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国谷裕子氏による硬派なキャスター論。さすが岩波新書!
2019/08/31 21:05
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKクローズアップ現代のキャスターであった国谷裕子氏が23年に渡る番組を振り返りつつ、キャスターという職業への矜持を述べる1冊。著者が地に足のついた国谷氏、しかも出版が岩波新書という組み合わせ。内容は期待を裏切りません。
原稿を忠実に正確に伝えるのがアナウンサー、伝える言葉を自ら探し出すのがキャスターという明確な区別から始まり、キャスターとして守り続けた事を番組制作の裏側を紹介しつつ述べています。平日に毎日4日間連続で放映された「クローズアップ現代」の舞台裏は非常に興味深い描写でした。
国谷氏が述べるキャスターの仕事とは1.視聴者と取材者との橋渡し、2.自分の言葉で語ること(自分の主観を表現するのではない)、3.新しい価値観を持った事象に的確な言葉を探すこと、4.インタビューの4つです。それぞれへのこだわりが明確に理路整然と述べられています。
「人気の高い人物に対して批判的に切り込んだインタビューをすると想像以上の反発があるが、それでも訊くべき事は聞かなければならい」、「安易に視聴者の感情に寄り添うばかりに問題の複雑さを切り捨て、”分かり易さ”ばかりを追い求めていないか」等々、示唆に富む文章が満載です。
民放が芸能人ゲストを集めてクイズ形式みたいなニュース解説番組を放映し続ける昨今、改めて報道番組とはどうあるべきかというテーマについて正面から切り込んでいるのが非常に好感を持てました。
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あたかも真剣勝負
2018/05/19 08:45
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書の『キャスターという仕事』を読みました。
著者は国谷裕子、NHKの<クローズアップ現代>で長年キャスターを務めた人です。インタビューの仕事、キャスターの仕事にむきあうさまが、あたかも真剣勝負に臨む剣豪のような覚悟を持っていて、すごい、と思いました。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からテレビは嫌いだし、とりわけて役所的な体質のNHKは好きになれないのだが、そうした組織の中で23年間、「クローズアップ現代」とともに過ごした国谷氏の成長記と捉えて読めば、それなりに興味深い。ただ、スタッフの中に殆ど女性がいない現実は、NHKでもかと絶句させられた。これでよく、番組が作られたものだ、とも。キャスターという約回りの受け止め方、またインタビューの難しさはよく伝わってくるし、故・高倉健氏のエピソードは心に響く。ベストセラーとなった阿川佐和子氏の「聞く力」の比ではない。一言、付け加えるなら、前述のNHKなる組織の有りようとは別になるが、国谷氏にこれだけの仕事ができ、23年間も続けられたのは、NHKという大きな看板があってこそ。それを忘れてはなるまい。
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クローズアップ現代ここにあり
2017/03/31 17:40
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投稿者:ゆるゆるゆる太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クローズアップ現代が今なお、続いてきたのは国谷さんがキャスターとして番組の顔に
なったからではないかと思います。失礼ではありますが、アナウンサーでもなく報道の世界
にまったく、身を置いていなかったからこそ素人目線で今、何が問題であるのか・・・・それこそが、視聴者に受け今なお続いてこれたのだと思います。
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一方通行にならないか
2017/02/14 19:20
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKのクローズアップ現代でキャスターを務めていた国谷裕子さんがNHKとの関わりや番組を通じて考え、行動してきたことを直截に語っている。元のクローズアップ現代は午後7時半からの放送時間帯なので、視聴する機会は多い方ではなかったが、キャスターの国谷さんとゲストとのインタビューやコメントが印象深い。画面を通じて感じられる人柄がそのままにじみ出る文章である。全力投球だ。
インタビューをする立場の経験はないが、インタビューを受ける立場に立ったことはある。マスコミの中でも、映像が出るテレビは他のメディアとは違う。慣れない人間にとってはカメラを向けられるとドキドキものだ。組織を代表する形でコメントするのも事前の周到な準備が必要である。受けたインタビューは切り取られたシーンと言葉だけが放送局側の筋書きの一コマに使われていた、という経験が多い。
自分自身が体験した新聞報道について言えば、半分位は事実誤認、知識不足等が原因で誤りを含む内容である。自分が知らない分野のことも屹度そうではないかと推測しているので新聞記事は半分疑って見ている。
国谷さんの人間の半生を見せてもらった本であり、佳品だとは思うが、マスコミの報道内容にはいまひとつ信頼がおけない。
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著者はNHKで「クローズアップ現代」のキャスターとして
23年間勤めた。
その現場での経験した生の声と、スタッフ達との番組製作に奮闘する
姿がカッコイイ。
アナウンサーとニュースキャスターの違いって分かりにくい。
簡単に言うと、アナウンサーは原稿どおりに正確に読み伝えること。
一方、ニュースキャスターは話し言葉で送り手と受け手のパイプ役に
なり、その個性が発揮できる。
その反面、客観性の高いニュースを私見という目線が入ることで厄介なことも
起きる。
その厄介な事が色んな人に誤解を招いてクレームに繋がるらしい。
その際たるものが、「出家詐欺」ねつ造放送騒動だ。
寺院で「得度」という儀式を受けると戸籍の名義が変えられるのを悪用した
「出家詐欺」が広がっているという報道で、「やらせ」とか「過剰演出」があったと
クレームが付き、クローズアップ現代の汚点になってしまった。
現場での人材育成に最適なものがこの番組にはある。
それは、試写が二回あることだ。
若い担当者が作成したレポートを他のスタッフと議論してダメ出しをされて、
自分の視点との違いを知り、さらに深く突っ込んだ議論になる。
前日に一回目、そして当日の昼に二回目の試写を行い、生放送本番に向かう。
クローズアップ現代は試写が一番面白いと言う関係者もいる位に熱を帯びる。
その試写2回を得て本番という流れを23年間続けてきた
著者は改めて感じるという。
クローズアップ現代の役割は、物事を「わかりやすく」して伝えるだけでなく、
一見「わかりやすい」ことの裏側にある難しさ、課題の大きさを明らかにして
視聴者に提示することだと。
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そんなにずっと見ていたわけではないが、私はNHKの「クローズアップ現代」という番組が大好きだった。
時事ネタもあれば、必ずしもそうでないものもある。
基本的には固い内容が多かったようにも思うが、時々スポーツや柔らかいテーマの時もあった。
この番組は23年続いていて、その期間はほぼ私が働き始めてからの期間と重なるのでいろいろな見方もしていた。
一時期は「クローズアップ現代」を文字起こしするという人がおられてそのメールマガジンを購読していたこともある。
この本は、その「クローズアップ現代」のキャスターを務めてこられた国谷裕子さんのキャスターとしての自叙伝のような形になっている。
キャスターとしての自覚を持つに至るまで、そしてキャスターの自負を持って取り組んできた時代、そして番組から降板するに至った時までの記録でもある。
一番印象に残っているのは、「クローズアップ現代」の番組の作り方である。
いろいろな部署が取材等で持ち寄ったものを素材に関係者が全員集まって試写が行われる。
見ているとこれがこの番組の肝だったようだ。
その試写は前日に行われるものと当日に行われるもの。
これが戦いの場であり、いいものを作り上げようとする生産の場でもある。
これがあったから、30分に満たない時間で濃厚な内容を楽しむことができたのだ。
本当に感謝したい。
また、インタビューにおいてフェアであることを信条としてきたとある。
ここのところ日本には明らかな「同調圧力」なるものが存在している。
その中でもNHKとして聞かなければならないこと、触れなければならないことに触れた米国大使とのインタビューは圧巻である。
報道する側としておかしなことは権力側に対して聞かなければならない。
何と言われようと。
最後にSDGsの話が少し出てくる。
今自分の周りではようやく用語として登場するようになってきたSDGs。
その「誰一人取り残さない」という考え方をこの番組は2015年に取り上げている。
何という早さだろうか、いやこちらが遅いだけなのだろうか。
現在も「クローズアップ現代+」という番組は続いているが、NHKのアナウンサーが担当しているのと国谷さんが担当しているのではやはり掘り下げ方に違いがあるように思う。
とはいえ、その番組の精神は受け継がれているはずでもう一度見てみようかという気にさせてくれた、そのくらい影響力のある一冊である。
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NHK「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷さんが、その23年間を振り返りまとめた本。発刊されて、すぐに購入しました。
僕自身はほとんど番組を見たことがなく、昨年の番組終了に関わる様々な状況を見聞きすること中で、恥ずかしながら番組の存在や国谷さんのことを知りました。
ある事象を伝えるときにテレビという媒体の特性と危うさを理解しながら、視聴者自身に伝え・考える機会を提供していくこと。疑問をそのままにせず、聞くべきことは聞き追求していくこと。わかりやすさだけを求めるのではなく、深く物事を捉えられるようにしていくこと(見えないことを伝えること)等、23年間の歩みの中で積み上げられてきたたくさんのメッセージが本には書かれています。言葉の力を信じそのことを高める努力を続けながら時代を見続けきた番組と国谷さんは、とても大切な仕事をして来られたのだなと思いました。
不寛容な時代、危機的と言える世界と日本の中でどう生きるかが問われています。長期的に多角的に物事を捉えることに、粘り強く取り組んでいくことが大事だと感じています。この本には、読み手に具体的に考えることを促す力があると思います(番組が目指してきたことですね)
ぜひたくさんの人に読んでほしい一冊です。
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良書。
23年間クローズアップ現代を担当されただけあって、素晴らしい内容。
誰が相手でも動じず、客観的に的確に判断し、女性らしさもあり、素晴らしいキャスターの印象。
だが、帰国子女のコンプレックス、経験不足から苦労されたことを知った。
めぐり合わせ、チャンス、本人の努力・やる気が大事なのかと思った。
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思ったほどたいした内容じゃなかった。
国谷さんの半生には興味ないし、クロ現の捏造取材についての言い訳もどうでもいい。
番組制作の裏話も興味をそそらない。
第10章の「変わりゆく時代のなかで」をもっと読みたかった。
23年の間に世界が大きく変わりNHKも変わった。
国谷さんじゃなく、第三者がクロ現の23年間を客観的に分析して時代を読む、という企画の方が面白かったんじゃないだろうか。
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日本で唯一アンカーと呼べる存在だと思います。番組がなくなった時には、またひとつNHKの良心が消失し、大衆に阿る度合が増し、受信料を払いたくなくなった、と思った記憶があります。
著者の真摯な姿勢が著作にもあらわれてます。特に失った信頼の9章は良かった。
また本筋ではないですが、最終回の柳田邦男氏の「危機的な日本の中で生きる若者たちに八か条」(原文)は感動しました。コピーを子供たちに渡そうと思いました。
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国谷裕子さんの『キャスターという仕事』
23年間にわたりNHK『クローズアップ現代』のキャスターとして活躍された国谷さん。月~木の19:30から放送されていたので、なかなか見ることはできませんでしたが、VTRリポートとインタビューでその時々の問題に深く切り込んでいく興味深い番組だなと思っていました。
この本では国谷さんが長年キャスターとしてやってきて常に感じてきたテレビの報道番組が抱える難しさと危うさについてや、それをどう乗り越えようとしてきたのかについて丁寧に書かれていました。
"シンプルでわかりやすい表現を使用することで視聴者の情報に寄り添い、視聴者の「感情の共同体」に同化してしまうことの危険性。メディア、とくにテレビはこの危険に陥りやすい。だからこそ、たとえ反発はあっても、きちんと問いを出すこと、問いを出し続けることが大事だ。単純化、一元化してしまうことのないよう、多様性の視点、異質性の視点を踏まえた問いかけが重要なのだ。"
インターネットの登場以降、様々な事柄に対して分かりやすさを求める風潮がどんどん強くなってきました。分かりやすさを追求するということは、極端な話、白か黒かになり、その間にある豊かな視点が排除されてしまうということ。その結果が、ギャグのようなトランプ大統領の誕生だと思います。
単純明快なものは理解しやすいし楽ですが、そればかりだと排他的な思考に陥ってしまいます。平和な社会を望むなら、一人ひとりが分かりやすさ信仰から脱却して多様な視点を身につけていかないといけませんね。
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国谷裕子『キャスターという仕事』(岩波新書、2017年1月)読了。
帯広出張のお供だった。
色々な意味でおすすめの本。
たとえば人にものごとを伝えるための心構えを理解するために。たとえば意見の違いを見分ける意識を持つとはどういうことなのかを理解するために。たとえば分かりやすい文章の書き方を理解するために。たとえば、人から批判されるとはどういうことなのかを理解するために。
ふだん、本を読んでいない(活字は苦手)という方でも難なく読めると思われる。それほど平易でうまい文章だ。
内容は1993年4月の放送開始以来、これまで3,784本放送された『クローズアップ現代』について、その前史、そして特徴的な回の紹介をしながらキャスターとしての役割や位置付け、心構えなどを綴っている。
『クローズアップ現代』は今年も国谷キャスターで継続予定だったものが、NHK上層部の判断で時間枠の変更と衣替えを理由に降板させられる。このあたりの事情も記載されていて興味深いが、その裏側には政治的な動きがあったとも噂されている(本書ではこの噂には触れていない)。
一方で痛恨の出来事として悔しさが行間からにじみ出てくるのが、「出家詐欺」を扱った第9章「失った信頼」。番組に登場した人物が週刊誌で内容を告発し(ほとんどが虚偽や事実関係の誤り)、その後、BPOでの審査で「過剰な演出」「視聴者に誤解を与える編集」とされた。
3,784本のうちの1本だし、しかもBPOではVTR部分以外は「報道番組として高く評価すべきもの」と結論付けられているので、『クローズアップ現代』それ自体の評価、あるいはキャスターとしての国谷氏の評価を貶めるものではない。
しかし、国谷氏はたった1本でも視聴者の信頼を失えば、失地を回復できないとの強い意識を持ってキャスターを務めてきた。なので「出家詐欺」問題には、かなり強い衝撃を受けたようだ。
本書の内容から見ればやや傍流に属するエピソードをひとつ。
米国にいた国谷氏に、NHKは『ニューストゥデー』(1988年4月放送開始)のキャスターを依頼する。同じ頃、ジャーナリズムを学ぶ大学院への入学が決まっていて帰国するか進学しようかと悩んだ末、大学に相談に行ったそうだ。そこで入試担当の学部長は「学校は待てます。しかし仕事がめぐってくるチャンスはそう多くありませんよ」とアドバイスしたという。"School can wait"は国谷氏の迷いを吹き飛ばしたという。[pp.34-35]
たしかにいい言葉だと思う、School can wait.
『クローズアップ現代』は、VTRよりも国谷氏が鋭く切り込んでいくインタビュー場面が好きだった。本書を読んで鋭く切り込むためにどれほどの準備をしていたのかを知り、『これは論文を書く作業と変わらないな』と驚いた。
知的な見目姿に密かに憧れもしたが、『クローズアップ現代』が終了して出演した『徹子の部屋』で、キャスター時代とは違う柔和さを感じ、ますます惹き付けられた。
まあとにかく、いろいろ感じて考えさせられた良書だった。こういう広がりのある新書を教材で使いたいなあ。領域が違いすぎて小生の授業では扱えませんが。
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世のありとあらゆるテーマに鋭く切り込んだ、クローズアップ現代の歴史をキャスターが振り返る。自らの失敗や未熟を率直に語る。あの出家詐欺事件についても。放送同様、力強く響く言葉に、あらためて現代を代表するジャーナリストであったことを実感。
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文中にもあるように、正直自分の中では関心が薄いテーマもあったと思うが、
よい番組を視聴者に届けるためにはテーマが何であれ 真摯に向き合う。
ただ、台本を読むだけのニュースとは一線を画す。
例え30分の番組だったとしてもそれをここまで続けてこれたのは
国谷キャスターと周りのスタッフとの 真摯さとの向き合い なくしてはないだろう。
最後に、、、クローズアップ現代を作り続けたきた関係者の皆さん。お疲れ様でした。
番組をありがとう。
【ココメモポイント】
・「わかりにくいことを、わかりやすくするのではなく、
わかりやすいと思われていることの背景に潜むわかりにくさを描くことの先に知は芽生える」-是枝裕和
P.15
・お互いがぶつかり合い、最後の最後まで番組を良くしていきたいと思わなければ良質で深い番組は生まれない
P.84
・前説の中でポイントになるところは、きちんと私の正面の顔に映像を戻してほしいと注文した
P.100
・柳田邦男 危機的な日本の中で生きる若者たちに八か条
1 自分で考える習慣をつける。立ち止まって考える時間を持つ。
感情に流されずに論理的に考える力をつける
2 政治問題、社会問題に関する情報(報道)の根底に
ある問題を読み解く力をつける
3 他者の心情や考え理解するように努める
4 多様な考えがあることを知る
5 適切な表現を身につける。自分の考えを他者に
正確に理解してもらう努力
6 小さなことでも自分から行動を起こし、いろいろな
人と会うことが自分の内面を耕し、人生を豊かに
する最善の道であることを心得、実践する。特に
ボランティア活動など、他者のためになることを
実践する。社会の隠された底辺の現実が見えて
くる
7 現場、現物、現人間(経験者、かんけいしゃ)こそ
自分の思考力を活性化する最高の教科書だることを
胸に刻み、自分の足でそれらにアクセスすることを
心掛ける
8 失敗や壁にぶつかって失望しても絶望することもなく、
自分の考えを大切にして地道に行動を続ける
P.233
・インターネットで情報を得る人々が増えているが、感情的に共感しやすいものだけに接する傾向が見られ、
結果として異なる意見を幅広く知る機会が失われている。
そして、異質なものに触れる機会が減ることで、全体を俯瞰したり物事の後ろに隠されている事実に
気づきにくく、また社会の分断が進みやすくなってもいる
P.242