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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 756件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/05/01
  • 出版社: 角川春樹事務所
  • レーベル: ハルキ文庫
  • サイズ:16cm/271p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7584-3403-4
文庫

紙の本

八朔の雪 (ハルキ文庫 時代小説文庫 みをつくし料理帖)

著者 高田 郁 (著)

八朔の雪 (ハルキ文庫 時代小説文庫 みをつくし料理帖)

税込 607 5pt

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収録作品一覧

狐のご祝儀 5−71
八朔の雪 73−133
初星 135−198

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著者/著名人のレビュー

 大坂で娘ながらに料...

ジュンク堂

 大坂で娘ながらに料理人の修業を積んできた澪は、やむを得ない事情から江戸の蕎麦屋で料理を作ることになる。けれど、どんなにおいしく作っても江戸っ子の口に澪の作る上方の味付けは馴染まないのだ。おまけに「心太に酢じょうゆ!?」(大坂では砂糖をかける)と文化の違いにも驚いてばかり。そんな澪がだんだん江戸と大坂の味を融合させ、人としても料理人としても成長してゆく。
 的確な味覚を持つお侍・小笠原の正体や、死んだと思っていた幼なじみの行く末など、謎解きの風味もあって勢いよく飽きさせない。

書店員レビュー

ジュンク堂書店郡山店

時代小説にこんなジャンルがあるなんて...

ジュンク堂書店郡山店さん

時代小説にこんなジャンルがあるなんて、書店員になるまで知りませんでした。
斬った斬られたの世界ではなくて、料理に対する熱い想いと人情あり
少し恋心ありの、女性の為の時代小説と言ってもいいと思います。
とにかく、みおちゃんがかわいい!ちょっと下がり眉で気立てがよくて
一生懸命で、また作る料理がとてもおいしそう。
その時代は、材料も調理器具も今より揃ってないはずなのに。
江戸の人たちは、何より旬のものを大事にしていたようで、いつでも
何でも食べられる現代よりもずっと風情があって、豊かな食生活だった
のかもしれませんね。

文芸担当 郡司

ジュンク堂書店住吉店

久しぶりに本を読んで...

ジュンク堂書店住吉店さん

久しぶりに本を読んで泣けたかもしれません。
それも、悲しくてとかでなく本当の人情に触れた気がして、知らず零れ落ちるように。

人の仕合わせは人それぞれであり、
自分の在りようや心の持ちようで今現在の生活も感じ方が変わり、
日々の過ごし方を見直して生き方でさえも変えていけることを思い出させてくれました。

私自身、料理をつくるのが趣味なので巻末のレシピも嬉しい余禄です。
こんなお店があれば毎日でも暖簾を潜るのに。

住吉店 父親担当

丸善お茶の水店

ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店

みんなのレビュー756件

みんなの評価4.5

評価内訳

紙の本

ここちよい時代小説

2010/01/09 00:07

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時は江戸時代。大坂で起こった大水害で両親を失った幼い澪は、有名料亭「天満一兆庵」のご寮さん(女将さん)に出会い、奉公人となる。しかしあるきっかけから旦那さんにその舌を見込まれ、女ながらに板場に立つことを許される。大坂での名声を手に天満一兆庵は江戸店を構えまさに上り調子。

しかし江戸店を任せた若旦那の吉原に通いにより資金は底をつき、江戸店はおろか大阪本店まで潰れてしまう。そしてその心労がたたったのか、旦那さんも天満一兆庵の再建を願いながらも無念のまま、澪に「託せるのはお前はんだけや」という言葉を残して他界。以来、澪はご寮さんと二人、右も左もわからぬ江戸の長屋で、肩を寄せ合い慎ましく生きている。

江戸での奉公先の蕎麦屋・「つる家」の主人に見込まれ店を任された澪は、大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも江戸の人々に愛される料理を研究していく。徐々に評判は広がり、名料理屋からの妨害もあるが、ご寮さんやつる家の旦那さん、長屋のお隣さんなど人情厚い人々に助けられながら、つる家の発展と天満一兆庵の再建を目指して料理の道を突き進む。


いやー。よかった。それほど期待していなかったし、時代小説だし読みにくいかも…と懸念もしていたのだけれど、想像を遥かに超えて、めちゃくちゃよかった。

不幸な境遇から立ち上がる若き女流天才料理人・澪。女が料理人など…という江戸時代。風当たりは厳しいし、それを乗り越えてお店が上向きになったらなったで有名店からの妨害があったりと、澪の道はお決まりのように一筋縄ではいかない。うん。とってもオーソドックスなストーリー。

枠だけ見れば、同じような構成の作品はありふれていると思う。しかしそこに澪をはじめ魅力的なキャラクターがあって、人情があって、おいしそうな料理があって…とっても魅力的な仕上がりになっている。うーん、何度も書くけど、めちゃくちゃいい。いくところでも目頭が熱くなる、そんな作品だ。

料理の道の奮闘記というのは珍しいストーリーではない。しかし本作のちょっと面白いところは、大坂出身の澪が江戸で料理屋を営むというところにある。先日もブログネタにかこつけて書いたのだけれど(→参照記事)、関西と関東では食文化が違う。出汁の取り方から始まって、味付け、食べ方…現代においても異なる点が多々ある。

初めは江戸の味覚に反発を覚えていた澪も、江戸の人々と関わっていくうちに江戸には江戸の、大坂には大坂の、いいところを見出す。そして江戸の人々に好まれる上方料理をつる家で出していく。それは、初ものを好む江戸では嫌われる戻り鰹を使った料理であったり、大坂では砂糖をかけて食べる心太の酢醤油添えだったり、大坂で愛される昆布だしと江戸で愛される鰹だしの合わせだしを使った茶碗蒸しであったり…。

また、初ものを喜ぶ江戸と、季節の物を安価に仕入れて喜ぶ大坂の違いなど、気風における違いも垣間見られて、もしかしてこれは現代でも人より安く物を買うことに喜びを見出す大阪人の性格に通じるものかも?!などと色々想像を膨らませてしまう。

察するに、どうやらこの作品には続編がある様子。本作では上方料理屋・つる家はまだまだ始まったばかり。これからどうなっていくのかが楽しみで、続編を期待せずにはいられない。また18歳の澪を何かと気にかけてくれる謎の浪人風の男・小松原や、医者の源斉などといった若い男性も登場するので、澪のこれからに恋の予感も期待してしまう。

あぁ。初版が刊行されたばかりだけれど、早く次作が出ないかなぁ…と楽しみなシリーズがまた一つ増えた。時代小説は苦手だなーと思っていたけれど、最近は時代小説に見られる人情がとても心地よい。

最後に、本書のラストにはストーリーに登場する料理のレシピが収められているので、料理好きの方にはとっても嬉しい一冊のはず。


『八朔の雪 みをつくし料理帖』収録作品
・狐のご祝儀――ぷりから鰹田麩
・八朔の雪――ひんやり心太
・初星――とろとろ茶碗蒸し
・夜半の梅――ほっこり酒粕汁


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紙の本

八朔の雪

2022/08/16 10:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る

みおつくし料理帖
とうとう読み始めてしまいました
高田さんの本は読みだしたら途中で止めるのが難しい
案の定です

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紙の本

時代小説なのに読みやすい!

2022/05/31 19:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:流星☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代小説なのにとっても読みやすかったです!
はじめて読んだ時代小説が、この本で本当に良かったです!

澪ちゃんの腕がだんだん認められていく様子が読んでいてわくわくしました
最後、すべてがまるく収まってよかったです

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紙の本

料理したくなります

2018/09/29 17:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイミング的にあわなくて読むのを逃し、人気も出てきて、天の邪鬼的なところがあって、読むのを避けてたんですが、何これ!めちゃくちゃ面白いじゃないの!続きが気になりますね。しかも料理も美味しそうだし、作品に出てくる料理を作りたくなりますね。物語もいいですね。涙こそ流さないものの、各章、ジーンと心にしみます。それと、お澪坊から勇気をもらえ、自分も仕事で挫けそうになっても、頑張れる気持ちになれます。お澪坊、登龍楼に負けるな!自然とお澪坊を応援したくなりますね。はてなの飯、作っちゃおうかなあ(笑)

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紙の本

優しい人々。おいしいごはん。

2016/02/13 21:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:梨桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

みおつくしシリーズ1作目。短編連作。
大阪から江戸へ出てきた女料理人みおが、風習や食文化の違いに四苦八苦しながら成長していく物語。
平易な言葉でつづられた物語には、大切なことが沢山ちりばめられていた。
人への態度で、その人の品性が見えるというような、ご寮さんの言葉が特に印象的だった。

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紙の本

だって『雲外蒼天』なのだから

2016/01/20 16:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

人は頑張ったからといって結果が良くなる訳ではなくそこには紛れも無く才能とか他人に認められるものが必要である。しかし仮令有り余る才能が在っても境遇に打ち拉がれてしまっては先へは進めない!何とでも云えるが、要は自分に押しつぶされてしまわないこと、最近、人にマイペースでいこうよ!と云っている自分が居る、この物語の主人公はなにより自分に正直である。だから、これから作者が仕掛けて行くであろう艱難辛苦に真直ぐに立ち向かって行くだろう!そしてなんとか乗り越えていくのだろう!だって『雲外蒼天』なのだから

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紙の本

「人」も「食」も一期一会。その時その時を大事にしたい。大事でいたい。

2009/11/10 15:54

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はりゅうみぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

天の采配 という言葉がある。

人はすべて各々が大事な役目を与えてられてこの世に生を受ける。
例え生まれてすぐ儚くなってしまった乳飲み子でも必ず託された使命がある。
そう信じずにはいられない、これはそういう小説だ。

僅か十代で自身だけを頼りに生きていく。
現代の男性でも難しい、苦難に満ちた生き様をはるか江戸時代にやってのけた少女がいる。

親も友も故郷も、手にする愛がすべてこぼれていく宿命。
この時代、何も持たない薄幸の少女が辿る道はそう多くはない。しかし少女は、まるで辛い宿命と引き換えに天が与えてくれたかのような、彼女にしか持ちえない才能と美徳によって、たった1人で真の苦界とも言える世の中を健気に真摯に進んでゆく。


天が彼女に与えた才能。
それは創意と工夫に喜びを見出せる心である。
彼女は「食」という、最も単純で、でも人の心にも体にもとても大切な役目を果たす行為にその心を見い出した。
人の持つ欲・本能の中で「食」だけは、絶対に自己完結が出来ない。豪華な食事だろうが苦い草の根だろうが、人は必ず「食べ物」という異物を体の中に融け込ませなければ生命維持が出来ない。
1日3回、1年で千回を超える栄養摂取のための単純作業の繰り返しだ。
そして少女は祈る。
どんなものを食べても「一回の食事」、ならばどうかその「一回」が体だけでなく心にも融け込み満たすようなものでありますように、と。
折れて、腐って、投げてもおかしくないほどの困難にぶち当たっても、彼女が決して諦めないのは単なる負けん気だけではないのだ。


天は弱さと強さという、相反する2つの美徳も少女に与えている。
無力に涙する弱さと、それに屈しない強さ。
温かいものに焦がれる気持ちと、大切なものを守りたい想い。
少女の弱さと強さに焦がれるように、彼女の周りには人が集まる。彼らは彼女に生きがいを教え、生きがいは彼女を苦難へも堕とす。しかし苦難に膝折れながらもまた立ちあがるのは、手を差し伸べてくれる人がいるからだ。

そうやって繰り返し繰り返し、人を、心を、ゆっくりしっかり結んでいって、懸命に生きて、気がつけば少女の周りには失くしたと思った愛があふれている。
父ができ、母ができ、友がいて故郷がある。
少女は決して1人ではなく、彼女もまた娘として、友として、食を通じて大きな愛をあまたに与える奇跡の存在として、天が采配したこの世のひとコマだったのだ。



暗雲の中、力の限り進んだ先に待っているのは澄んだ蒼天。
そこには燦然と輝く旭日がある。


私も見たい。蒼い空を。眩しい旭日を。


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紙の本

優しい小説

2011/04/05 07:57

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代小説を読むときの楽しみは人それぞれだろうが、私の場合、ゆったりとした時の流れの中、人々が丁寧に倹しい暮らしを送っている様を読むと、心が和む。

主人公、澪の生き様はまさにそれだ。

料理人として生きる澪は、限られた食材を心を込めて丁寧に料理をする。
舞台は現代と違って冷蔵庫もない、江戸の世。使えるのは旬の食材ばかり。それも、肉類はむろん、ない。
それでも、澪が丹精こめて作り出す料理の数々は、行間からもその優しさが滲み出るようだ。心がけさえ正しければ、こんな風にできるんだな、と感心することしきりである。

澪にとっては悩みの種だが、上方と江戸の料理文化の違いを対比させる趣向も、読者には興味深い。

著名な易者に「雲外蒼天の相」と言われたその言葉通り、澪の身には次々と不幸が襲い掛かる。しかし、挫けそうになりながらも、決して心を折ることなく、顔を上げて自らの運命を切り開いていく澪の姿は、清々しい。

「旭日昇天」の相と言われた幼馴染、野江の消息も知れ、恋の相手らしき男性も現れて次巻以降への期待も高まるところだが、本書だけでも完結できる、十分に厚味のある良書だと思う。

「第2回R-40本屋さん大賞文庫部門第一位」

重厚感こそないが、心の奥底に忘れていた感動を揺り起こしてくれる、優しい小説だ。軽い読物のつもりで読めば、必ず心が慰められるだろう。


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紙の本

『旭日昇天』・『雲外蒼天』

2022/06/08 21:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本小説の舞台は江戸時代後期、江戸幕府が斃れる50年程前の江戸の、とある町。上方(大坂)出身の主人公 澪(みお)の料理人としての知恵と努力を尽くした物語。そこには江戸気質や人情に溢れた人々との遣り取りが息づき、質素乍らも懸命に生き抜く澪の生き様と厳しい世情が描かれ、非常に心を打つ内容でした。
 読み進めていく中で、幾度も目頭が熱くなりました。人生は思うようにいかない、本書を通じてしかとその事を自身に刻み付ける事が出来ました。
 本書のテーマは本文中に出てくる『旭日昇天』『雲外蒼天』に集約されます。人生は旭日昇天ばかりではありません。また別の視点として、旭日昇天の運を持っていると言われても、本当の意味で幸せだとは限らないし、雲外蒼天の運だと言われて今直近の不幸に落ち込んでばかりいても始まらない。ただ直向きに生きるしかない、という事を思い知りました。
 巻末に本書で登場した料理のレシピが紹介されてありました。これは良かったです。二度おいしい一書です。

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紙の本

人情味溢れる傑作

2020/05/29 04:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

これはいい!本が好きで本当に良かったと思える一冊。時代小説には人情味が必須ですが、これは最高!人の優しさが心地よく、本当に温かい気持ちになります!主人公の料理人の澪もさることながら、それを助ける人たちが実に素晴らしい人柄。母親のような存在の芳、謎の侍の小松原、元店主の種市、おりょうなどなど。何度も涙が出そうになります。またタイトルがいい。あの調味料を雪と表現したこの粋な表現。シリーズものとのことなので、全巻読み確定です!

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紙の本

物語の始まり

2020/07/17 11:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まだまだ序章な感じですが、丁寧なのにテンポよく、小松原は1話目から登場し、澪の過去や幼なじみとのエピソードでの「雲外蒼天」と「旭日昇天」、ご寮さん、源斉先生、種市、みんな生き生きとして、キャラがきちんと描かれています。最後のつる屋の件は悲しいけど、これから澪の料理人としての道が開かれていく感じがいいです。
全巻、何度も読み直したい作品です。

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紙の本

江戸時代の上方と江戸の味や料理の組み立ての違いが面白い

2020/05/18 23:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

同タイトルで何度も映像化された本書。一度原作も読んでみたいなと手に取った。第一作目の本書は、故あって上方から江戸にやってきた料理人の澪が、江戸人の舌に合う料理をあつらえる苦労からスタートする。ドラマや映画で見たおなじみの人々も過不足なく登場し、懐かしい気持ち。いちばんのバリューは、本のほうが、料理の作り方の検討がつきやすいところ。巻末に作り方も載っています。

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紙の本

見てから読んだ

2020/05/18 00:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化が決まり、文庫本の帯にはかつての角川映画のようなコピーが。映画の公開を待つまでもなく、黒木華さん主演のNHKドラマで見て、原作を読みたくなりました。主人公澪の「下がり眉」といえばもう黒木さんのあの顔が浮かんでくるのですが、そのイメージでどっぷりと原作にもはまりました。
身近な食材を素材の良さを生かして提供することで、人々を幸せに気持ちにする。そうした日常のエピソードとともに、澪の生い立ちに関わる大きな物語も展開していくので、これは原作も最後まで追わねば!と思いつつ読み終えました。

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紙の本

シリーズ一作目

2020/01/30 23:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

"食"に関心のある人には勿論、そうでない人にもお勧めの物語。1センチ程の厚みの文庫本に沢山の琴線に触れる一行がある。江戸と大阪との食文化の違いのも丁寧に描かれ興味深い。

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紙の本

「雲外蒼天」の運命を持った女料理人

2020/01/22 16:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全10巻に及ぶ人気シリーズの最初の巻である本書が出たのは2009年ですから、もうひと昔前になります。
 何度かテレビドラマとなり、特にNHKで放映された黒木華さん主演の連続ドラマに涙した人も多いのではないでしょうか。
 ドラマを先に観ている読者としてはその筋立てもわかっていながら、それでも大いに心揺さぶられ、何度も泣いてしまうという、稀有な体験をすることになりました。
 まだまだ初めの巻だというのに。

 この巻には四つの話と料理が描かれています。
 順に料理をたどれば、「ぴりから鰹田麩」「ひんやり心太」「とろとろ茶碗蒸し」「ほっこり酒粕汁」の四品で、表題作の「八朔の雪」は二作めの「ひんやり心太」のタイトルです。
 このシリーズはこういった料理を楽しみにして、巻末のレシピで料理をした読者も多いのではないでしょうか。

 この物語の主人公は澪(みお)。もともとは大坂の「天満一兆庵」で料理の腕を見込まれ奉公人として働いていた。ところがそのお店が火事で焼け、主人夫婦と江戸に出て来るものの主人が亡くなり、澪は女将であった芳と二人、見知らぬ江戸で暮らすこととなります。
 そんな澪を見込んで料理をまかせてくれたのが、「つる屋」の主人種市。
 澪は種市の恩に報いるためにとも趣向を凝らしてできあがってくる料理の数々。
 そんな澪であるが幼き時に出た占いが「雲外蒼天」、つまりは苦労の果てに幸せがあるという占いそのままに、次から次へと難事が待ち受けているのです。

 最初の巻だけに澪のこれまでのこと、関係する人たち、昔仲良かった友人のことなど盛り込まれて、この巻だけではあまりにもったいないと、誰もが感じるのではないだろうか。

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