3月のライオン(6)
著者 羽海野チカ
学校で友達をかばったために、いじめに合うひな。周りに負けず戦う彼女のために零はできることを必死に捜す。零は元担任の林田先生に「お前にできることを一つずつやりなさい。」と諭...
3月のライオン(6)
商品説明
学校で友達をかばったために、いじめに合うひな。周りに負けず戦う彼女のために零はできることを必死に捜す。零は元担任の林田先生に「お前にできることを一つずつやりなさい。」と諭され、ひなのために戦うことを誓う。すべての読者の心を感動で震わす「3月のライオン」。戦いの第6巻ここに登場です。
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重く暗い題材を、個性的で楽しい登場人物たちと共に、どこかカラリと明るく描いている。読むと将棋を覚えたくなります。
2011/08/09 22:20
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻から6巻まで一気読み。
そしてその後、今度は舐めるようにもう一周。
羽海野さんの描く女の子は本当に可愛い。
ふんわりとしたその雰囲気を味わうだけでも読む価値がある。
だけど今回は、ハチクロとは全く違った趣の、重い重いお話。
しかも題材が「将棋」
なんと渋い!
実は私、将棋は全くわからない。
ただ、エラく奥の深いもので、勝つには大変な頭脳が要る、というイメージと、チェスは取った駒は死んでしまうだけだが、将棋では自分の持ち駒になるんだよという、昔だれかから教えてもらった知識があったぐらい。
実際この漫画の中でも、主人公の零は、他の有段者との非常に熾烈な戦いをくぐり抜けていくわけで、それだけであれば、ただ
「ああ、やっぱり将棋って難しいもんなんだな。」
で終わってしまっていたと思う。
ところが、である。
ここが羽海野さんのすごいところだと思うのだが、そんな難しいイメージの将棋のルールを、この漫画の中では、なんと猫のキャラクターで(しかも絵本という形で)優しく教えてくれるのだ。
私も、読みながら「ふむふむ。なるほど、これは面白そうだ」と、思わず前のめりになり、
「将棋、やってみようかな」
なんて思っちゃったりもしたぐらいなのだ。
それと、情景の表現が非常に巧み。
背景の絵と、そこに時折差し挟まれる詩的な言葉が非常にマッチしていて、くらくらするほど酔わせてくれる。
"水色の空に水銀をぽろろところがしたような淡い閃光"
なんて、なかなか出てこないよこんな表現。
さすが、スピッツとスガシカオが好きな作者だけある(関係あるのかそれ?)
ただね、心象風景を表す横書きの文章を、コマとコマの間に挟み込むという斬新な手法はとっても効果的で良いとおもうんだけど、あまりそればかりだと、読むほうはちょっとツライ。
だってセリフは基本的にタテ書きなんだもの。そこに唐突に横書きが混ざるわけだからね。
効果的だからこそ、ここぞという部分だけにしとくべきかなぁとは思ったかな(えらそう)。
ストーリー自体は非常に面白く、私にとっては目が離せない漫画のひとつになったけれど、6巻の不穏な展開は、私はあまり好きじゃない。
なんだか説教臭くてね…。
もちろん、そこで取り上げられていることは、とても大切な問題だと思う。それは重々承知の上で。
この漫画でそこまで問題を拡げちゃうかなぁ、と。それは別の漫画で描くべきじゃないかな。
いやぁな予感がするのだ。
今まで、私はどんなに多くの小説や漫画で、これをやられて興ざめし、読むのをやめてしまったことか。
いつのまにか、お話の主題からどんどん逸れて、作者の"青年の主張"みたいになってしまうものが非常に多いのだ。延々と作者の主張を聞かされ、「イジメかっこ悪い」みたいな、道徳っぽい話になってしまった残念なケースが。
杞憂に終われば良いのだけど。ていうか、信じてるからね、羽海野さん。
とまぁ、色々注文をつけてしまったけれども。
兎にも角にも、今後に大いに期待。
最後に、猫好きさんなら、この漫画は必見ですゾ。
可愛いニャーたちがてんこ盛り出てきなさるよ。
しかもひとつひとつのセリフがとっても面白いよ。
一人で指すがひとりじゃない
2011/12/27 20:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
桐山零五段が懇意にする川本家の次女ひなたを襲うクラスでのいじめ。いじめられる友だちをかばったせいで、彼女が新たな標的にされたのだ。それに対処すべき担任は、むしろひなたを悪者にして、見なければいつか問題が消えてなくなると思っている様な態度をとる。
桐山零は彼の心を救ってくれたひなたに恩返しがしたい。でも自分に出来るのは結局将棋だけ。だからこそ彼は初めて欲をもって、勝つために将棋を指す。その賞金でひなたがどうなっても助けられるように。
勝ったり負けたりを繰り返しながらではあるが、順調に新人王戦を勝ち抜いていく桐山零。そんな彼の練習相手となるのは、桐山の心友を自称する二階堂晴信五段だ。互いに決勝で対局すべく、それぞれが死力を尽くす。しかし…。
いじめの問題は難しい。なにが難しいかって、最善の落とし所である元通りには、絶対に戻らないからだ。それに、人によって落とし所は異なってくる。誰もが満足いく解決なんて、果たしてあるのかどうか。
ただひなたの救いは、彼女が正しいと全面的に肯定して、それに寄り添ってくれる人たちがいること。そして彼女もそれを受け入れていること。あとはそれを支えにして、自分が正しいと思う道を進めば良いと思う。誰がそれを妨害しようとも。
そして二階堂晴信の事情を知った桐山零。彼のモデルは故・村山聖九段なのだろうから、彼がどれだけ死ぬ思いをして将棋を指しているかは推して知るべし。
将棋は相手と自分、二人で指すもの。盤上ではひとりで戦わなければならないが、その指し手に至るプロセスには、様々な人の想いが介入し、彼を支えてくれている。そのことを今回、桐山零は実感するのだろう。
分かるわー
2024/10/20 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ざい - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分も将棋を初めて教えてもらった時の事を思い出した。駒落ちでも勝てないし、なんか気まずいような感じになるし。リアルで、わかるわーってなる!
難しい
2023/07/29 17:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵柄と同じようにふわふわと明るく可愛い、羽海野さんが描く可愛い女の子がいじめの標的に。現実世界でも解決が難しい繊細な問題を、家族ではない零が支えようと彼なりの目標立てて頑張る姿が健気でいじらしく、それでいて成長も感じる一巻でした。
最後の京都のシーンで号泣
2022/11/23 20:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
この漫画は将棋と生活と人生の作品なんだなあと思っていたけれど、こういう展開になるとは。いや、だからこそなのか…
いじめについても将棋と同じくらいきちんと取材して描かれているんだろうな、と思えるところが読んでいて安心できる。
チームひなちゃん!
2021/04/29 18:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校でも、家庭でも、それ以外でも。
ひなちゃんのために考え、動くチームひなちゃん!
ひなちゃんために奔走する中で、周りの人の心に寄り添い成長する零くん。
読むほどに落ちていく…。
2021/04/26 19:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にあまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひなちゃんもだけど、あかりさんが想像以上に弱っていて悲しいです。苦しい…。
いじめはその家族をも病ませていきますよね…。
零くんも林先生もおじいちゃんもあかりさんも、どうにかしてあげたいと思うも、誰も助けてあげられない。
そう思うほどに、気持ちの持っていき場がなく弱っていく気がします。
辛いままの6巻でした。
物語の中心は、しばし、川本ひなたのいじめ問題に。
2021/01/01 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の柱は、桐山零が親しくする川本家の次女ひなたのいじめの話に。それをなんとかしたいという強い思いは、棋士としても人間としても、零を大きく成長させてゆく。しかし、いじめの問題はまだ解決を見ず、どうなってゆくかは次号かなぁ。こうして読み止まらなくなってゆくのです。
みんな戦っている。
2020/10/15 07:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひなちゃんのターン
零が他者のために何かしたいと心が動いていっているのが
はっきりとわかる。
自分だけでない・・・自分以外の誰かに心を傾ける。
でも・・・ちょっとずれているのが、
シリアスに進んでいる話の中でくすりと笑える
必死に辛い場所に立っているひなちゃんの勇気を称えたい。
(つらさに耐えながらの勇気を本当に称えたい。
だからこそ零を植木の影から見つけられたのだから)
あかりさんの気持ちもわかる。
ひなちゃんを守りたい、逃げて欲しかったという気持ちも。
おじいちゃんの勇気を称える気持ちも。
林田先生の気持ちも。
そんな中将棋の話も続いていて、新人戦へ向かう零
倒れる二階堂くんの話も痛い。
(二階堂くんの身体を削って戦うシーンはいつも心を揺さぶられる)
新人戦の中で二階堂くんの叫びを思い出し、
自分以外のことに色々と気がついていくシーンが秀逸
それでも一人で戦わねばならないのだ。盤の前では
そして、修学旅行先にひとりでいるひなちゃんのところにかける零は
棋士であり騎士でありましたね。
ひとりぼっちの人間がいられない場所・いる場所がわかるのは
零だからだよねと・・・
本当に自然にそこにたどりついていく。
余談ですが
「世界の中心は俺だと思っているのだろう」
って二階堂に言われる零が笑える
戦いの世界に立っている以上それが心の底の本音。
そうでないと、孤独な盤の前では戦えないと思うから。
ひなちゃんのターンはまだ続きますね。
あかりお姉さんの辛さがよくわかる
2020/08/02 23:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
善良な人は、他人を踏みつけるような人間をそもそも想定して生きていないから、対峙する手段もないんだよ。お姉さんは悪くない。
ひなちゃん・・・
2020/07/27 14:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TEN - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひなちゃんのことを考えるととてもつらい巻でした。
対局の後、修学旅行先まで駆けつける零くんの姿、零くんと会ったひなちゃんの気持ちを考えるとうるうるしました。
ひなちゃんに早く平穏が訪れますように。
桐山君!参上!
2019/10/27 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぼっちの修学旅行先に、桐山君が駆け付けます。カコイイ!カコイイ!嬉しくて、ひなちゃんと一緒に泣いてしまった。。
3月のライオン 6
2018/05/30 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どいさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「私は間違っていない」
ひなたの言葉が桐山の心を救う。心を救ってくれたひなたのため、桐山はひなたを守ろうと誓う。
泣ける
2017/05/20 16:30
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
暑苦しい友情を押し付けてくる二階堂の違った面を見せられます。
ひとりぼっちの修学旅行のひなたを気遣って零が駆けつける所、本当にうれしかっただろうなぁ。
新人戦
2017/04/02 02:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
新人戦の決勝で桐山と対戦することを熱望していた二階堂は、準決勝で激闘の末に敗れてしまい、そのまま入院することに。桐山は、自分よりも戦っている二階堂とひなたの想いを胸に、新人戦の決勝で見事に勝利する。そして、京都での修学旅行で一人ぼっちのひなたに会いに行くのであった。