紙の本
上水流涼子
2020/05/18 10:52
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
弁護士資格をはく奪された上水流涼子。その弁護士資格を剥奪するのに一役買った貴山。美貌の上水流、IQ140を超える東大出の貴山のコンビが、クライアントからの難事件を解決していく。
詐欺師や野球賭博等、現在も横行している犯罪にメスを入れる痛快な短編5作。
今までの「検事・佐方シリーズ」や「孤狼の血シリーズ」等の硬派?的なイメージとは異なった作品です。
楽しく読ませて戴きました。
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あり得ないほどハズレなしの作家
2021/03/21 05:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな柚月さんの作品。タイトルが面白くてどんな内容か全く知らないまま購入。あらすじを知らなくても、この人の作品というだけで買わされてしまう作家ってやっぱりすごい。あらゆるトラブルを解決する上水流事務所。詐欺や野球賭博、賭け将棋などで騙されたので助けて欲しいという依頼に対し、涼子とその助手の貴山が解決していく短編集。話のテンポもよく、また解決も実に鮮やか!読んでいてとにかくスカッとします。こういう本は、昔の必殺仕事人的な感じで、気軽に安心して読めます。また、貴山がクールでカッコいい。IQ140ってとにかく羨ましい。柚月作品にハズレなし!今回もその通りでした。
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで読んだ作品とはタイプが違った。
弁護士資格を剥奪された上水流涼子とパートナーの頭脳明晰な貴山、探偵業を営む二人のテンポいいやり取りを楽しみながらサクサク読了。
短編なので深い話はないけど、依頼者など他の登場人物も魅力あって面白いです。
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美貌の元弁護士がヒロインの短編集
2022/09/25 14:40
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
法曹資格剥奪された元弁護士・上水流涼子とパートナー貴山が持ち込まれた相談事を解決していく短編集。彼女が持ち前の知力と美貌を武器に、水戸黄門ばりに悪役がのされていく勧善懲悪もの。あまり頭を使わずに済むし、短編ということもありテンポ良く読み進められる。「金遣いが急に荒くなった妻を疑う夫」や「野球賭博」あたりが秀逸。あとは法曹資格剥奪された原因の事件も読ませる。過去をくよくよ振り返らないところも良い。TVドラマの原作にぴったりだと思うが、主演女優は誰が適役かな?あっという間に読了できて、楽しめる一冊です。
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映像化しそう
2022/04/15 11:51
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポが良くて、第1話から最終話までの流れもよく考えられてる。
映像が浮かぶくらい、よく書けてる。
ただ、いかさまが結局、ありきたりなトリックだったっていうのが難点か。
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確率的にあり得ない
合理的にあり得ない
戦術的にあり得ない
心情的にあり得ない
心理的にあり得ない
涼子さん かっこいい!
貴山さん しびれる
裏の裏まで読んで対策をとる ……
なんてすばらしい !(^^)!
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久しぶりに1日で読み切った。テンポよくスカッとするエピソードが多く、裏社会をテーマにしているパートでも、スピーディな展開は飽きさせないと感じた。
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柚木裕子さんの作品、初読み。
軽いテンポのミステリーで、普通に読みやすい。タイトルの作品のほか、
・確率的にありえない
・戦術的にありえない
・心情的にありえない
・心理的にありえない
の合計5つの短編が入っている。
上水流涼子という元弁護士の便利屋さんと、その助手で頭脳明晰な貴山伸彦が、悪事を退治する物語。どれも、悪い人がきちんと成敗されるので、読んでて爽快です。
メインの2人についても、中盤でそのバックグラウンドが明らかにされていくので、親しみも湧いてくる。シリーズ化されてもおかしくない。
ただ、個人的にはもう少しそれぞれの登場人物の内面まで入り込んでぐちゃぐちゃドロドロしたところまで行ってもらった方が良いのですが。
右から左にずーっと通り抜けた感じで、爽快なこと以外、あまり感覚に残りませんでした。もう一冊、他のを読みたいという感じもなく。
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柚月裕子の同一主人公短編5話からなる小説、2017年2月単行本、2020年5月文庫本。
探偵事務所を運営する弁護士資格を剥奪された元弁護士の上水流涼子が主人公で、訳がありそうな東大卒の助手貴山伸彦と5つの依頼案件を毒には毒をもって悪をなぎ倒す実に気持ちのいい探偵物語。
1話目は詐欺師に食い物にされかかっていた2代目会社社長をその詐欺を逆手に取って助ける話。
2話目は悪どい投資ビジネスで財を築いた男を、その男に騙されて自殺した自動車部品工場経営者の妻の依頼で、騙されたお金を巧みな計略で取り返す話。
3話目は暴力団総長同士の大金を懸けた将棋で勝つための依頼で、東大将棋部主将だった貴山が相手の不正を逆手に取った戦術で勝たせる話。
4話目では上水流涼子が嵌められて弁護士資格を剥奪された経緯や貴山伸彦との出会い関わりがわかる。そして顧問弁護士をしていたその嵌められた大企業グループ会長から孫の失踪捜索依頼を受け、捜索と同時に嵌められた復讐も果たす話。
5話目は賭博好きのお人好しの男が親から受け継いだ財産を無くし多額の借金までして自殺する。そしてその娘から自殺の原因となった野球賭博で騙された男への復讐を依頼され、暴力団絡みの事件ながらそれも逆手にとって復讐を果たす話。
いづれも独立した短編物語で量的にちょっと物足りない気もするのだが、柚月裕子の小説で初登場の上水流涼子と貴山伸彦の魅力が各々の短編に散りばめられており、シリーズ化された長編を是非読んでみたい。
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痛快でした!
これは今後シリーズ化して、いずれはドラマ化するだろうなぁ。それくらい設定もおいしく、わかりやすく面白いと評価できる短編集だった。
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まるで作者の柚月裕子さん御本人のような表紙のかっこいい女性は、弁護士を辞めて(辞めさせられて)新しい仕事を始めた上水流涼子(かみづるりょうこ)です。
ロングヘアでミニのタイトスカートにピンヒールのシルエットです。
全部の作品を拝読している訳ではありませんが、今までの作品で、作者御自身のキャラクターに一番近い人物ではないかと思います。
「確率的にあり得ない」
「合理的にあり得ない」
「戦術的にあり得ない」
「心情的にあり得ない」
「心理的にあり得ない」の五編の連作短編集です。
IO140を超える東大卒の貴山伸彦とともに事件を鮮やかに解決していきます。
上水流エージェンシーは何でも屋を語っていますが、殺しと傷害は引き受けません。
話が進むにつれ、暴力団、やくざ、覚せい剤、野球賭博などの用語がたくさん出てきて、柚月裕子さんの本領発揮と思いましたが、私は検事の佐方シリーズ、『盤上の向日葵』など、とても好きな作品もあるのですが、ちょっとついていけない世界観になってしまって…。
『孤狼の血』の世界には永遠についていけそうもありません。ちょっとしんどかったです。ただの好みの問題なのでファンの方ごめんなさい。
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読み易くはあったが、ちょっと大雑把と言うか無理がある(特にトリック)印象。中途半端な軽さも今一つ馴染めず。ただ男臭さ全開の内容は柚月裕子らしいし、キャラの設定も悪くないので続編に期待して★一つオマケ。
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上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが。
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柚月裕子のエンタメ作
弁護士資格を剥奪され、探偵エージェンシーを運営する主人公が、表沙汰にできない様々なトラブルを東大卒の助手と共に解決する姿を描いています。
所謂「痛快系エンタメ」で、極めて読後感は良いのですが・・・この手の作品にありがちなスーパーマン的活躍の主人公と助手で、ちょっとリアリティーに欠ける点も・・・
ま、それも含めて楽しみましたが(^_^;)
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今お気に入りの作家柚月裕子。
また新しいキャラが登場。こういうのも書けるんだ(失礼…)
ドラマ化とかしやすいかも。するとしたら誰がいいかなあと読み進めた。シリーズ化するな、きっと。