄は凄いし、話も面白かったけど、ちょっと展開が素直すぎて後半からは退屈してしまった。まあ、全体としてはいい作品なんだけど。
電子書籍
ベストセラー
2017/05/27 04:01
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投稿者:たた - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハードカバーを買おうかどうしようか迷っていましたが、分厚くて邪魔になりそうなので電子書籍にしました。結果大正解で、長文もスマホでサクサク読め、快適でした。ピアノコンクールの日々が、天才奏者達によって彩られ、飽きることなく読み切りました。文章から音楽がにおい立つようで、面白かったです。登場人物の天才たちが当然のように勝ち進むのがちょっと予定調和すぎますが、それほど気になりません。夏の避暑地とか、秋の夜長にまた読み返したいです。
電子書籍
圧倒
2017/05/24 12:58
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投稿者:バルゴン - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽をどうやって表現するのかと思ったら、凄い描写でした。実際に音を聞いている訳でもないのに、まるで自分が聞いて感動しているかのような錯覚にも陥りました。素晴らしい
紙の本
ピアノコンクールがダイレクトに伝わる
2017/05/12 19:03
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投稿者:かんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても美しかった。
【天才】とよばれる人たちがどんな思いを抱えるのか、【凡人】はどんな人生を歩むのか。
天才にも種類があって、自覚していて凡人の考えもわかる人、音が好きで天才だと自覚していない人、【音楽を解放する】なんてすごいことを考える人。
ピアノコンクールに出る人たちがどんな思いでその場に立つのか。
緊張するのか、しないのか。
ピアノを弾くことへの意識の違い。
どんな景色を思い浮かべ、弾くのか。
それがよく伝わり、感動できる作品ではあった。
しかし、私にとって演奏シーンは物足りないものだった。
中山七里作、【岬洋介シリーズ】の方が臨場感はあり、表現が豊かであったため、ピアノの演奏表現だけで言えば中山七里が良い。
ただストーリーは面白く、とても長いがいつまでも読んでいたい感覚に陥り、読み終わった後は余韻に浸れる作品だった。
紙の本
テクニックと体力と
2017/05/08 22:30
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投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
50代も過ぎた恩田さん。これまでもたっぷりと作品を書いてこられ、テクニックも磨かれ、さらなる大作を書き上げる体力も十分にあり・・円熟期といえるのではないでしょうか。
特に序盤からクライマックスまでの盛り上げ方が惹きこまれます。登場人物それぞれの描き方も見事だし、音楽を聴きたくなるその文章のありかた。どうしたら文章で音楽を描けるのでしょうか。ミステリを読んでいるかのようにコンテストの結果が知りたい先を読みたい最後まで早くたどり着きたいでも登場人物たちとの時間をもっと一緒にいたい
いろいろな思いがわきあがります。
ラストはちょっとおつかれな感じもありました。最後方の一人称「あたし」を読んでいくと、ふっと新井素子氏の少女漫画的SFを思い出してしまいました。
紙の本
聴こえる?
2017/05/04 06:19
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投稿者:naoami - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜜蜂はわかるけど遠雷は?客席のどよめきと掛けてる?天才少女の挫折からの復活。一方、非天才・努力型のピアニストが年齢制限一杯でコンクールに臨む姿。これが好対照でイイ。天才同士がしのぎを削る・理解し合うのだけだったら、読者置いてけぼりだったろう。また、奏の存在も同じ意味でナイスキャスティング。的確な序章からハイレベルなピアノコンクールになだれ込むまでが恐ろしくスムースで筆者のリーダビリティに唸る。そしてピアノ曲そのものの描写も、原曲を知らないクラシック音痴でも十二分に伝わってくる。分厚くても一気読みできた。
電子書籍
蜜蜂と遠雷を聴く
2017/04/22 00:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノの音を主旋律として様々な音を従えながら魅力的な人々を見つけ出し、成長させ、旅立たせて行った。
栄伝亜夜の最後の曲を聴きたかったなぁ〜。
紙の本
ブラボー!
2017/03/31 10:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「色モノ」なのか、「本物」なのか?風間君の演奏をドキドキしながら待っている自分がいるような気にさせられる。音楽家の感性と機微の表現に脱帽。
紙の本
最後のページは絶対に先に読まないように気をつけてください
2017/01/12 13:27
26人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まこと - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー等は、たくさんレビューされている方がいらっしゃるので、省きますが、最後のページは先にみないように気をつけた方がいいです。
私は、読んでいる途中で、作者の恩田さんが「なんてたくさんのピアノ曲に造詣が深いのだろう。何か参考文献があるのかな?」と思い3分の2程読んだところで、一番後ろのページをめくってみたら、コンクールの順位表が載っていました。これは、誰がコンクールで優勝するのかがお話のすべてのストーリーではありませんが、最後の感動は半減したと思いました(泣)。
それにしても、作者の恩田さんは凄いですね。本職は小説家なのに、こんなにピアノ曲の知識があるなんて。曲を全部こんなすばらしい文字で表せるんんて。
私は高校3年生まで趣味でピアノを習っていましたが、聴いたことがある曲は7割弱くらいです。
恩田氏のそれぞれの曲の描写を読むと、まだ聴いたことのない曲に俄然興味が沸き、全部聴いてみたいと思いました。
弾ければもう最高なんですが、それはレベルが完全に違う話で夢のまた夢です。
紙の本
今年一番の小説!
2016/12/18 15:04
20人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸さんの小説しばらく出ていないなあと思っていた時の新刊。
5年の歳月をかけて書き綴ったと何かで読んで、少し心配していた。
しかし、本作は5年間恩田さんが一曲一曲、
一人一人の演奏を表現するために書き綴ってきた集大成。
ピアノコンクールで優勝を目指すコンテスタント達。
無名の謎の蜜蜂王子、突然舞台から去った元天才少女、楽器店店員28歳の高島明石、そして元天才少女の幼なじみのマーくん。
みんな素敵で、みんなを応援したくなる。
最初、表紙を捲ると推薦状と書かれている。
ユウジ・フォン=ホフマンって誰?
読んでも意味が分からないので、さらに分かりづらい目次が続き、いよいよエントリーを読む。
ここで初めて推薦状とユウジ・フォン=ホフマンが重要な意味を持つ事を知る。
一次予選、二次予選、三次予選そして本戦。
それぞれの予選の演奏、結果にハラハラドキドキしながら読むのが楽しい。
そして一曲一曲を描く恩田さんの表現に体が宙に浮かんだり天に昇ったり幸福な気持ちにさせられる。
4人のコンテスタント達がそれぞれの演奏に進化され、
そして同時に共演している。
この本から世界中に音楽が溢れ出して来るようです。
長編だが読むのを止められず、いつまでも読んでいたい一冊。
私の今年のベスト。
紙の本
言葉で奏でる音楽
2017/01/21 13:45
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:j_j_ichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉でこんなにも音楽を奏でられるものか
というのが、読み終えて、いや読みながら、感情を高揚させられながら、感じ続けた率直な気持ちだった。2段組500頁のボリュームにもかかわらず、物語が終わってしまうのがとても惜しかった(近しい興奮を覚えたのは、『ピアノの森』『のだめカンタービレ』そして『BECK』。全部マンガだが)。
そして、祝!直木賞!!(つーか、恩田さんまだ直木賞とってなかったんい、という感があまりにも強い)。
ピアノ・コンクールで熱戦を繰り広げるコンテスタントたちが主人公。違ったタイプの複数の天才的なピアニスト、天才的なピアニストを見守るヴァイオリニスト、世界的ピアニストの卵を発掘する審査員、コンテスタントをステージに送り出すステージ・マネージャー、調律師…彼女ら/彼らの言葉と感覚が絡み合い、積み重なって、物語の中で音楽は立体的に鳴り響く。
こうした表現が見事にエンターテイメントとして昇華しているのは、この物語の基底に音楽への敬意と畏怖、そして音楽がこの世界に存在すること、それを人間が奏でられることへの感謝と祝福が満ちているからだろう。それゆえに音楽をすることの喜びを大前提としながらも、関われば直面せざるをえない厳しさなども的確な表現でしっかりと描かれている。
ちょっとだけなのだけれども、演奏する側として楽器を触ってきた人間として、共感できる言葉がたくさんある。
例えばあるコンテスタントは、
「一流のアスリートの動きには、美しい音楽と共通するものがあるし、音楽が聞こえるように感じる時もある」
と感じ、別のコンテスタントは、
「演奏者たちの中に、その自然はあった。彼らの故郷の風景や心象風景は、脳内に、視線の先に、十本の指先に、唇に、内臓に蓄積されている。演奏しながら無意識のうちになぞっている記憶の中に、彼らの豊かな自然は存在していた」
という心地を覚え、コンクールの審査員は、
「編集、という言葉はいろいろに使えるが、こんにちの音楽家には絶対に必要なものだ。自己プロデュース能力と言い換えてもいい。どういう音楽家になりたいか、どういう音楽家としてみせたいか。そういう客観的視点を備えている音楽家だけが他と区別され、生き残ることができる」
と分析し、別の審査員は、
「オリジナリティなんて言葉、ある意味幻想なのにね。やたらとみんなが口にするのはほとんど呪縛だわね」
と溜息をつき、そして本選に残ったファイナリストは、
「目に見えず、現れてはその片端から消えていく音楽。その行為に情熱を傾け、人生を捧げ、強く情動を揺さぶられることこそ、人間に付加された、他の生き物とを隔てる、いわばちょっとした魔法のようなオプション機能なのではないか」
という1つの答えを見つけ出す。…キリがないのでこれくらいで引用はやめておく。
恩田さんの作品はこれまでいくつか読んできたけれど、今作は何というか、ある種の頂点にまでいった感がある。抽象的な文章表現も多々あるけれど、それがコンテストの展開やコンテストを巡る人間関係のドラマティックな要素を邪魔することなく、非常に良いバランスで溶け合っていて、とんでもなく読みやすい、というかグイグイ引っ張られる。
色んな場面で色んなキャラクターに感情移入して、吹き出してしまったり、泣いてしまうところもあったりした。
ということで、なんか面白え小説ないかなぁ、と思っている人も思っていない人もとりあえず最初の50頁くらいを読んでみてほしい。そしたらもうきっと最後まで読むだろうから。
電子書籍
蜜蜂と遠雷
2016/11/10 16:42
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じぇりい - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンクールの話なのにギスギスしていないのが良い。文字を追いながら浮かぶ風景、音、匂い、全てにイマジネーションを掻き立てられる作品だった。
塵が雨の中師匠との約束の意味を求めてさまようシーン。遠くでなる雷。ここでタイトルが集約される。一見変化はないようだがこの後の彼は約束の意味を掴んで確かに成長した。
一気に読み終えるのがもったいなくて静かな環境で少しずつ読了。いつまでもこの余韻に浸っていたい。
紙の本
久しぶりに面白い本
2017/01/15 12:35
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:runrun - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学2年の娘 女房 自分の順で読みました 展開が面白くてはまりました 。直木賞を受賞すると思います。