電子書籍
鎌倉幕府草創
2024/02/05 19:46
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
北条義時の生涯だけでなくその前後も含めて鎌倉幕府草創の事情や出来事を知ることができる。朝廷との関わりの大事さが興味深い。
紙の本
鎌倉幕府を安定させたのは義時で間違いなさそうだ
2022/10/04 11:34
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
発行が2021年の12月だから大河ドラマ視聴者狙いの企画本という誹りは免れないかもしれないが内容は面白い、やはり、鎌倉幕府を安定させたのは二代執権の義時で間違いなさそうだ
紙の本
鎌倉幕府第二代執権北条義時の評伝
2023/03/21 22:04
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」に合わせて刊行されたものであり、第二代執権北条義時の評伝である。ただし、前半の部分は、ほぼ源頼朝にページが割かれている。最後まで読んでも、北条義時はほぼ大したことはしていない。実際、鎌倉幕府を創り、維持していくのに北条義時無しでは出来なかっただろう。ただ、あまり目立たないのである。裏方に徹している。それだけ策士でもあるのだろう。
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鎌倉殿の補佐役から幕政の最高実力者へ。後鳥羽上皇と対決した承久の乱で勝利し、鎌倉幕府の基礎を固めた武士の生涯。
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構成上致し方ない気もするが、特に義時の出番がほぼ無い前半部において、前後関係の叙述を省略し過ぎではと思うところも。諸事件の解釈や背景の考察について、新たな視点を得られたものもあった。
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義時を中心として語ろうにもなかなか史料的な裏付けが得にくい人物であることがよくわかる。いきおいその前提となる歴史的な背景に多目にページが割かれる。本書も第3章(頼朝没、ページで言えば86ページ)まではほとんど義時は登場してこない。本文は197ページまでなので、義時が鎌倉幕府政権の中心として出てくるまでに全体の半分ほどの紙幅を費やしていることになる。しかし、逆にそれゆえに前提となる話がしっかりと頭に入ってきて、それ以後の話も辿りやすくなっているかと思う。
「鎌倉殿の13人」と呼ばれる合議制から次第に有力御家人が排除され、政子と義時に権力が集中していく中で重要な役割を握る続けるのが朝廷であるが、その朝廷が最後に下手を打って幕府が本当の意味での統治権力となっていく。武家の時代の始まりであり、その優位の確立である。本書は京の動向に終始目を配りながら、そのダイナミクスをわかりやすく解説した良書と言えよう。
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2022/05/14:読了
年表を文で説明したような本だった。
客観的な出来事が粛々と記載されていて、感情移入するような箇所はまったくなかった。
かといって学術書でもなく、そういう意味では、特色のある本だとは思った。
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大河ドラマで話題の人物の新書。だいたい、源頼朝の旗揚げから承久の乱の収拾までの時代を、とくに北条氏が権力を得ていく過程とともに叙述したという趣。史料から確実に言えることに叙述を絞りながら筆を進めていくというのが基本姿勢となっており、評伝的な要素は少ない。北条義時個人の人柄を云々するよりも、関東の武士団の縁戚関係と鎌倉幕府草創期の混乱がどうリンクしているのか、という話が主となっている。
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『北条義時』というタイトルだが、義時の前の時代の話が長く、少々もどかしく思った。しかし、義時が生きた時代を知るには必要な歴史的背景の説明だったのかな、とも思う。
義時自身の話というよりは、義時が生きた鎌倉幕府草創期の話という方が適当かもしれない。
私にとっては、ドラマ『鎌倉殿の13人』がなかったら、ずっと注目することがなかっただろう人物なので、義時のことを知る良い機会だった。
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私は大学で日本近世史を専攻している。しかし、大河ドラマを見るにあたって、北条義時に関する文献を探した。この本に出会い、もう一冊と悩んだものの、この本の筆者が専門になさっていて、さらに最新の研究が反映されていると感じた。中世の公武関係が関わる本に関しては2冊目だが、筆者は深くさまざまな関連文献を読み込んでいるように感じた。我々は北条氏と聞くと、なんとなく良いイメージを持たないがそう言った内容を払拭するようなものであった。一部の史料に基づいたものではなく、さまざまな史料を結びつけ、論を展開している。また、鎌倉幕府将軍でなく、あえて鎌倉殿としている副題も読むことでわかる。本著の内容を読み込めば1192論は不適切であると感じる。公武関係に関しては河内祥輔、新田一郎『天皇と中世の武家』講談社学術文庫もおすすめであり、双方を読むと深まる。
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大河ドラマの予習に。義時の話にたどり着くまでに遠回りをしているが、丁寧でよい。所々理解が難しいところもあったが、私の不勉強なので大河が終わる頃にまた読みたい。
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大河ドラマの予習として読んでみた。
義時以前からの院政や平家のこと、関東周辺の関係などが時系列で丁寧に説明されており、初心者にはたいへんわかりやすい。
しかし思っていた以上に目まぐるしい、激動の展開にびっくり。予習なしでドラマを楽しむのもいいけれど、知ったうえで三谷さんがどう描くのか観ていきたいかたはおすすめです。
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著者が「はじめに」で書いてあるように、北条義時はどこか影が薄いという。
実際には、草燃えるでほぼ主役で演者が松平健、鎌倉殿の13人で主役で演者が小栗旬、と大河で取り上げられているわりには、確かに日本史上影が薄いと思う。
また義時は、若年の頃の活動を裏付ける資料に乏しく、鎌倉幕府の制度上特筆大書すべき事績が見当たらないとのこと。
よって、新書一冊を持たせるほどのネタがなかったため、『北条義時』という名の本のわりには、北条義時が出てこない。そして、義時が・・・という義時を主語とした行為の記述もあまりない。
これはやはり不満につながる。
とはいえ、それが現実なのだと思う。
中世の武士の特徴は「王権守護」と「自力救済」と端的に表現することができ、その文脈のなかで北条義時と鎌倉幕府創成期を語り切ったところに当書の意味がある。
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ゆるやかな同盟やチームは、組織が大きくなって、外の敵対勢力と必死になって戦わなければならなくなると、もっとも堅牢な芯を求めて切磋と削ぎ落しが始まる。それは組織が成長と継続を求める上での必然としての構造の純化なのかもしれない。時代の変換点にあたって、当初、頼朝の旗に集まった頭目たちは、権力構造の明確化に向かって一人また一人と消えていく。
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詳しく書かれて、人生の前後がわかります。頼朝も義時も嫡男でなくいつの間にか源氏棟梁と北条家執権になっている。