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こころ
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 1,053件
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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2013/05/15
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-101013-7

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こころ

著者 夏目漱石 (著)

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私...

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こころ

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商品説明

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

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みんなのレビュー1,053件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

『こころ』を読む。

2008/11/16 20:01

11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 結婚してから書斎に新潮日本文学全集63巻があります。しかし、私は手に取ることなく何十年も過ぎてしまいました。ところが茂木健一郎著『欲望する脳』のなかに夏目漱石著『こころ』が度々登場し、この小説を読んでみたくなりました。この作品『心』は大正3年4月から8月にわたって東京大阪両朝日新聞に掲載された小説です。今からおよそ一世紀前に書かれたこの作品は明治時代の歴史、文化、生活を知ることができる名作です。この小説は上『先生と私』、中『両親と私』、下『先生の遺書』の三部になっています。そして金銭と恋愛の我執(エゴ)の作品と言われています。私はこの作品を読んで人の業(ごう)を、人の無常を考えさせられました。それは明治の世でも平成の世でも変わりはありません。

「然し・・・然し君、恋は罪悪ですよ。解っていますか」と、先生は青年に言う。

 愛があれば人は勇気を持って生きられます。その愛に我執(エゴ)があらわれたとき、人は無常を感じるのではないでしょうか。愛とは自分のなかにある弱さと向き合うことです。半世紀を生きた今、私はこの小説に出合って本当によかったと思います。

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紙の本

Kの自殺の意図は…

2001/06/15 00:08

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大学生の「私」(作中では人の名前が一切出てきません)は親友の「K」が惚れている相手である下宿先の「お嬢さん」に横からプロポーズして、めでたく結婚話がまとまるのですが、しかしそのことをきっかけに人生に失望した「K」は自殺してしまいます。「私」は長年そのことに罪悪感を抱き続け、けれど妻になった「お嬢さん」に本当のことも告げないまま天皇崩御のニュースと共に自決してしまう。それらは「私」のことを先生と呼んで慕っていた学生が、遺書という形で後に知らされるものです。

 この小説は本当に様々な捉え方をする人がいて、とても純粋で昔の良き妻の象徴であるような存在の「お嬢さん」が実は一番の悪女だったに違いないとか、「先生」と学生の精神的な同性愛の話ではないのかとか色々ですが、私は初めてこの小説を読んだ時、自殺した「K」が確信犯だったんじゃないかと思ったんです。
 「K」は信頼していた「私」にお嬢さんを奪われたいわば被害者的存在ですが、私は彼が自殺したのは何かに失望したからというよりも、それが「私」への復讐になると分かっていたからじゃないかと思ったのです。「私」が彼を裏切った罪悪感に耐えられずいつか自殺すること、そこまでわかっていてそうしたのではないかと。
 首を吊って死んでいる「K」を発見した時の「私」の絶望。二度と自分は彼に謝罪する機会を失ってしまったという気持ち……。そのことを彼はとても良く知っていたのではないかと思うんです。そしてあの文章を読む限り、「K」は「私」を非情に憎んでいたとかそんな雰囲気ではなく、更に自殺の理由にしても、裏切られたことは要因の一部分でしかないように見えます。……けれど彼は自殺しました。わざわざ、親友を出し抜いた後悔と罪悪感で落ち着かない「私」が眠っている隣の部屋で。ただでさえ後ろめたく思っているのに、駄目押しのように彼の自殺に直面したら、どうしたって「私」が罪悪感にさいなまれるであろうことは分かっていたはずなのに。
 だから、そういうことだったのではないかと私は思ってしまうんです。
 親友への意趣返し。ちょっとした意地悪と言ったら軽すぎですが、まあそんな感じの置き土産。そして彼らのそうした確執については、「奥さん=お嬢さん」も薄々わかっていたのかもしれない……と思うのは考えすぎでしょうか。

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紙の本

読みごたえありです

2017/03/31 23:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いけい - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初に読んだのは、教科書でした。載っていたのは一部だったため、当時はよく分かりませんでした。
いつか全文を読みたいと思っていて、読んだ時には衝撃を受けました。
哀しく、切なく、人間的…うまく表現できませんが、心がざわざわします。
何度読んでも、なにかスッキリしなくて、でもその感覚の虜になります。
それが傑作と言われる所以なんだと思います。

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紙の本

傑作

2016/04/11 16:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

やはり漱石はすごいと思った。

三角関係にある男女のはなしだが、最後のページまで必死になって読んだ。

おすすめである。

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紙の本

自分に跳ね返るやいば

2018/12/31 22:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

漱石作品の中でも最も有名かつ重要なものといってよいだろう。個人的には、文壇デビュー作の『吾輩は猫である』の方が上だが、ストーリーの悲劇性、提示された問題の深遠さという点で、群を抜いていることに異存はない。
 大学生の「私」は、ある夏鎌倉で「先生」と出会う。先生は、漱石文学によくでてくる、働きもせずぶらぶらしている「高等遊民」であるが、穏やかながらも憂いのある謎めいたその人柄に、「私」は大いに惹きつけられる。「私」は先生の心に深い闇が隠されているのを見てとるが、妻君さえも窺い知りえなかったこの闇が明らかにされるのは、帰省中の「私」に彼の遺書が届けられたときであった。
 先生の苦悩は、自らの恋のために親友のKを裏切り、Kを自殺させたことにあったが、それは単なる罪の意識とは異なるものであった。彼には信じていた親類に裏切られた過去があり、それがもとで人間一般に不信と憎悪をいだいていた。彼の苦しみは、それまで他者に向けられていた鋭い刃が、突如として自分に跳ね返ってきた苦しみにほかならない。
 「私がどの方面かへ切って出ようと思い立つや否や、恐ろしい力がどこからか出て来て、私の心をぐいと握り締めて...お前は何をする資格もない男だと抑え付けるようにいって聞かせます。...しばらくしてまた立ち上がろうとすると、また締め付けられます。私は歯を食いしばって、何で他の邪魔をするのかと怒鳴り付けます。不可思議な力は冷やかな声で笑います。自分でよく知っているくせにといいます。私はまたぐたりとなります。」
 他者を恨んで生きることは、つらく不幸なことではあるが、自分を正しいと信じることで人は生きてゆくことができる。しかし最もつらいのは、自分を否定しなければならないときである。正義感の強い先生にとって、それは絶望を意味した。正義感だけですべてが解決できた『坊ちゃん』以来、強力な自我をもった漱石の主人公たちは、作品を追うごとに矛盾をはらんだ人格へと変化してゆき、これに至ってついに個人主義的自我は自らを滅ぼしたのである。
 今回『こころ』を読み返してみて印象に残ったのは、先生の奥さんへの「私」の思慕が随所にみられること。また第二章の「両親と私」では、先生とは一見何の関係もない「私」の田舎の家族とのできごと-父の看病、進路をめぐる家族とのわだかまりなど、いわゆる人生の現実問題に悩む「私」の姿が描かれる。そんなときも「私」の心をしめるのは、世間を超越した先生の存在であった。「私」は、知らぬうちに、個と世間との対立に苦しんだ若き日の先生の生き方をなぞらえているのではないか。先生の遺書を受け取った「私」が、危篤の父を見捨てて電車に飛び乗る場面はこの象徴ともいえるだろう、それが正しいか否かは別として...そんな感想をもった読後であった。

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紙の本

その名の通り心に染みます

2017/11/14 15:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぐらぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「吾輩は猫である」に続いて読みました。「吾輩・・・」のような軽快感はないですが、主人公と先生の心の葛藤がじっくりと描かれていて、素直な気持ちで読み続けることができました。物語に描かれているような心理って、誰にでも働くと思います。ハッピーエンドのさわやか小説ではありませんが心に染みます。

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紙の本

近代文学の原点

2016/12/27 00:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

中高生の時分に読んで以来、20年以上ぶりに再読して発見したのは、村上春樹につながる近現代文学の源流がここにあったということだ。友情、愛、裏切り、死、孤独。夏目漱石は実に迂遠に、周到に、読者を焦らすように、核心へと筆を進めて行く。そしてあっけないほどの幕切れが深い余韻を残す。何度も読みたい、読むべき傑作である。この物事の続きが読みたい。

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紙の本

漱石の傑作・一度は読むべし

2015/09/11 22:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた夏目漱石の傑作のひとつ。内容についての感想やら論評やら考察やら加えても、もっと優れたのがいくらでもあるだろうからここでは述べないが、人間の本質について深く考えさせてくれるいい小説なので、青少年のうちに必ず一度読んでおくべきだと思う。

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紙の本

他人の心

2004/04/04 17:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:明けの明星 - この投稿者のレビュー一覧を見る

他人の心は見えないし、わからない。逆にいえば、自分の心も他人には見えていない。心と心の間には決定的な断絶がある。その断絶は言葉によって埋められるかもしれない。だが言葉はつねに従順ではないし、何よりも言葉そのものが不完全だ。
最後までこの小説を読み終わった読者も、「先生」の遺書によって、「私(先生)」の心はわかるかもしれないが、「K」や「御嬢さん」の心まではわかっていない。「先生」の記述によって推測することができるだけだ。
先生はKの言った「覚悟」という言葉を勘違いして結果的にKを裏切ってしまう。エゴだけが問題なのではなく、心の不可視性も問題なのだ。……
「K」は『行人』のKかな?先生の遺書を読んでもわかるように、漱石は徹底して物事を考える。それはまさに哲学者的とも言える態度だ。これはすごすぎる作品なのでぜひ読んでほしい。
僕が上の文章を書いたときには『行人』を読んでいなかった。『行人』が何について書かれてあるかも知らなかった。僕は自分で「他人の心は見えない」ことを発見して書いた。それはラッセルの『哲学入門』のなかの「他人の心」について書かれた部分が頭に浮かんだからだ。……それから『行人』を読んで、妙な暗号だな、と思った。

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紙の本

構成も、文章表現もさすがだなあと思う。

2002/07/15 14:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校の教科書に載っていたり、予備校の模試に問題になっていたりと、高校生にお馴染みの1冊でしょう。もちろん、周りで読んでいる人も多かった。でも、私は買わなかった。買おうと思っているうちに、忘却のかなたにあったのだが…。

まあ、早く読んでいればよかったなあと思います。教科書は、いきなりクライマックスの部分を教えてくれたわけですからね。先生の手紙の中の、重要なところを…。

登場人物の謎めいた行動とか、人生についてだとか、イロイロ考えさせられる部分もあったし、文章に隠された心理描写もかなりうまいと思う。やや肩こりの文章だけれども、その硬さが時には合う。じっくり読めるし、表現の裏読みも楽しいでしょう。学校の国語の授業みたいにじっくり分析したら、きっと楽しいだろうから…。

不思議な話だけれども、なぜか引き込まれてしまって、圧倒される1冊でした。読んでない人はお早めに!!

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紙の本

人間の複雑な心理を見事に描写している。

2017/11/14 12:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ss1021 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私」から見た「先生」について、また「先生」からの「私」への長文の手紙を通して、「先生」が大切な親友を裏切ってしまったことによる懺悔の気持ちを見事に描いていると思いました。

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紙の本

さらり

2017/06/23 15:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて夏目漱石を読んだ。文章がしつこくなくてさらりと読めました。そりゃ流行作家にもなるだろうという感じ。

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紙の本

こころ

2016/10/25 09:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校の教科書に掲載されている最後の部分だけ読んだことがあるという人も多いでしょうが、ぜひ最初から最後まで読んでほしい作品です。「恋は罪悪ですよ」...何度読んでも、まさに「こころ」に刺さります。

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紙の本

よい

2015/12/30 20:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なちこび - この投稿者のレビュー一覧を見る

教科書にも載っている「こころ」ですが、ルビも多すぎず、少なすぎずで読みやすいです。また後ろにある注釈もわかりやすいです。

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紙の本

本当の愛を考えさせられる本。

2001/07/21 12:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校の教科書で一部を読んで、その日のうちにすぐに買いに行った、思い出のある本です。
 話し手の“先生”(主人公の学生が勝手に先生と呼んでいる)が、今の奥さんと結婚する為に、自分がどんなにひどい事を親友”K”にしたかを、語っていくストーリーです。
 いつの時代にも恋愛問題でもめることはあっても、過ぎたこととして忘れていくことが多い中、“K”の自殺によって“先生”は、何十年たった今でも悔いており、懺悔し続けているのです。奥さんを、罪と共に愛し続ける苦悩が、ひしひしと伝わってきて、本当はどうすれば良かったのか、親友とは、本当の愛とは何だろうと、とても考えさせられる一冊です。何度読んでも考えされられる名作だと思います。

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