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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3作目でもまだ世の中には問題があふれていてネタが尽きることがない。継発はするが解決に向けて行動するのは読者であると訴えているようだ。
紙の本
然もありなん
2016/12/11 11:17
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
月刊誌「選択」に連載中の「日本のサンクチュアリ」を編集して、単行本化したものの文庫版である。
現在、世間を騒がせている組織に関する記事が並んでいる。日本体育協会、電通、自民党東京都連、沖縄防衛局などなどである。新聞などの通常のマスコミから得た知識として知っている内容も含まれているが、そのことについて真偽の程は一般人にはよくわからない。ここに記載された内容が事実に相違ないとすればため息しか出てこない。
橋本大二郎氏の解説がいい。氏のNHK記者や知事時代の経験に照らし合わせると記事の裏をとれる解説となっている。やはり間違いがないらしい。
選択は予約制の注文雑誌であり、企業等からの広告はほとんど受けていないので制約もなく記事にすることができる、と編集者は述べている。読者としては日本の知識人、リーダー層の3万人を対象としている。毎号このような連載記事を発表しているのに、取材対象の組織が是正や改革を行ったということもあまり耳にしない。影響力が限定的なのだろうか。3万人のための井戸端会議話に終わらせずに、非読者の一般にも知らしめるためには文庫化することは良いことだと思う。
紙の本
低俗なレベル
2019/06/05 21:00
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
積読本消化。3年前の本。いきなり「皇室危うくする雅子妃」と当時の風潮に盲従する論考に唖然。当時の秋篠宮や美智子妃殿下の策謀に見事に嵌まった記事です。加えて「適応障害」に対する無理解に憤りを感じました。実は、私の母も雅子妃と同様の精神的な病気に蝕まれ、回復したかと思ったら発病を繰り返し、母は親戚たちの全くの見理解に苦しみ、最後は可哀想な死を迎えました。私は全力で妻と子を守る皇太子を応援していただけに、本書の低俗なレベルに不愉快な気分になりました。残りは斜め読みしました。もう本書シリーズは読みません。
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特にスポーツマフィアの章にはぞっとさせられる。からくりを知ってしまうとコマーシャルを無邪気に観られなくなる。
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「選択」の名物連載の第3弾。どれも利権と既得権益の確保に群がる組織や個人の巧妙な手口を白日の下に晒してる。
話題がまだまだ生々しいものが多いだけに、暗澹たる気持ちになるが、マスコミの喉元過ぎれば的な報道姿勢にも大いに疑問を感じる。世の中の番人を任じるのなら、一つの問題のその後を徹底的に見て行かないと、いつまでたっても問題は解決しないでしょう。
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年間購読制月刊誌『選択』の看板連載『日本のサンクチュアリ』の、新潮文庫化第三弾。2012年5月号からの25号分をまとめたものを、2014年7月に単行本で出版、、2016年11月に大幅に加筆の上、文庫化したものである。
まず驚いたのは、冒頭で『選択』編集長が述べている、世界のジャーナリストらが参加するNGO「国境なき記者団」が発表している「報道の自由度ランキング」である。それによると、日本の報道の自由度は2014年度において180ヶ国中59位で、所謂先進国の中で最下位なのだという(更に、2015年度は61位、2016年度は72位)。その理由としては、ナショナリズムの高揚を担い特権を享受する記者クラブ制度を挙げ、また、福島第一原発の事故をめぐる報道の不透明さや、国会をするりと通り抜けた特定秘密保護法の成立などにも、外国の記者は危惧の念を抱いているのだという。
そして、本書では、STAP細胞問題で注目された「理化学研究所」、今上天皇の生前退位の意向表明で改めて議論に上る「東宮」、秋篠宮悠仁親王のお茶の水女子大学付属小学校入学で揺れた「学習院」、2020年の東京五輪のカギを握る「スポーツマフィア・電通」、小池都知事が誕生した都知事選で突如脚光を浴びた「自民党東京都連」のほか、「公安警察」、「高齢者医療」、「農薬ムラ」、「児童養護施設」など、25の聖域に切り込んでいる。
大手メディアの報道を鵜呑みにすることなく(或いは、報道されないことに無関心であることなく)、自らの生きる現代日本の実態を知り、問題意識を持ち続けるために、読む価値の大きいシリーズである。
(2016年12月了)
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都政や医療、スポーツ、行政といったところにある聖域の特集本。そこにあるのは己の利権の最大化。自組織だけでなく、その利権にすり寄る外部の組織も巻き込んだ醜さがよくわかる。
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決して明るい内容ではないが、面白く読めたと思う。週刊誌っぽいネタはともすれば揚げ足とりのように感じられて、決して好きではない。週刊誌って読まないし。これは週刊誌連載ではないけどさ。書かれた側の言い分もあるだろうな、と。すべての結論というか、腐敗の動機が金しかないというのも、なんとも人間を単純化しすぎていないか?と思うのだ。わかりやすいけどね。とはいえ、読んでいると、これはどう言い訳するというんだ?というのも、たしかにあってさ。多額の予算を得ていながら、実績を出していないとかね。言い換えれば、ちゃんと仕事するなら、払うものは払っていいと思う。だから、せめて言い訳できるくらいの仕事はしようよ、と。実績をあげている分野はあるわけで、よそにできることは、自分にできないわけじゃないでしょ、と思うんだよね。言い訳だけでは、仕事は進まない。言い訳というのは、主観であってさ。そうでないという視点があってこそ、議論は成り立つ。そういう意味で、本書のような視点はやっぱり必要なのだろうな、と思う。
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この手のトピックはあまり好きではないのだが、家にあったので読んでみた。
知る権利は大切だし、我々は知るべきである。
その反面、世の中、こんなにひどいのかと思うと気分が悪くなる。