紙の本
丁寧な語り
2019/06/04 19:30
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほとんど会ってなかった父の訃報、そして父の痕跡をたどる…。テーマが1つで、丁寧に語られた作品。面白かった。
紙の本
人生を楽しむ努力
2020/10/17 15:11
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
生前交流の途絶えていた父親が亡くなった後、父親の生活を辿る中で、家族の知らない父親が人と関わりながら趣味を持ち、一人の人間としての満ち足りた生活をしていたことを知る。その中で、その子供たちも自分の人生を見つめ直し立ち直っていく再生の物語。人生とは、幸せとはを立ち止まり考えさせてくれる。
『おまえは人生を楽しむ努力をしているか?』
今はまだ、出来ているとはとても言えないが、何とか楽しむ努力を重ねたいと思う。
それにしても自分は、どうしたら楽しいと思えるのか、エネルギーが湧くのか、その辺りから見直さないといけない。いっそ、環境を変える体験をした方が良いのかもしれない。
紙の本
海が見える家
2019/02/20 17:32
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投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと会っていなかった父の突然の他界。人生に挫折しつつあった主人公は生前の父が歩んだ人生を少しずつ見出していくことで父が自分に問いかけていたことに気づいていく・・・
紙の本
家族の紐帯を考えさせられた
2018/08/07 09:31
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は自分が一番大事。それが普通。でもそれだけでは寂しい。そこに光を当てた作品。
ある意味親でも子は知らない部分がある。それは当たり前のこと。でもふとしたことから親の生きていた証が分かった時こういうことになるのだよなあということを実感した小説。
生きる場所と意義は、いろいろなところにヒントが隠されているということがよく分かった。
紙の本
都会暮らしに疲れた若者が
2023/08/09 09:44
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
海辺の田舎町に癒しを求めるのがいかにも安易で現代的。生前は受け入れられなかった父親の生き方を、少しずつ理解していくところは良かったです。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまっちょろい。
人生舐めてんの?
別荘の管理して生活していける?
全く経験なしで、いきなりサーフィン?
父親のマネばっかじゃん。
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【海が見える家】 はらだみづき著
はらださんの本は3冊目。
タイトルと装丁が目を引いて、大阪の書店で手にしました。
舞台は千葉県は南房総、館山。
著者自身が千葉県の出身だそう。
就職したばかりの会社を1か月で辞めてしまった文哉。
ある日、見知らぬ男性から電話が。
「あんたの親父、亡くなったぞ」
疎遠にしていた父。
退職後はどこでどんな暮らしをしているかすら知らなかった。
そんな父が終の棲家にしていた家は海が見えるボロ家だった。
父の家に住み、遺品の整理をする文哉。
父と親しかった人々と関わるうち、自分の知らなかった父の姿を知る。
東京での暮らしに疲れ、自分を見失いそうになっていた文哉。
父が遺した海の見える家で、自分をみつめる。
答えは父が遺してくれていた。
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生き方や生活を受け止めて大切にしている人々を描いた素敵なテーマの作品ですが、客観的な情景描写ばかりで淡々としており途中読むのが苦しいと思ったところがありました。見えているものはわかる、わかる…わかるけどそれで主人公はどう思ったのかってところがあまりにも普通。これなら映像でもいいかな。文章である必要性があまりないかも。物語の軸は素敵ですけどね。
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展開は想像しやすいが、最後まで飽きることなく読み進められました。
ラストもステキだが、欲を言えば後日談てきなものが少しでもいいので見たかった。その余韻がよいのだが。。
映画化しやすそうな内容です。
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硬派な作品を続けて読んでいて疲れたので箸休めのつもりで読んだ1冊。
期待通りに読みやすい、分かりやすい、読後感も良い、読者にどこまでも親切な作品だった。
途中語り過ぎが気になった箇所がいくつかあったけれど、余韻を残す終わり方がとても良かった。
欲を言えば"また明日、ここへ来よう。"で終わっていたらもっと良かった。個人の好みだけれど東さんのペンキ塗りの話は説明が過ぎるように感じてしまった。それでも、夕焼けの海の描写、主人公の成長、最後にきちんと盛り上げて物語を結んでくれて良かった。
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本を読むときは、いつも
気になった箇所に付箋を付けながらよむ。
大抵、付箋だらけになるのだけれど
この本でつけた付箋は、たったの3箇所!
でも、それが 今の私に問いかける
痛点を 見事に突いていた。
自分の人生がおもしろくないなら、
なぜおもしろくしようとしないのか。
他人にどんなに評価されようが、
自分で納得してない人生なんて
まったく意味がない。
はぁ…。
正に その通りよね…。
私は、どーしたいのだろ?
毎日をどんな風に過ごしたい?
願わくば
今より、も少しでいい
のどかな場所に 住みたい。
季節の土の匂い、花の咲き具合
虫の声、空の広さ、風が揺らす木々の音。
南房総は好き。
何もないところが好き。
焦らなくていいらしい。
次の波を待てばいいらしい。
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初めて読む作家さん。
本屋で目にしてなんとなく手に取った1冊。
「ワケあって田舎暮らし」という帯の文章から、ありがちなやつだなという印象をもっていたのだけれど、最後にこんな感動を得られるとは思ってもみなかった。
ほとんど連絡も取っていなかった、離れて暮らす父の訃報を受けた史哉。
父の暮らしていた家で、生前の父の足取りを追うようにして近所の人々と出会っていく。彼らの中にある史哉の父との思い出が、史哉の中に少しずつ父を蘇らせていく。
その描写はとても自然で無理がなく、穏やかに寄せては返す波のようでいながら、続きが気になってページをめくる手が止められない。
なんとも不思議なあたたかさのある物語だった。
以下の史哉と和海の会話、
「…そりゃあわかるよ。単におもしろいからだろ。」
「そうですかね?」
「難しく考えるなよ。そうに決まってるさ…」
という言葉は、何にでも意味や意義を見出そうとしてしまう自分の心に突き刺さった。
そう、動機なんて「おもしろいから」でいいんだ。
何も考えなくてもいい、楽しさを優先してもいいんだ、そんなことを教えてもらったような気がする。
常に何か立派な理由がなければいけないような気がしてしまう…そう感じてしまう人には是非読んでみてほしいと思った。
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潮の香りや人びとの肌の質感、音楽まで感じるような作品。美しい映画を1本観たような読後感でした。非現実的にも思えるような設定だけど、こういうこと、実は身近に結構ある。自分にとっての思い出の風景もよみがえってきてしまったわ。
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大人になると大切なものの優先順位をなかなか入れ替えられなくなるものですが、疎遠な父の足跡から、そのことについて向き合う話。
旅のお供に購入したましたが1日で読了してしまった。
ストーリー的には予定調和型、終盤の姉さんの設定が安易な気がして星三個。
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海、人生、親子、田舎暮らし、家族
☆ 自分の人生がおもしろくないならなぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんな評価をされようが、自分で納得していない人生なんて全く意味がない。
☆ 人は思い立ったとき行動しなければ、ずるずると流される弱い生き物なのだ
☆ 金を持ってる高齢者にもふた通りいる。
人生を楽しむための金の使い方を知っている者と、知らない者だ。
☆ 何かを始めるには、面白がることが大事なんだよ