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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はすでに逝去されたが、文藝春秋などに掲載されたコラムを編集した本である。朝日新聞に連載された「歴史探偵おぼえ書き」からの作品も多く含まれている。昭和の話題を中心として、あまり知らていないことを蘊蓄の中から引き出し、落語のまくらにも使えそうな話も多く、小話のように語られている。おもしろい。
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【半藤さんのエッセイが再び】惜しまれつつ世を去った著者のエッセイ集第二弾。生涯のテーマの一つだった二・二六事件の真相に迫った最後の論考も特別収録する。
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歴史を愛し、誰よりも愉しんだ著者による歴史読み物。二・二六事件の「宮城占拠計画」を迫った最後の論考、兄と慕った阿川弘之さんとの想い出等々歴史探偵の半藤さんならではの随筆。
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「歴史」を受験勉強のための暗記教科で終わらせるのは一生の不覚! 歴史というものは、昨日、今日、明日へと延々と繋がって、疾風怒濤、波乱万丈、有為転変と展開していく究極の人間ドラマ、知らずに終わらせてなるものかと気炎をはいた、 歴史探偵・半藤一利氏(1930-2021)が書き溜めた未収録エッセイ集です。 2.26事件「宮城占拠計画」、史実を描いた阿川弘之さん、戦争直後の永井荷風、私の見たアメリカ大統領、西郷隆盛の首、大相撲四本柱の思い出、皇太子殿下の終戦後の帰京など、昭和時代を偲ぶ歴史こぼれ話が満載です。
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「歴史探偵」こと半藤一利さんのエッセイ集。
1エピソードにつき見開き1Pほどで非常に読みやすい。
古い言い回しや語彙がちょくちょく出てくるが読んで分からないことはないし、むしろ小気味良いくらい。
昭和史の巨人だけあって、歴史だけでなく漢文や和歌に日本の古典作品、語源や字義などテーマはさまざま。
とはいえそれら多岐に渡る教養をたった一読で盗めるわけもなし、「昭和の教養人はどんなことを知っていたのか」知れたのがとりあえずの収穫かと言ったところ。
複数のエッセイで「薩長ぎらい」を自称していたのが印象的で、遥か明治時代の出来事を、好き嫌いで論じられるくらいに身近に感じる人が2021年まで生きていたのだ、という新鮮な驚きがあった。
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『忘れ残りの記』に次ぐエッセイ集。雑多な内容ではあるが、著者の深い教養に裏打ちされた軽妙な文章は、スルリと頭に情報をインプットさせてくれる。享年91とは大きく往生なさったと言えるが、実に惜しい人を亡くしたものよなぁ。
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『昭和史』で有名な著者の歴史コラム。昭和以外も出てきます。
切腹や日の丸国旗など、日本で割とあたりまえの文化を「そもそもいつから?」と疑問を持って歴史の書物などを漁っているのが流石。トイレの日本語での言い表し方を20個近く絞り出したりする。ネットで調べてもこんなには出てこないかもしれない。
正義、忠義などの『義』は羊と我(鋸)を組み合わせた文字で、羊の首を切って生贄にする儀式からきているという。羊は角や蹄に欠損がなく、内臓も病気がないので神への捧げ物としての条件が揃っている。この欠損がないことを「義しい(ただしい)」といい、のちに「正しい、よい」の意味になった。なるほど。
半藤氏は1930年生まれで東京大空襲のときは中学生だったそう。当時の様子を伝えてくれる貴重な人だったんですね。2021年にお亡くなりになったのか...残念