紙の本
NHKラジオ番組で、17言語で朗読された日本の短編名作
2020/11/14 11:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほんの少しの読書タイムで、ちょっぴり“しあわせ”気分が味わえる。
睡眠前の1日のしめとして読むと、明日がいい日になれそうな・・・
朝井リョウ、石田衣良、小川洋子、角田光代、
坂本司、重松清、東直子、宮下奈都 の8作家の短編
10分程度で、気鋭の作家の短編が読めて、ほっこりできる。
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久しぶりに上質の小説に出合えた感じ。
2022/03/23 20:55
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、短編小説が好きなのかもしれません。
もう少し読みたいというところで終わる、哀しいような心地よさが好きなのかもしれません。
私の周りにもこの短編小説に出てくる人物と似たような人がいたことに気づき、懐かしい人たちを思いながら読みました。
ほかのシリーズも買おうと思います。
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シリーズ3冊すべて購入して読みました
2022/01/15 17:42
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投稿者:太郎丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1冊購入し、シリーズ3冊すべて購入して読みました。この巻ではやっぱり冒頭の清水課長の2本線が一番面白かったです。少し仕事に行き詰った若者が上司の仕事を通じてまた仕事を頑張る内容で読んですっきりしました。白鳥の話とアンデスの話は少し難しかったです。
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本当に一寸の幸せを貰いました
2021/01/11 18:16
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
8編それぞれが10分で読めるわけではないのだけど、10分程度素敵な時間をもらった気持ちになります。実際に一気に読んでしまいました。何となくファンタジー。
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通りのちょっとした幸せだなと思いました。短編なので、さらっと読むことができるので良いです。また、色んな作家さんの作品を読めるところがいいです。
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気作家8名、計10コの作品集。
どれもさくさくと読めるのに
さすがNHKというか。笑
NHKらしい編集だと思った。
しゅっとしたまとめ方や
綺麗なオチがお好みで分かりやすい。
人にはそれぞれの思い出があって
支えになってるものがあって。
じんわりと温かくなれる本でした
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朝井リョウさん以外は、どれも好きな感じのお話でした。しかも、坂木さんは『短劇』を読んでいたんで2度目でしたが、あとは初めて読むものばかりで、初読み作家さんもいらしたので、こういうのはお得感があっていいですね。重松さんの「バスに乗って」と東さんの「マッサージ」と「日記」はうるっときました。元の本を読んでみたいです。
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どの短編も良かった。ボリュームもほどほどで、ちょっとした合間に読める。特に印象に残ったのが坂本司さんの2編。
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NHK WORLD-JAPANのラジオ番組で17の言語に翻訳され世界中の人々が耳を傾けた日本の短編小説を集めたアンソロジーです。好きな作家様がほとんどでしたので読んでみました。まず、ラジオ番組で朗読出来る長さなので負担無しに読めるところが良いですね。その上何かしら胸の中が暖かくなるような余韻が残る選りすぐりの作品ばかりでした。特に小川洋子さんの「愛されすぎた白鳥」は描写が美しくて良かったですし、最後の宮下奈都さんの「アンデスの声」はラジオ番組が海を越えてもたらしたささやかな幸福を見事に書き表していて、流石だなぁと思いました。
みな実際に朗読でも聴いてみたいです(日本語で)。
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8人の作家によるアンソロジー。
とても良い作品ばかりで、紙の手触りを味わいながらゆっくりと楽しむ。
朗読をぜひ聴いてみたい。
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【収録作品】「清水課長の二重線」 朝井リョウ/「旅する本」 石田衣良/「愛されすぎた白鳥」 小川洋子/「鍋セット」 角田光代/「迷子/物件案内」 坂木司/「バスに乗って」 重松清/「マッサージ/日記」 東直子/「アンデスの声」 宮下奈都
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2020年、10冊目は、隙間読書用にしていたモノ。NHK国際放送で翻訳&朗読された、八作家、十編収録。
朝井リョウ『清水課長の二重線』
坂木司『迷子』『物件案内』
は既読作。
全体的にホッコリ系、ファンタジー系多め。ソレはNHKらしいが、意外に悪くない。元々朗読用なので、分量的にも隙間読書にピッタリ。一方で、この分量だと、単独作にまで触手が伸びるほどインパクト残すのも厳しい。そこで、3.3~3.5の小数点以下切り捨て★★★☆☆は健闘でしょ。
あまり関係ナイけど、双葉文庫って、こんなに紙質良かったっけ……?白さも、厚みもしっかりしてたよぅな……。
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世界の向こうで聴いてくれている人がいる‥しかも、朗読で‥感慨深いなぁ。
色々な作家さんの短編集。
初読の作家さんとも出会えて楽しかった。
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私は、最初の「清水課長の二重線」が好きです。
会社員あるあるであって、会社って、そういう必要ねぇよ的な部署があって成り立っているというのは、第一線の営業とかではわからないよね。
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どの短編も心が温まったりほっこりとさせられたりと、
短編の中でもこれだけの短い文章の中であっても
心の底までじんわりと温まさせられるなんて凄いと思いました。
どの作品も良かったですが、
印象的だったのが角田光代さんの「鍋セット」で
一人暮らしをする娘を思い母親が贈った鍋。
その鍋を通して娘の半生を思い出しながら、
母親との記憶も思い出されて同じ経験は無いですが、
結婚前に嫁入り道具を一緒に買いに行った記憶を
思い出して感涙しそうになりました。
何気ない母親とのやりとりが特別な愛情な形を
表しているかのように見えて印象的でした。
それと重松清さんの「バスに乗って」です。
重松さんはこの作品のような子供の視点での
心理描写がとても繊細で上手いのでほろりとしてしまいました。
バスの運転手さんが一見仕事行儀のような
人だと思ったら子供の心を読み取っての心優しい行動、
そして子供が新しいバスの回数券を使えない理由が
母の退院との距離という子供らしい優しさ。
子供らしいいじらしさや可愛らしさがとても
溢れ出ていて鼻の奥が何度もツーンとしてしまいました。
東直子さんの「マッサージ/日記」はどちらも他界してしまった
夫が妻の元へと見守る形で描かれていますが、
マッサージはユニークな方法で妻への愛情を振り返り、
日記はまるで夫が側で見守っているのが分かるかの
ような日記の内容と美しい過去の出来事が綴られていて
これを読んでいるだけでも胸を打つものがありました。
こんな風に見守ってもらえたら女性としては嬉しいものでは
ないかとも思い短い中にも様々な思いをさせられた作品でした。
ラストの宮下奈緒さんの「アンデスの声」は
ラジオ番組を意識されてということもありそうですが、
老夫婦がラジオ番組を通して海を越えてもたらした
素敵な物語でまるでファンタジーのようで綺麗でした。
殆どの作家さんの作品を読んだことがあるので、
作風もその作家さんらしい個性も出ていて
これだけのアンソロージが読めてとても満足できました。
短編でこれだけの満足度があるので、
初出されている長編も読んでみたいと思います。
またラジオでの朗読でも聞いてみたいと同時に、
とても読みやすいので心が疲れた時などに
いつでも再読できるように手元に残しておきたい思います。