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Kanaさんのレビュー一覧

投稿者:Kana

980 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本美しい国へ

2006/11/06 00:51

ストレートでゆるぎない政治家:安倍晋三

17人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新書という,かぎられたスペースのなかで,生い立ち,北朝鮮問題や靖国問題もふくむ外交,少子化,教育など,さまざまな問題をとりあげている. そのため,それぞれをきちんと論証するゆとりがなく,誤解するひとがでてくるのはやむをえない. しかし,この文章は,安倍晋三という政治家のゆるぎない信念や自信がその行間にまで,つまっている感じがする. 私は著者と同世代といってもよいが,著者とはちがってサヨクにさんざんふりまわされたはてに,いまは外交・教育などについては著者と比較的ちかいかんがえにたどりついたが,著者はその祖父や父の影響もあって,サヨクにふりまわされることなく自分のかんがえをふかめてきている. このストレートさがこれから安倍首相をどちらにみちびいていくのか,期待と不安とをもって,みまもりたい. それから,この本のなかでひとつ私の注意をひいた話は,帝国主義への反動から自虐的な歴史教育がおこなわれたのは日本だけでなくイギリスでもそうであり,サッチャーがそれをかえさせたということである.

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紙の本

紙の本総員玉砕せよ!

2007/09/19 21:19

戦争・死・病気などが日常化した戦場での人間的なドラマ

13人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007 年 8 月 12 日に NHK で放送された「鬼太郎が見た玉砕」というドラマの原作である.戦争や死,病気などが日常化した戦場の世界がえがかれている.ドラマではより戦争の非情さが強調されていたようにおもうが,この本のなかに登場する人物たちはより人間的であるようにみえる.玉砕するはずだったがいきのこった小隊長たちもドラマよりは温情的にあつかわれているようにみえる.しかし,それは著者のやさしさからでた表現なのかもしれない.

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紙の本

紙の本憲法九条を世界遺産に

2007/05/19 10:34

この本を批判的に読めるか?

13人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

憲法第 9 条についてかんがえるとき,日本の周辺国の状況やアメリカとの関係など,かんがえるべきことはおおい.ところが,この本の著者たちはそういうことをいっさいかんがえずに,ほとんど空理空論だけで憲法第 9 条を論じている.この本がよく売れているときくと,危険を感じざるをえない.
しかし,この本を批判的に反面教師として読むことができれば,得るところはあるのではないかとおもう.つまり,この本の問題点は湾岸戦争以前に日本がおちいっていた問題点だとおもえるからだ.とはいえ,おおくの読者にとってはそういう読み方をするのはむずかしいのではないだろうか.

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紙の本

紙の本日本中枢の崩壊

2011/07/09 18:01

官僚がいかに巧妙な方法をつかうか,政治家が対抗するのがいかにむずかしいかがわかる

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

30 年にわたって通産省・経産省につとめてきた著者が,官僚によってどのように日本の政治がゆがめられてきたかをあばいている. 官僚がいかに巧妙な方法をつかうか,それに政治家が対抗するのがいかにむずかしいかがわかる.

ほとんどのひとは実名で登場する. 反骨精神のある官僚の目に,橋本龍太郎,小泉純一郎から現役のひとたちまで,政治家がどのようにみえているかがわかって,おもしろい. 民主党の政治家たちが官僚になめられているすがたも描かれているが,なんとか,崩壊するまえに対抗できるようになってもらいたいものだ.

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紙の本

勝間流知的生産術とそのための生活術

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「知的生産術」ということばからは,本やブログの読み書きや取材,パソコンのつかいかたというような,頭をつかうことばかりが想像される.しかし,この本に書かれているのはそれだけではない.自転車のつかいかた,飲食や睡眠,運動などの生活にかかわることなど,知的生産をたかめるために著者が実行しているありとあらゆることがつめこまれている.

読者がこの本に書かれたことをそっくりまねても,たぶんうまくいかないだろう.著者は著者にあったやりかたをえらんで,この本に書かれた方法論をきずきあげたが,読者は自分でその方法をさがさなくてはならない.しかし,そのときにこの本はさまざまなヒントをあたえてくれるだろう.非常に刺激的な本である.

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紙の本

日本や中国,韓国などの歴史の再評価や今後の日本の指針において貴重な資料

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は 1939 年の極東を取材し,日本,韓国,「満州国」,中国の様子をえがいている.著者は「「東亜新秩序」という日本の目標を単に軍事的にのみ費用化するならば,日本の目標をまったく誤解し,過小評価することになる」というように,日本の政策を評価している.そして,日本人が朝鮮人の生活水準を向上させ「多くを成し遂げた」こと,また「満州国」において,工業的におどろくべき発展をみたことなど,日本の支配下でこれらの地域が発展したことを指摘している.また,「満州国」の首都である新京において,満州の潤沢な資源をつかうことによって,日本がギリシャ風,中国風,西洋風など,さまざまな様式の建築をたてていることをいささかの建築の知識をもって語っている.

しかし,こうした日本の「功」についてのべるだけでなく,「罪」の部分についても,するどく書いている.著者自身が国民党政府がある重慶において日本軍による爆撃でひどいめにあわされているが,重慶市民がさんざんな目にあわされてきたことをえがいている.また,「日本人は何事も決定できず常にすべてをしかも同時に望んでいる [中略] こうした欠点があるがために,終局的に成果をあげつつ日中戦争を終らせることにこれまで失敗してきた」,「日本の経済危機の本来の理由は,日本人がもろもろの根本的決意,決定を,最後の瞬間まで回避していることである」,「日本人はまったく宣伝が下手であり,たとえ彼らに言い分があっても,全世界は信じようとしない」ことなど,日本人の資質についても,するどく分析している.

ほかにも,イギリスについては中国において失策をおかしたことや日本をあなどっていたこと,中国については「以前は,中国はひとつの国土であると解釈されていたが,今日では大陸の意味に用いられている [つまり,中華民国政府が支配しているのでないこと]」,日本がヨーロッパの文化をうまく日本の伝統と調和させたのに対して,孫文や蒋介石がそれを無条件に導入しようとした [ために失敗した] ことを指摘している.

この本は,日本や中国,韓国などの歴史を再評価するうえで貴重な資料であるとともに,現在の日本人や日本の政治の弱点にもつながる指摘は今後の日本に関しても指針をあたえてくれるだろう.

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紙の本

紙の本武士道の逆襲

2006/05/25 00:42

ほりおこすべき武士道をおしえてくれる本

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は戦国時代から明治時代にいたるまでのさまざまな武士道を比較しつつ論じている.「明治武士道」というと新渡戸や内村などのキリスト教徒の思想が有名だが,この本では当時むしろ優勢だったが「敗戦とともに忘れ去られた」井上哲次郎らの国家主義者による明治武士道についても論じている.この本でもくわしく論じられてはいないが,いま,敗戦とともにうしなわれたものをほりおこすことが必要であり,このような明治武士道もほりおこすべきもののひとつなのではないだろうか.

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紙の本

紙の本TPP亡国論

2011/03/27 00:43

TPP 賛成派は思考停止している?!

14人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

TPP 賛成派にもっとも系統的に反論している. 賛成派は思考停止しているのではないかということまで書いている. たしかに,いま入手できる情報から客観的に判断するかぎりは,TPP に賛成するべき明確な理由はないように感じられる.

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紙の本

1 冊にまとめる利点はわかるが,紙に書く必要があるか?

12人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本を読んでえた情報も,読みたい本に関する情報も,みな 1 冊のノートにまとめることをすすめている.ひとつにまとめることで,あつかいやすくなるのはたしかだろう.しかし,著者もすべてをこのノートでまにあわせているわけではなく,書店で買いたい本は「探書リスト」というべつの紙に書き,検索にはアマゾンやセブンアンドワイをつかうという.

それなら,ブログやアマゾン,BK1 の書評欄を読書ノートとしてつかい,それらの保存用カートを「探書リスト」としてつかう私のやりかたでも,おなじようなことができる.このほうが読書ノートを検索しやすいし,とくに BK1 では書評にすばやくフィードバックがかえってくるので,書きがいがある.もちろん「探書リスト」の本をすぐに発注することができる.

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紙の本

紙の本なぜ日本人は劣化したか

2008/05/15 23:29

質的な変化を“劣化”という量的なことばでとらえるところに疑問あり

10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本をよまなくなり,モラルも低下し,若者はちょっとしたことで死にたくなり,リベラリズムは弱体化し,寛容さがなくなり,… といった現代日本の問題点を“劣化”ということばでくくって論じている.とりあげられている問題には深刻な問題がおおいが,そうした問題が発生しているのは日本の社会や政治が“質的”に変化しているからであって,それを“劣化”という量的なことばで,ひとまとめにしてとらえようとしているところにおおきな疑問がある.旧体制勢力からみればこうした変化は“劣化”にほかならないかもしれないが,私にはこれは産みのくるしみだとおもえる.

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紙の本

紙の本まじめの崩壊

2009/01/29 21:56

(崩壊する?!) 砂上の楼閣の議論

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は,かつては「まじめな国民」だった日本人が,働きすぎはカッコわるいとか,ガリ勉はよくないといったかんがえがひろがって,ふまじめになってしまったという.「ふまじめ」の例としてマンションの耐震強度偽装事件や食品偽装事件などがあげられている.

しかし,こういう事件や著者の印象をあげられても,日本人がふまじめになったのかどうか,容易にわからないだろう.耐震強度偽装事件の容疑者はコストカットのきびしい要求にある意味で「まじめに」こたえようとした結果として事件をおこしたようにもおもえる.これらの変化は日本人の気質が変化したためにおこったのではなくて,「まじめ」な日本人を追いつめる経済・社会の状況からうまれているのではないだろうか.

実際,著者も日本人にウソつきがふえたように感じるが,その原因はウソがばれやすくなったから (であって「まじめの崩壊」が主因ではない) だとみとめている.また,耐震強度偽装事件に関しても,インチキはむかしからおこなわれていたことをみとめている.拝金主義や医療崩壊についてもふれているが,いずれも納得できる議論ではない.エピソードとしてはいろいろおもしろい内容をふくんではいるが,砂上の楼閣といってよいだろう.

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紙の本

紙の本日本人の誇り

2011/07/14 22:12

不十分な点もあるが,戦前の歴史を公正にえがこうとしている

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は若者が日本に誇りをもてないおおきな原因を東京裁判とそれにもとづく歴史教育にみている. だから,この本の大半の部分は著者がただしいとかんがえる戦前の歴史の記述にあてている. 「南京大虐殺」 の否定がおおきなポイントになっているが,すべてを日本に有利に解釈しているわけではない. 日本の国際連盟脱退に関しては,リットン調査団報告書の内容が妥当であるにもかかわらず,脱退したのはまちがいだったと書いている.

東京裁判や「南京大虐殺」などに関する議論の成果をとりいれて公正な判断をしようとしているところは評価できるが,まだ根拠が不十分な記述もところどころにみられる. 読者は注意ぶかく読むべきだろう. しかし,あやまりをただすのは歴史の専門家でない著者ではなくて,歴史家がはたすべきやくわりだろう.

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紙の本

おおくをまなべる,生の中立的な立場の記述

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は「満州国」について,また満州における日本人の功罪について,公平に記述しようとしている.また満州だけでなく,当時の日本や中国,ソ連などの状況についても書かれている.

満州の状態に関しては,治安がわるく,調査団もおもうように調査ができないことが書かれている.匪賊によってしばしば鉄道が爆破されること,朝鮮人による日本の著名人などの暗殺が横行していること,とくにリットン調査団員の暗殺計画があったことや団員をまもるために多数の警官が動員されたことについても書かれている.

日本人やその行為に関しては,つぎのようなことが書かれている.日本人がチチハルの住民に対して新しい支配者としてふりまっていたこと.「満州にいる中国人は [中略] 「満州国」に対し,ほとんど例外なく敵対感情を抱いていた」こと.また「いまから百年前ならば,おそらく中国を征服して,ここに大帝国を建設することができたかもしれない」が,当時は「日本が独占的に中国を支配しようと試みても,単に中国民衆の抵抗に遭うばかりか,中国に利権をもつ各国から反対されるであろう」と書かれている.

日本人の大陸における農林業への貢献についても書かれている.たとえば,「朝鮮人は植林もせずにやみくもに森の木を伐った.[中略] 日本人は,日本の政権が禿山に植林した業績を誇っている」.

政治的にも経済的にも混乱する日本の様子もえがかれている.たとえば政治に関しては狂信的な国家主義者によって浜口首相,井上元蔵相,犬養首相らがつぎつぎに暗殺されたこと,国民世論もこうした穏健な政治家の退陣をせまっていることが書かれている.また,農業に関しては日本人が朝鮮の稲作を発展させたこととあわせて,はげしい朝鮮米と内地米の競争や世界恐慌などから農業危機がもたらされたことが書かれている.

ソ連の行為に関しても,シベリアの住民が悲惨な目にあい,数千人の餓死者がでていること,満州に逃げのびたひとびとを中国の将軍がソ連にひきわたし,ボルシェビキに射殺されたことなどが書かれている.

最近,日本では東京裁判以降にひろめられた歴史観とともに,それを否定し大東亜戦争に価値をみいだそうとする 2 つの派があらそっているが,両極端にはしっているようにみえる.この本のように,生の中立的な立場の記述からまなべることはすくなくないとおもう.

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紙の本

マヒさせられた常識を回復せよ!

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前著にひきつづいて,温暖化問題のウソや,バイオ燃料をつくるのにそれ以上の石油がいること,ペットボトルなどのリサイクルがかえって環境負荷をたかめたり問題をおこしたりすることなどを指摘している.リサイクルをやめてプラスティック廃棄物も焼却するほうがよいと主張しているが,それは結局,対策としてはゴミをへらすしかなく,ものを愛用するつまりだいじにつかうべきだということになる.たとえば,ペットボトルを 5 回くりかえしてつかうことをすすめている.環境問題にはそんなにウマい手はなく,政府などによってマヒさせられている常識をちゃんとはたらかせることが必要だということだろう.

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紙の本

Google のつぎを読んでいる数すくない本

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は 「グーグル」 (文春新書) という本などで Google のすごさを指摘してきた.本書でも商品検索において Google が楽天などの顧客をうばってしまう可能性を指摘している.しかし,本書ではむしろ Google の支配にほころびがみえること,すなわちその信頼性がゆらぎ,グーグルラボから先進的なサービス,Web 2.0 的なサービスがうまれにくくなっていることなどを指摘している.そして,あたらしいサービスの可能性を,Google モデルが適用できない YouTube,ニコニコ市場,Twitter などにみている.これらで実現されている会話と独白がいりまじった非同期的なコミュニケーションが支持されていて,それをビジネスにすることができた企業がつぎの覇者になるという.

この種の本では現在のコミュニケーション・スタイルや現在の覇者を未来に延長しようとしていることがおおいが,本書ではもっとさきをみようとしている.刺激的な本である.

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