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ホラーよりも怖いシリアルキラー!小説で味わう圧倒的な恐怖体験
シリアルキラーとは連続殺人犯、あるいは殺人に対して罪悪感を持たない人間のこと。非日常的な恐ろしい世界観に浸りたいときには、そんな猟奇的な殺人犯が登場する小説を読んでみるのがオススメです。当然グロテスクな描写もありますが、もっと恐ろしいのが人間の内面。小説だからこそ、映画などよりも際立った心理描写の恐怖を味わえます。
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インザ・ミソスープ
村上 龍(著)
外国人相手の風俗ガイドをしているケンジは、ガイドを依頼してきたフランクに歌舞伎町を案内します。それから、身の回りに不気味な殺人が起こりケンジはフランクを疑います。やがて、ケンジの目の前で起こる大量殺人はなんてグロテスクなことか・・・。フランクが独白する殺人衝動の場面は、他では味わえない唯一無二の恐怖が描かれています。
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I’m sorry,mama
桐野 夏生(著)
孤児院で育ったアイ子はお金のため放火、窃盗、殺人、誘拐と犯罪を重ねます。人を殺すことへの罪悪感はかけらもありません。突き抜けた悪事の数々は動物的で理解不能。彼女が自身の出生を知る場面ではわずかに人間的な面も見えますが、その後の行動も人間らしさはなく、ただただ深い心の闇を覗き続けているような小説です。
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共犯者
山崎 永幸(著)
現実に起こった「愛犬家連続殺人事件」の共犯者が、事件をもとに書いた小説です。ペットの販売に関する共同経営を持ちかけてきた男が、金のために客を殺害。証拠隠滅のため男は妻と一緒に死体を解体し、焼却したり犬に食べさせて、死体を完全に消し去ります。犯人の『ボディーを透明にする』という言葉が、しばらく頭から離れなくなります。
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