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電子書籍
死者と生者をツナグ
2022/07/25 06:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡くなった人に会いたいこと、会って聞いてみたいことは誰にもあります。現に、つい先日、伯父が、亡くなり、あの話聞いとくんだった……と思ったばかりです。でも、色んな人に会いたいものなのですね……歴史上人物か……
紙の本
温かい短編集
2022/07/24 07:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫100冊でツナグに続編が出ていると知り、読みました。知らぬ間に海に落ちて死んでしまった子に会いたいと望む母、若くして病死した娘に会いたいと望む母、若いときに奉公した店のお嬢様に会いたいと何度断られても申し込む老齢男性等、どれも心温まる短編でした。ツナグ自身の成長も並行して語られていて、更なる続編も出ると嬉しいなぁと思いました。
紙の本
成長
2023/03/25 13:24
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投稿者:かのこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツナグが好きで続編が文庫になるのを ずっと待っていた。
期待値が上がりすぎていたけれど それでも面白い。
ツナグの歩くんの成長が頼もしかった。
紙の本
生者は故人のために何がやれるか
2022/12/25 15:33
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投稿者:あっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作では、各依頼人のエピソードが激鬱で、故人に会うことで依頼人が浄化されるというプロットで、感動やカタルシスを呼び起こす波をつくっていた。途中で落ちこむほどに、感動曲線は大きくなる。だから、依頼人の物語の叙述パートはきわめて抑鬱展開だったのである。
それが今作では、各エピソードは比較的ライトになって、かなり読み易い物語になった。作者のライフステージの変化もあってか、温和な作品になっている。
一般受けする読み易さになったと同時に、前作ほどには衝撃的で感情を揺さ振る物語でなくなったということでもある。
また、前作では「生者のわがままで故人に会って、故人を利用しているのではないか?」という疑問提起があった。だから今作ではこの問いを超越して、依頼人よりもむしろ故人のほうが浄化される・浮かばれる物語を、作者はあえて書いたのだと思った。
前作が映像化されたことで、その映像作品に引っ張られたのではないかという印象を受けた。キャラクターづくりや描写が視覚的に書き込まれすぎている感じがした。
それは本来ならば、映像化する監督やプロデューサ、役者などがやるしごとである。その領分を侵してしまっているような気がする。また、記述されていないところは読者が独自に補って想像する、小説の鑑賞のたのしみがうすれたように思った。
前作の映像作品のファンに配慮しすぎたところはあったのではないか。またもしかすると、作者や編集者、出版社としても、あわよくば今作も映像化、と思ったのかもしれない。
前作で使者(ツナグ)の素性は明かされたので、今作では使者である歩美の視点での物語も、シリーズを通じて同時に進行する。ただ、それも完結した感じがせず、偽終止みたいな終わりかたをしている。もしかすると、第三作も出したいのかもしれない。
紙の本
会いたい人
2022/09/10 04:56
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作よりは泣かなかったけど、前作よりツナグに実在してほしいと強く願いながら読みました。
自分が死んでも、きっと誰も会いにきてはくれないだろうけど、もうこの世にはいない会いたい人はいる。
具体的に想い人がいるとこの作品は優しくもありフィクションなのがつらく感じることもあるんじゃないだろうか、なんて思いました。