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みんなのレビュー78件

みんなの評価4.0

評価内訳

78 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

天平時代の小説で気になること

2020/08/23 08:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は歴史小説で直木賞候補となった澤田瞳子の一冊である。ここでは奈良時代、藤原不比等が首皇子を聖武天皇にした頃、国全体を襲った天然痘で貴族から庶民までこの災禍によって大勢の人々が亡くなった。不比等が期待の4人の息子も呆気なくこの世を去ってしまった。

 しかし、舞台は朝堂ではない。光明皇后が建設した施薬院と悲田院である。735年から37年までが大流行したと言われており、まさに天平のパンデミックが発生した。人口の3割が死亡したともいわれている。

 主役は施薬院の若手であるが、登場人物は多様である。中でも医師が際立つ。医師仲間で疎んじられ、ついには追い出されてしまうが、藤原房前に雇われてから、天然痘に対する御札作りでぼろ儲けをするに至る。結局昔の仲間と出会い、医師としての職業に目覚めるという猪名部諸男がストーリーの柱である。むしろこちらが主役と言ってもよい。

 天平時代を時代背景にしており、部分的にも史実を踏まえている。現代人の気質をそのまま天平時代に持ち込み、まるでタイムマシンに乗って天平時代に生きる現代人を描くというほど単純、素朴な訳はない。偶然であるが、この時代は天然痘のパンデミック、現代は新型コロナウィルスという共通点がある。

 どの時代でも同じことが言えるのだが、天平時代に生きる人々と現代人とは何が共通し、何が異なっているのか。天平時代は今から1300年も前の時代である。人間同士が抱く感情が同じであっても不思議はないが、では何が異なるのであろうか。江戸時代の時代小説であるならばそんなことはたいして気にはならないが、天平、鎌倉、平安となるとどうにも気になるのである。時代小説にそこまで求めては行き過ぎなのかも知れない。

 澤田はすでに直木賞候補作品を幾冊か発表している。是非、古代の日本人の心情、傾向などを描き続けて欲しいものだ。

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紙の本

致死率の高い感染症との戦いに時代はない。

2019/06/23 10:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

寧楽時代、光明皇后の肝煎りで作られた施薬院と悲田院、つまりは無料の治療所と孤児院であるが、対庶民の仕事である為に、そこに配置される役人は仕事に励んでも処遇に無関係じゃないのかとやる気がない。始めに出てくる青年もそうだ。
 しかし、海外の使者が致死率の高い伝染病を持ち込んで来た。天然痘だ。対症療法しか術はなく、疫神を避ける為と怪しげな呪い札を高値で売り付ける輩も出てくる。
 天然痘は、一度罹患して助かった者は二度と掛からないが、それ以外の老若男女、貴賤を問わず襲い掛かった。恐怖から迷信にすがり暴動に走る庶民。懸命になって救おうとする施薬院の職員たち。
 職務に目覚めた青年、悲田院の子どもたちを救えなかった僧侶の悲しみ。様々な人たちの思いが錯綜しながら、都の惨状が描かれ、人の心の不思議さが物語を浄化していく。

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紙の本

疫病と闘う人たち

2018/05/19 19:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

天平時代の施薬院を舞台にした医療モノ。
光明皇后と藤原氏の肝いりで設立された施薬院・悲田院だがそこで働くのは町医者と出世から外れた人たち。
そんな人たちが天然痘で苦しむ民のために奮闘します。

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2017/12/14 12:32

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2017/11/30 11:06

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2017/12/10 21:26

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2017/12/22 09:27

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2018/03/30 11:05

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2018/02/16 20:11

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2017/12/24 13:17

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2018/03/19 20:07

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2017/12/29 18:08

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2018/01/18 11:09

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2018/01/08 10:19

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2018/01/19 09:45

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