子育てに役立つ言葉がつまってる!
2022/11/05 11:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老氏が、子どもに関する仕事や研究をしている4人の人物と対談した内容をまとめた1冊。
サブタイトルにある3つの力の大切さ以外にも、子育てに正解はない、子どもは人間であり、自由な主体として生きる一人格である、などハッとさせられる言葉がたくさんあった。
子育てをしていると一生懸命過ぎて、気づいたら親の願望を押しつけていたなとか、ついつい先にやってあげてしまいがちだななど、自分の行動を思い返して反省することも多かった。
どの対談も興味深い話ばかりで勉強になったし、定期的に読み返すなどして子育ての指針にしたい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が子育てしている時期は、無我夢中であり、振り返ってみても、何を心配して、何を期待していたのか、よくわからない。孫が育つ過程を寄り添うように見ていると、感心したり、不安になったりする。そんな思いを本書は解決するわけではないが、なにか未来に光を投げかけてくれるようだ。親は、子供にとって「安心安全の土台」と「伴走者」になることが求められているという。そういう目で、子供が育つように、見えない形で手助けできるといい。良い社会を担えるように育ってほしいし、「良い社会とは何だ」と問い続けてほしい。
心に刻みたい言葉がたくさん
2023/11/13 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
デジタル世代の子どもの幸せについて養老猛さんが、『ケーキが切れない~』の宮口さんや自由学園の高橋さんたち、子どもの問題と関わってきた識者4人と語り合った対談集。NGとされる親の言動は、どれも普通に親がしてしまっていることではないか。
胸に刺さる言葉が詰まっている。
子供の未来を作るために
2022/09/22 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉が少し専門的だった。男性親こそ子の本を読むべきである。一番大事な時に仕事にかこつけてほとんど育児をしていない。
投稿元:
レビューを見る
副題についている三つの力とは「認知機能」「共感する力」「自分の頭で考える人になる」とういうこと。それぞれ、僕もとても大切だと感じている。もちろんそれは、小泉さんをはじめいろいろと読んできた中で感じていることだから、当たり前のことではある。本書は4人との対談で、どれも養老先生がそれぞれの専門家から話を聞くというかたちになっている。だからいつもの養老節はやや弱め。それでも、対談相手がみな養老先生を立てているので気持ちよく話はすすむ。だれか、養老先生に「それは違いますよ」とか言える人が出てこないだろうか。落合陽一郎くらいならあり得るか。いま、識者と呼ばれるような人の中では、やはり養老先生がトップだろうか。みな頭が上がらないだろうなあ。と、僕が勝手に思っているだけで、先日も、若い世代と話をしていたら、7人中5人も養老先生を知らなかった。僕もまた、あの「唯脳論」のと紹介してしまったのがいけない。なぜ「バカの壁」と言わなかったのか。僕が養老先生のギャラリートークをほんの1mも離れていなところで聞いたんだと興奮気味に話しても、誰にもその思いは伝わらない。(いや小6の男子が一人「すごい」と言ってくれていた。君が「すごい」。)いま、まえがきを読み返すと、「わずかな栄養を必死で摂ろうとするからこそ、根が広く伸びる」とあった。この話は自由学園の先生との対談の中で出てきたのだったろうか。僕がいつも思っている、戦前・戦中生まれの人たちが長生きしている理由にもなるのではないか。というような研究が出てきたと、最近どこかで読んだ記憶があるが、本書だったか、新聞だったか、ネットだったか、いまとなっては思い出せない。
投稿元:
レビューを見る
大人も心配!そんな残像を残す内容。巷で語られているネットの弊害について、個人の取り組みが必要だなとあらためて考えさせられる(本書でネットについて触れていたわけではないが・・)。
投稿元:
レビューを見る
「ケーキの切れない非行少年たち」の著者、宮口さんとの対談で話題にのぼった非行少年の5つの特徴のうち、「融通の利かなさ」「不適切な自己評価」の2項目が既に大人になっている自分にも当てはまるなあと感じました。
あと四章で紹介された「自由学園」のような学校が自分自身の学齢期にもしあったら学びたかったなあと思いました。
投稿元:
レビューを見る
2022.3.25
既視感があったのと、対談という形式上話題が散漫な印象だったが自由学園の話は興味深い。
投稿元:
レビューを見る
対談の内容は興味深く、ところどころに良い発言があって面白い。
が、それぞれが短く物足りなく感じる。
個人的には第二章が良かった。
投稿元:
レビューを見る
認知能力、共感する力、自分の頭で考える力が大切。それをしっかり身につけるために、実際の経験から学ぶ機会を増やすことは賛成だが、正直な感想として、自由学園まで突き抜けなくてもいい。校庭に花壇を増やすとか、教室で金魚を育てるとか、ちょっとしたことの積み重ねで違ってくるように思うが、どうなんだろう。対話相手:宮口幸治(児童精神科医)、高橋孝雄(小児科医)、小泉英明(脳研究者)、高橋和也(自由学園園長)。
投稿元:
レビューを見る
対談相手のセレクトが、今、話を聞きたい人として面白いと思った。
するする読めて、ふむふむと思うのだけど、読後、強く印象に残った話題が思い浮かばない。初めて聞く話ではないことが多かったからか。
投稿元:
レビューを見る
著者が4人の識者と子育てや教育について語り合う
いろいろな面から子育てや教育について考えることができた
対談相手や、話の中で出てきた人たちの著書も読んでみたくなった
子育てや教育は「こうやってあげれば、こうなる」という風に最初から答えがわかるものでもないし、簡単に答えが出るものでもない。
子どもを授かってすぐから「正しい子育て」を探し始めた。自分のやり方や考え方は正しいのか気になって仕方がなかった。
ある日、外遊びから帰って、嫌がる子どもに手を洗わせようと必死の私
「別にええんちゃう?そんなに嫌なら洗わんでも」
母の言葉に、私はふっと我に返った
それから、意識して「まあ、ええか」って思うようにしている
正しい子育てじゃなくて、まあまあで良い子育てを目標にしている
投稿元:
レビューを見る
養老先生と4人の方との対談だが、どれも興味深く素晴らしいフレーズがたくさん!
56
学力を伸ばす決め手となるのは、やはりモチベーションですね。
やる気を引き出すためには三つの要素が必要だと思ってまして、それは「見通し」「目的」「使命感」です。
74
「先生のあとにきちんとついていくか」「後ろの方でおしゃべりしながら、列を乱して歩くか」のどちらの行動パターンをとるかについては、遺伝的素因の影響をかなり受けるそうです。
89
「成熟した大人とは、共感する力のある人」だと私は思ってます。
104
義務教育とは、「子どもがイヤがっても、義務として学校に行かせる」ことではない。子どもがに学校に行きたい」と望めば、それを権利として認め、教育機会を与える義務が親にある、ということなんですよね。
投稿元:
レビューを見る
話題に上がる問題としては「少子化」「情報化社会」「ネット依存」「褒める教育の是非」「早期教育」などなど、目新しいことはあまりないですが、それぞれへの見解が非常に説得力があったり、切り込む視点が独特だったりして、大変面白かったです。
養老孟司先生は『バカの壁』の中でも「絶対的なもの」や「不変のもの」があると信じるような人をバカと言っていたが、それは現代人の多くが(僕含め)当てはまる病かもしれない。
「ネットに頼ると「負け続ける育児になる」」というのはすごい印象的だった。確かにネットに頼ることでつい「正解」を探すようになり、何でも「正解」があると思い込むようになってしまうのかも。
でも正解なんてないから、常に自分より正しそうなものがネットを見ると存在して、「負け続ける」。
他のテーマも面白かったので、気になる人は読んでみてほしい。
投稿元:
レビューを見る
一番心に残ったのは、子ども時代は大人になるための準備期間と捉えていると、いつまでもいまが楽しめないと言う話。その感覚すごくわかる。受験時や社会に出てから、日本における学歴の重要さを身をもって感じているので子育てにおいても社会人をゴールとした子育て競争という意識が抜けなかった。それだといつも比べて急いでしまうね。心から笑ったりいまを子どもと一緒に楽しみたいと思った。
なお三つの力とは、認知能力、共感力、自分の頭で考える力。自然の中で育てられるというのが養老先生の考え方。