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ぴんさんさんのレビュー一覧

投稿者:ぴんさん

1,232 件中 31 件~ 45 件を表示

見える世界が変わった1冊

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生命の多様さに感動する講義です。どうしてもわれわれは「母乳で育つから哺乳類」だとか、なんでも解りやすくするために「一括り」にしたくなる。しかしもちろん、そんなことは生物たちの知ったことではない。私たちが勝手に創った括りなんて関係なく、進化を繰り返しながら今日を必死に生きている。本当に、進化とは「突然変異」の連続なので、「こうだからこう!」っていうのはない。進化は一方通行ではないので、似たり寄ったりの見た目でも、全然違うのです。なので、「みんなと一緒じゃなきゃいけない」なんてことは一切ない。こういうことを知っておくと、やっぱり人生観は変わります。生物学どころか宇宙規模で見れば、「ヒトが一番優れている」「自分が一番優れている」なんてことは絶対にない。生物学に詳しくなり、人間についても深く考えさせられる良著。わかりやすくて考察がおもしろいのでおすすめです。

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紙の本女性のいない民主主義

2019/11/27 13:21

ヨーロッパに比べて女性が暮らしにくい理由の根本が実は公務員の少なさではないか

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本格的なジェンダーを視点にとった政治学入門。政治学の代表的な諸理論・学説を取り上げつつジェンダー視点から読み直していく。日本の政治の場における女性の少なさ指摘した本ですが、それを既存の政治学入門をジェンダーの視点から見てみるとどうなるか、という構成で行っているところが本書のポイント。政治を見る視点が広がります。ジェンダーという視点で多くのことが説明できるということで見えてくる風景もありますし、民主主義のおける「代表」の意味や重要性を考えさせられます。ジェンダーの視点から眺めることで、世界の見え方がこれほど変わるのならば、そのことを最初から知っておきたかった。

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紙の本憲法学読本 第3版

2018/12/06 20:11

読みやすい叙述・通読しやすい分量で、憲法を学ぶ上での重要事項を一通り網羅。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新しい議論状況も紹介しつつ憲法の全体像を平易に解説する、大人気のテキスト。複数の最高裁大法廷判決を含む近年の重要判例や、憲法をとりまく情勢の変化などに対応させアップデートした最新版。学習のコアとなる一冊。

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紙の本民主主義 文部省著作教科書

2018/10/29 21:51

民主主義は敗戦後に連合国に教えられたものではない

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

終戦直後に実際に使われていたというのに驚き、一時色々調べました。その後使われなくなったことを含めて考えても、非常に面白いと思います。民主主義は、約束だからというのでしかたなしに歩かせられる道であってはならない。それは自分から進んでその道を歩こうとする人々に対してのみ開かれた道であり、その人たちの努力次第で、必ず繁栄と建設とに導く道である。法哲学者の尾高朝雄が編集主任を務めて制作、第一章「民主主義の本質」は尾高が執筆。

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世界史の見方がわかる

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校の世界史で興味を持てた私からすると、こうした本で世界史の見方を改めて整理することができる便利な本。暗記科目としての印象しかない人にとっては、この本を読むことで、世界史に対する見方を体感してもらえるのではないかと思います。本の内容自体は、著者がこれまで書かれてきた著作のダイジェスト的な内容ではありますが、本書から始める世界史、というのがあってもいいのではないでしょうか。

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紙の本政治学の第一歩

2015/10/27 17:47

新時代の政治学

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第一章からゲーム理論を用いた説明を展開するなど、いかにも「今風」の政治学の教科書。タイトルは「第一歩」となっているが、内容的には、大学で政治学の講義を聞いた人が改めて別の角度から政治学を捉えてみよう、というときに参考になると思われる。

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紙の本鉄道

2015/08/21 10:43

親子で楽しもう!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私がこどものころの図鑑といえば、学研の図鑑が定番でした。
講談社の講談社の動く図鑑MOVEシリーズは、NHKのスペシャル映像がDVDとしてついてくることに加え、写真も大柄のものが多く、こどもの興味を引くのに十分なものになっています。
北陸新幹線の解剖図が乗っていることが決め手となってこどもがこれをほしい、と言い、購入しました。はるかやラピートなど、普段見かける車両が載っていること、車両の工場見学~電車ができるまで~のような特集があり、単に車両の羅列ではなく、鉄道にまつわる働く人々についても知ることができるものになっており、親子で楽しんでいます。

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紙の本西洋政治思想史

2015/01/28 17:14

通読しやすい政治思想史

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本と同じ有斐閣からは、1987年にSシリーズとして小笠原弘親さん・小野紀明さん藤原保信さんによる『政治思想史』があり、通読に適したテキストとして存在していました。今回、有斐閣アルマの1冊として、古代ギリシアから現代の政治理論までを、しかも1人の筆者が書き下ろした本書が出版されました。帯につけられた「ソクラテスからサンデルまで」というコピーが示す通り、ある古典を読んだ人がその古典で培われた眼をもって自分の眼前の政治的現実を観察する、そこで得られた知見を書き記したものがさらに後の時代にとっての古典となっていく、このように歴史のなかで読み続けられてきた古典が積み重なってできた政治思想史が、わかりやすく示されています。

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紙の本行政学 新版

2020/08/28 09:18

日本の行政の仕組みについて理解できる一冊

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今まで読んできた行政学のテキストでは最善といえる。著者が経済学に明るいので、経済学・財政学的な議論もあり、とても面白い。ほぼ全ての範囲を網羅しており、これだけ読めば十分。官僚に批判的な人は是非読んでみてほしい。考え方が変わります。また、地方行政にも多くの紙面をさいており勉強になります。本書を読んだあと同著者による『官僚』(東京大学出版会)を読むことをお勧めします。

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紙の本草原の制覇 大モンゴルまで

2020/05/19 15:51

歴史に興味ある人が現在の到達点をさらいたい時に読むと良い作品

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この四半世紀の日本を中心に進んだ研究を網羅した決定版の趣がある。そしてついに「征服王朝」というタームが消えた。日本史だけでの理解はありえない。中国はもとより半島との関わりを考えないと、列島の歴史を動かす要因は見えてこない。もっといえばヨーロッパまで横断可能は機動力と戦闘力を持つ草原の騎馬民族の興亡史が背景にない各国史は意味なくなるかも。徹底的に中国史を「草原から」描くというのがこの本の狙いか。唐を拓跋政権としたり、宋を沙陀系王朝の系譜に繋げたりとかなり強い言葉を使っているが、それくらいのインパクトが必要ということか。北魏や突厥、契丹、金に大きく紙面をさき、普通中国史では宋がメインで「その他諸々」になってしまうところを、宋代をユーラシア東方の「他国体制」として周辺の国家の存在を宋と「同等に」扱う概念など、「中国史」とされてきた考え方を打ち破るインパクトが感じられる。

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紙の本律令国家と隋唐文明

2020/03/27 20:30

663年の白村江での敗戦の後、緊迫した国際状況の中で権力集中を目指して律令国家が生まれるプロセスを描いた「日本誕生の物語」

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東アジアの政治・軍事ダイナミズムのなかで誕生した「日本」。当時の未開な氏族制社会に中国から律令制という文明を接ぎ木し、それがこの国でどのように根付き、それがどのように国を変えたか。実に歯応え読み応えあり。著者は、大化の改新の主体が孝徳天皇だったととらえ、唐の圧力に対抗するため朝鮮三国と共通する国家機構をつくる試みだったとみる。しかし唐に対する方針は定まらず白村江の戦いに至る。200ページ強と新書としては平均的な分量だが、歯応え十分で中身は濃い。激動する東アジアの国際情勢がいかに古代日本の針路に影響を与えたかを改めて教えてくれる一冊。

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紙の本日本中世への招待

2020/03/04 11:28

「政治中心の良くある中世史入門では無い」とあるように、まさに中世社会とはどのような社会だったのかを知るには最適な1冊

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

入門書として最適な一冊。本書中には『とはずがたり』が登場する。夫が間男を殺害する妻敵打(めがたきうち)についてのエッセイの最後に「鎌倉後期の宮廷女房が著した日記文学『とはずがたり』には、作者が旅の途中に備後国和知郷の武士である和知氏の家に泊まり、後に和知氏の兄の家に移ったところ、和知氏が「年来の使用人を兄に奪われた」と怒り、兄弟ゲンカに発展したという逸話が見える。文学的誇張もあろうが、一時的に自宅に宿泊した者であっても自己の支配下の人間とみなす中世武士の認識がうかがえる」とある。呉座氏は『とはずがたり』の和知の場面がかなり気に入っているよう。また、何度も井沢元彦の珍説を紹介というか挑発。特に井沢氏が何十年もこだわるケガレに関して、井沢説は資料によって証明されていないとか。これは井沢氏が常日頃歴史家の資料偏重を叩いているが、それを受けた挑戦か?特に巻末のさらに詳しく知りたい方へのブックガイドがいい。

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紙の本江南の発展 南宋まで

2020/02/20 14:33

江南とそこから広がる水運で繋がる世界の話と共に専制国家と対置する民衆・アウトローの話についても著述

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

劉邦は咸陽を落とした際に蕭何を使って秦の統治制度を支える図籍・文書を抑えた。長安のある帝国の西半分は郡県政、東半分は封建制とする現実主義的な郡国制をとったのは、旧六国への配慮だったが、功臣たちを王として処遇した後は、徐々に勢力を削ぎ(狡兎死して走狗煮らる)、劉一族を王に据える。やがてその王たちも封土を減らされ、反発した諸侯は呉楚七国の乱を起こす。アウトローの世界を感じるために副読として水滸伝は欠かせないな、と感じた。中国社会と欧州・日本社会との違いについても述べられていて改めて気付かされるところもあった。『侯景の乱始末記 南朝貴族社会の命運』(吉川忠夫、志学社)と一緒に読むと興味深い。

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紙の本熱源

2020/02/14 09:47

弱肉強食の帝国主義の時代に大国に飲み込まれつつあるアイヌとポーランドの人々の現実と抵抗と誇りを描く物語

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

独特の世界観への引き込みが凄い。金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた。読者の心に「熱」を残さずにはおられない。文明を押し付けられ、アイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。なぜアイヌのままであってはならなかったのか。劣等生物だと決めつける理由は。時代に翻弄されながらも生き抜くアイヌ民族やロシア人、日本人。これは歴史の教科書ではない。フィクションである。でもアイヌの歴史に、アイヌの人たちの想いに、目を向けさせる作用がある。この本を読んで、アイヌについてもっと知りたくなった。

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紙の本天皇と軍隊の近代史

2020/01/15 16:04

作家や評論家がしたり顔で語る史論が学界ではとっくの昔に否定された説に依拠していることも珍しくない

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世間では「過去は変わらないのだから、歴史は暗記ものだ」という印象が強い。受験勉強の名残だろうか。しかし歴史学界では新しい研究成果が不断に生み出され、通説は日々塗り替えられていく。日清戦争については、陸奥宗光の回顧録に引きずられて、日本側が意図的に戦争に持ち込んだと考えられてきた。近年の研究では、清国に対する強硬な外交姿勢は、戦争にはならないという伊藤博文らの根拠のない楽観が背景にあることが解明されている。日露戦争に関しても、日本の世論は戦争を支持していたというのが古典的な理解だったが、以後の研究で国民のかなりの部分が厭戦的だったことが指摘されている。怒りに燃えた日本国民がついにロシアに勝利するという「物語」は戦勝後に生み出されたという。

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