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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.3
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/378p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-101013-7

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みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

『こころ』を読む。

2008/11/16 20:01

13人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 結婚してから書斎に新潮日本文学全集63巻があります。しかし、私は手に取ることなく何十年も過ぎてしまいました。ところが茂木健一郎著『欲望する脳』のなかに夏目漱石著『こころ』が度々登場し、この小説を読んでみたくなりました。この作品『心』は大正3年4月から8月にわたって東京大阪両朝日新聞に掲載された小説です。今からおよそ一世紀前に書かれたこの作品は明治時代の歴史、文化、生活を知ることができる名作です。この小説は上『先生と私』、中『両親と私』、下『先生の遺書』の三部になっています。そして金銭と恋愛の我執(エゴ)の作品と言われています。私はこの作品を読んで人の業(ごう)を、人の無常を考えさせられました。それは明治の世でも平成の世でも変わりはありません。

「然し・・・然し君、恋は罪悪ですよ。解っていますか」と、先生は青年に言う。

 愛があれば人は勇気を持って生きられます。その愛に我執(エゴ)があらわれたとき、人は無常を感じるのではないでしょうか。愛とは自分のなかにある弱さと向き合うことです。半世紀を生きた今、私はこの小説に出合って本当によかったと思います。

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紙の本

読みごたえありです

2017/03/31 23:57

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いけい - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初に読んだのは、教科書でした。載っていたのは一部だったため、当時はよく分かりませんでした。
いつか全文を読みたいと思っていて、読んだ時には衝撃を受けました。
哀しく、切なく、人間的…うまく表現できませんが、心がざわざわします。
何度読んでも、なにかスッキリしなくて、でもその感覚の虜になります。
それが傑作と言われる所以なんだと思います。

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紙の本

Kの自殺の意図は…

2001/06/15 00:08

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大学生の「私」(作中では人の名前が一切出てきません)は親友の「K」が惚れている相手である下宿先の「お嬢さん」に横からプロポーズして、めでたく結婚話がまとまるのですが、しかしそのことをきっかけに人生に失望した「K」は自殺してしまいます。「私」は長年そのことに罪悪感を抱き続け、けれど妻になった「お嬢さん」に本当のことも告げないまま天皇崩御のニュースと共に自決してしまう。それらは「私」のことを先生と呼んで慕っていた学生が、遺書という形で後に知らされるものです。

 この小説は本当に様々な捉え方をする人がいて、とても純粋で昔の良き妻の象徴であるような存在の「お嬢さん」が実は一番の悪女だったに違いないとか、「先生」と学生の精神的な同性愛の話ではないのかとか色々ですが、私は初めてこの小説を読んだ時、自殺した「K」が確信犯だったんじゃないかと思ったんです。
 「K」は信頼していた「私」にお嬢さんを奪われたいわば被害者的存在ですが、私は彼が自殺したのは何かに失望したからというよりも、それが「私」への復讐になると分かっていたからじゃないかと思ったのです。「私」が彼を裏切った罪悪感に耐えられずいつか自殺すること、そこまでわかっていてそうしたのではないかと。
 首を吊って死んでいる「K」を発見した時の「私」の絶望。二度と自分は彼に謝罪する機会を失ってしまったという気持ち……。そのことを彼はとても良く知っていたのではないかと思うんです。そしてあの文章を読む限り、「K」は「私」を非情に憎んでいたとかそんな雰囲気ではなく、更に自殺の理由にしても、裏切られたことは要因の一部分でしかないように見えます。……けれど彼は自殺しました。わざわざ、親友を出し抜いた後悔と罪悪感で落ち着かない「私」が眠っている隣の部屋で。ただでさえ後ろめたく思っているのに、駄目押しのように彼の自殺に直面したら、どうしたって「私」が罪悪感にさいなまれるであろうことは分かっていたはずなのに。
 だから、そういうことだったのではないかと私は思ってしまうんです。
 親友への意趣返し。ちょっとした意地悪と言ったら軽すぎですが、まあそんな感じの置き土産。そして彼らのそうした確執については、「奥さん=お嬢さん」も薄々わかっていたのかもしれない……と思うのは考えすぎでしょうか。

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紙の本

傑作

2016/04/11 16:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

やはり漱石はすごいと思った。

三角関係にある男女のはなしだが、最後のページまで必死になって読んだ。

おすすめである。

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紙の本

続きが読みたくて

2021/11/28 20:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校の教科書に出てきて、一度図書館で本を借りて読みました。

それから何年か経ち、書店にいくと白いカバーのかわいい「こころ」が置いてありました。また読んでみたい、一冊家に欲しいと思い購入しました。

内容は言わずもがな大満足です。定期的に読みたくなる作品です。

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紙の本

不可思議なミステリー

2023/06/19 18:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大賀蓮 - この投稿者のレビュー一覧を見る

何度読んでも不可思議なミステリーだ。ああでも無いこうでも無いと思考をめぐらすが行き着くところは、良く分からないという感情。何故先生はさほど重要視していない人物に最愛の妻にも明かなかった重要な出来事を語るのか。何故私は父の葬式をうっちゃってまで亡くなったはずの先生の住んでいた東京へ向かうのか。等々良く分からないことが多い。この前作行人を引き継いだとすれば行人の兄がこころのKで、Hが先生とも読める。このミステリーのトリックを解くには漱石作品と更に深く付き合わねばならぬ。

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紙の本

名作

2021/07/09 05:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

初期近代文学作品とは思えないほどの秀逸な作品。ミステリー仕立てともなっており、「私」の心理描写も素晴らしく。最後の展開も物悲しいものとなっている。

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紙の本

先生と私

2021/02/27 22:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初読んだときは 先生と 私は 同一人物かと思ったが
二度目に読んだとき はっきり 先生の手紙が 私の
父の 危篤の時に 届き それを うけとり 電車に飛び乗り
電車の中で 先生と夫人と Kの 人生を
読み始めた この作品が 書かれた当時
帝大生の必読書だったらしい

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紙の本

教科書だけでは掴み切れなかった登場人物のこころ。

2020/08/09 18:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰もが知っている名作ですが、この時期に再読。思えば教科書で初めて読んだ衝撃がずっとこころに残っていた。最初の感想はやはりショック。まだ身近に死というものを感じたことがない子供の頃。今回は今この時期だからこそ、改めてコミュニケーションの難しさも感じた。

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紙の本

これぞ名作

2020/06/16 17:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kitten - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰もが知っている夏目漱石が書いた名作。こころは教科書にも載っていて、ほとんどの人は高校生の時に読んだことがあると思いますが、教科書に載っているのはこの話のクライマックス。初めから読めば、そして大人になってから読めば、また違った解釈で楽しめると思います。漱石がなくなってから、かなりの月日が経つのに未だ読み継がれている、これぞ名作でしょう。

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紙の本

自分に跳ね返るやいば

2018/12/31 22:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

漱石作品の中でも最も有名かつ重要なものといってよいだろう。個人的には、文壇デビュー作の『吾輩は猫である』の方が上だが、ストーリーの悲劇性、提示された問題の深遠さという点で、群を抜いていることに異存はない。
 大学生の「私」は、ある夏鎌倉で「先生」と出会う。先生は、漱石文学によくでてくる、働きもせずぶらぶらしている「高等遊民」であるが、穏やかながらも憂いのある謎めいたその人柄に、「私」は大いに惹きつけられる。「私」は先生の心に深い闇が隠されているのを見てとるが、妻君さえも窺い知りえなかったこの闇が明らかにされるのは、帰省中の「私」に彼の遺書が届けられたときであった。
 先生の苦悩は、自らの恋のために親友のKを裏切り、Kを自殺させたことにあったが、それは単なる罪の意識とは異なるものであった。彼には信じていた親類に裏切られた過去があり、それがもとで人間一般に不信と憎悪をいだいていた。彼の苦しみは、それまで他者に向けられていた鋭い刃が、突如として自分に跳ね返ってきた苦しみにほかならない。
 「私がどの方面かへ切って出ようと思い立つや否や、恐ろしい力がどこからか出て来て、私の心をぐいと握り締めて...お前は何をする資格もない男だと抑え付けるようにいって聞かせます。...しばらくしてまた立ち上がろうとすると、また締め付けられます。私は歯を食いしばって、何で他の邪魔をするのかと怒鳴り付けます。不可思議な力は冷やかな声で笑います。自分でよく知っているくせにといいます。私はまたぐたりとなります。」
 他者を恨んで生きることは、つらく不幸なことではあるが、自分を正しいと信じることで人は生きてゆくことができる。しかし最もつらいのは、自分を否定しなければならないときである。正義感の強い先生にとって、それは絶望を意味した。正義感だけですべてが解決できた『坊ちゃん』以来、強力な自我をもった漱石の主人公たちは、作品を追うごとに矛盾をはらんだ人格へと変化してゆき、これに至ってついに個人主義的自我は自らを滅ぼしたのである。
 今回『こころ』を読み返してみて印象に残ったのは、先生の奥さんへの「私」の思慕が随所にみられること。また第二章の「両親と私」では、先生とは一見何の関係もない「私」の田舎の家族とのできごと-父の看病、進路をめぐる家族とのわだかまりなど、いわゆる人生の現実問題に悩む「私」の姿が描かれる。そんなときも「私」の心をしめるのは、世間を超越した先生の存在であった。「私」は、知らぬうちに、個と世間との対立に苦しんだ若き日の先生の生き方をなぞらえているのではないか。先生の遺書を受け取った「私」が、危篤の父を見捨てて電車に飛び乗る場面はこの象徴ともいえるだろう、それが正しいか否かは別として...そんな感想をもった読後であった。

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紙の本

その名の通り心に染みます

2017/11/14 15:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぐらぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「吾輩は猫である」に続いて読みました。「吾輩・・・」のような軽快感はないですが、主人公と先生の心の葛藤がじっくりと描かれていて、素直な気持ちで読み続けることができました。物語に描かれているような心理って、誰にでも働くと思います。ハッピーエンドのさわやか小説ではありませんが心に染みます。

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紙の本

近代文学の原点

2016/12/27 00:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

中高生の時分に読んで以来、20年以上ぶりに再読して発見したのは、村上春樹につながる近現代文学の源流がここにあったということだ。友情、愛、裏切り、死、孤独。夏目漱石は実に迂遠に、周到に、読者を焦らすように、核心へと筆を進めて行く。そしてあっけないほどの幕切れが深い余韻を残す。何度も読みたい、読むべき傑作である。この物事の続きが読みたい。

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紙の本

漱石の傑作・一度は読むべし

2015/09/11 22:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた夏目漱石の傑作のひとつ。内容についての感想やら論評やら考察やら加えても、もっと優れたのがいくらでもあるだろうからここでは述べないが、人間の本質について深く考えさせてくれるいい小説なので、青少年のうちに必ず一度読んでおくべきだと思う。

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紙の本

他人の心

2004/04/04 17:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:明けの明星 - この投稿者のレビュー一覧を見る

他人の心は見えないし、わからない。逆にいえば、自分の心も他人には見えていない。心と心の間には決定的な断絶がある。その断絶は言葉によって埋められるかもしれない。だが言葉はつねに従順ではないし、何よりも言葉そのものが不完全だ。
最後までこの小説を読み終わった読者も、「先生」の遺書によって、「私(先生)」の心はわかるかもしれないが、「K」や「御嬢さん」の心まではわかっていない。「先生」の記述によって推測することができるだけだ。
先生はKの言った「覚悟」という言葉を勘違いして結果的にKを裏切ってしまう。エゴだけが問題なのではなく、心の不可視性も問題なのだ。……
「K」は『行人』のKかな?先生の遺書を読んでもわかるように、漱石は徹底して物事を考える。それはまさに哲学者的とも言える態度だ。これはすごすぎる作品なのでぜひ読んでほしい。
僕が上の文章を書いたときには『行人』を読んでいなかった。『行人』が何について書かれてあるかも知らなかった。僕は自分で「他人の心は見えない」ことを発見して書いた。それはラッセルの『哲学入門』のなかの「他人の心」について書かれた部分が頭に浮かんだからだ。……それから『行人』を読んで、妙な暗号だな、と思った。

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