- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート 増補版 みんなのレビュー
- チェ ギュソク (作), 加藤 直樹 (訳), クォン ヨンソク (監訳・解説)
- 税込価格:1,870円(17pt)
- 出版社:ころから
- 発売日:2018/08/31
- 発送可能日:購入できません
コミック
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
韓国民主化運動の歴史が整理できた
2023/08/26 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国で読み継がれているグラフィックノベルなのだという。
80年代の韓国がこのような過酷な時代であったことを、大人になってきちんと認識した。それでも時代背景や、軍事政権時代の実情、光州事件とその後の民主化については映画などで断片的に知っている程度だった。本書は主人公の子ども時代から大学生の時期までが描かれており、その親世代や兄世代の回想シーンもあるため、時代の感覚が得やすい。
巻末に関連年表。訳者の加藤直樹さんによる映画紹介もあり、為になる一冊だ。
紙の本
本文のコミック部分はもちろん、巻末の評論まで味わい尽くしてもらいたい
2019/04/02 07:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮戦争後、韓国軍事独裁政権の民主化の起点となった「光州事件」、学生の民主化抗争の沸点1987年の闘い、学生から、一般市民へと闘いが広がった民主化運動。最近の韓国映画は、これらの歴史を振り返る作品が多く排出されている。
本書の翻訳出版は、2016年6月。朴槿恵大統領のお友達優遇 チェスンシルゲートが発覚しキャンドルデモで大統領弾劾が成立する数ヶ月前のことだ。民主化の公用の中での出版ではなく、それ以前に韓国で表わされていたところに注目すべきだろう。
本書は、映画「1987年 ある闘いの真実」のサブストーリーだ。軍事独裁に反対して学生運動に身を投じていく普通の青年と、その家族の物語。とくに、母親の思いの激変が感動的だ。
巻末には、クォン・ヨンソク一橋大准教授による解説、韓国民主化闘争を知るためのシネマガイド、韓国現代史年表などの付録も掲載されて、より知りたい人に親切。
巻末で、クォン氏は、1987年の民主化闘争後の大統領選にふれ、「民主陣営の分裂によって、全斗煥の側近だった軍人の盧泰愚が大統領に選ばれた」「その結果現在の韓国では、財閥中心の経済下、格差の拡大と非正規かが進んでいる」「それでも若者を中心に民主化抗争はキャンドルデモに引き継がれた」「若者の積極的な参加で2016年4月にリベラル側が勝利した」とその後の歴史を概観し紹介。韓国でも、日本でも市民の役割は、益々重要と指摘する。
また、原発、歴史修正主義、新自由主義、国家主義、米軍基地問題など日韓は共通の課題を抱えており、市民社会の連隊は喫緊の課題とも指摘されている。
本文のコミック部分はもちろん、巻末の評論まで味わい尽くしてもらいたい。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |