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紙の本
そしてミランダを殺す (創元推理文庫)
空港のバーで見知らぬ美女に出会った実業家のテッド。彼は酔った勢いで、不貞を働いた妻を殺したいと言ってしまう。彼女は協力を申し出るが…。男女4人のモノローグで、殺す者と殺さ...
そしてミランダを殺す (創元推理文庫)
そしてミランダを殺す
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商品説明
空港のバーで見知らぬ美女に出会った実業家のテッド。彼は酔った勢いで、不貞を働いた妻を殺したいと言ってしまう。彼女は協力を申し出るが…。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者の策略と攻防を描くミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】
空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻のミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは殺されて当然だと断言し、協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の策略と攻防を描く傑作ミステリ!【商品解説】
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紙の本
ネタバレ厳禁! <殺した>ではなく<殺す>というところにも重要な意味が。
2018/05/27 04:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章のタイトル、<空港のバーのルール>からなんだか「おおっ!」と思う。そして登場人物の一人が読みかけていた本がパトリシア・ハイスミスの『殺意の迷宮』。そうなのよ、全編、ハイスミスっぽい雰囲気が(だからといってパクリなわけではない)。でもハイスミスがトリッキーな仕掛けであることを自覚しないまま書いていただろうけど、ピーター・スワンソンは自覚的に書いている。
4人の登場人物の一人称形式の章が順番に、ときにアトランダムに続き、章が進むごとに新しい顔があらわれ、「やっぱりそうだったのか!」から「おぉ、そうきたか!」まで様々な感情に翻弄される。
そりゃ一気読み必至!
まさに、“殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防”(←裏表紙のあらすじから)そのもの!
出てくる人たちはみな、それぞれちょっとずつ(人によってはちょっとではないが)、ずれている。そのずれ加減故に普通の人には感情移入しきれない人たちのはずなんだけど・・・不思議と、何故かちょっと共感してしまう部分もあり・・・ソシオパスに魅力を感じてしまうとはどういうこと!、という別の戦慄をも生むのである。
それが犯罪という厄介なものそのもの・・・人間誰もが心の奥底にある要素だからこそ犯罪は絶えない、という事実そのものなのだ。
あぁ、とても面白かった。
面白かった、と思うことが不謹慎であると感じるほどに。
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変わる語り手の妙
2021/08/14 04:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーランキング上位独占の傑作。その面白さを満喫!妻ミランダの不倫を目撃し、殺害を決意した夫のテッド。偶然テッドに出会ったリリーは彼に手を貸すことに。第一部はそのテッドとリリーが交互に語り手となって展開されるため、単純な倒叙ものかと思いきや、思わぬ形で第一部が終了。そして第二部は、語り手が変わり、今度はリリーとミランダ。この辺りから次の展開が読めず、俄然面白くなってきます。二人が接近する終盤に向かっては、語り手が交互に代わる手法がますます威力を発揮して面白さが加速します。そして最後の第3部は、また語り手が変わり、ここで正統派の倒叙かと思いきや、ラストの展開は予想外。キャラへの感情移入もでき、倒叙ものの中でも秀作です!
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どんどん進む展開が読めない
2019/06/12 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になっていた本書を、ようやく読み終わりました。
とりあえず、「そしてミランダを殺す」という題名の割に、なかなかミランダ死なないなーと思いつつ、読み進めていました。確かに、いかに殺すかという話なので、すぐ死ななくて当たり前なのですが。
章ごとに、登場人物が交代交代に語り手となって、話が進みます。違う立場から見た物語を知っていくことで、ハラハラが止まりません。
正直、予想がついていた真実みたいなものもありました。しかし、物語の展開は全く予想がつかず、読み進める手が止まりませんでした。
そして、最後の1ページの衝撃…
自分の中での、この本一冊通してのリリーへの印象の変化が、1番意外だったかもしれません。
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サイコパスの思考
2018/09/30 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
全三部構成ですが、俄然おもしろくなるのは二部から。主要人物全員が危険な綱渡りをしている印象です。そのため、サスペンスフルな展開の連続です。すべてが落ち着くところに落ち着いたと思われたときに、最後に出てくるお父さんからの手紙は秀逸ですね。最後の一行が皮肉に満ちたこと。
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女性には敵いません
2018/09/28 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人も動機も読み手にはわかっているのでミステリではなくてサスペンスですね。
主人公のリリーがある意味本当に怖いです。
サイコパスやソシオパスと言われる人なんだろうけれど、もう私たちなどとは思考方法が違うし当然のように判断基準が違うから、そういう人だと気がついた時点で怖い思いをしたくなければ離れた行くしかないと私などは思ってしまいます。
ただ、普通に付き合っているだけだと気がつかないのでしょうね、それがまた怖いところでもあるんでしょうけれどね。
もう一人の女性ミランダも怖いと言えば怖いのですが、まだ理解ができるというかそういう人は結構いるかもと思えました。
金銭欲や物欲は程度の差こそあれ万人が持つ欲望ですから。
この二人に比べたらこの小説に出てくる男たちは幼いです、幼稚です(私も似たようなものですが・笑)。
女性陣とは、まぁ人としての格が違うというか脇役の域を出ません。
アメリカで映画化進められているようですが、キャスティングが上手くできれば結構ヒリヒリする面白い作品になるような気がします。
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因果応報
2018/06/27 12:56
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり悪いことは出来ないということだろうか。
サスペンスとしては、大したものではないけど、登場人物が皆濃い人ばかりで、ねっとりとした感じが印象的。
ミランダには最初は同情していたが、最後の殺人はどうも同情できない。
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セクシズム丸出し
2023/01/23 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者と語り手を同一視するのは一般的には愚かなことだが、複数の人物による一人称で語られる本作においてミソジニーが相対化されることはなく、作者がそれを内面化しているのであろう。正しくないキャラクターが主要登場人物であるのを否定する気は毛頭ないが、現在においてセクシズム丸出しの女は恐い型のステレオタイプはただのノイズとなる。
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読みやすいが・・・
2019/07/12 20:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻ミランダの浮気を目撃したテッドは彼女を殺そうと決意しますが、そこに謎の美女がからんできて・・・
テンポも良く読みやすい作品ですが、長所はそれだけです。
物語は何のひねりもなく、はい殺しました、ハイ次、殺しました。高校生の作品か?
本当に帯に書いてあるように「このミス」とか「週刊文春」2位なの?
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墓場みたい
2020/06/27 11:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くなかった。
ダラダラ、話が長い、アップテンポがなくつまらなかったが、
どうにか最後まで読めた。
1章の途中で、「ケイトの~」を先に読んでいたせいで、
留学生、クローゼットが好きなのか話題がそれしかないのかと・・・。
1章があと少しのところで、このままこんな話が続くのなら
読むのをやめようかと思ったが、ラストでようやく変化が起きたので、
読書を継続。
2.3章も結局は見せ場がなく、ダラダラ読み。
読み終わってもさして感想もない。
どうして話題作になったのかそれが不思議だった。
時間つぶしにはなったが、結構高い本だから購入して損した。
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倒叙ミステリー
2024/01/19 23:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先が気になる面白さというのはこういう本ですね。
構造は犯人視点の倒叙ミステリ+被害者視点で展開するミステリ。
妻の浮気に憤慨するテッド。空港のバーにて酔った勢いで見知らぬ女性リリーに妻を殺してやりたいと気持ちを溢すと協力を受けてもらえる事に。
この出会いのシーンから面白く、空港での一時の出会いの相手にとって、何を話してもどうせ覚えていないし冗談と思われるだろうという気持ちや、殺してやりたいなんていう殺伐な気持ちを溢したい心境がよく伝わってきます。