凛とした生き方をお手本にしたい！と思える人物が登場する小説

幼馴染のおじさんたちが協力し合い、町の平和を守ろうと奮闘するお話です。どのおじさんもそれぞれに自分の武器をもっていて、若者にも負けない強さを備えています。筋の通らないことにはきちんと反論すること、そして他人の気持ちや立場を思いやることの大切さを、おじさんたちの後ろ姿から学んでください。

某国の第二王子である少年のゼンと、リンゴのような赤い髪をもって生まれてきた白雪のラブストーリーを描いたコミックです。ゼンは自らの危険を顧みず大切な人のために躊躇なく行動するし、白雪はどんな相手にも全力でぶつかって心を開いてしまいます。人に媚びないこと、ときには勇気をもって行動すること。その大切さを教えてくれます。

まっすぐすぎる性格ゆえ、損ばかりしている「坊ちゃん」。赴任先の学校でも同僚の教師や生徒たちと度々ぶつかり、結局、退職することになってしまいます。だけど、「おかしいことはおかしい」と主張するのは大事なこと。夏目漱石によるこの古典的名作は、長いものに巻かれてばかりの自分に反省するきっかけを与えてくれます。

身に覚えのない罪で切腹を命じられた戸田秋谷という武士が、自らの運命を受け入れて静かにそのときを迎えるまでを描いた時代小説です。数年後に死ぬことがわかっていながらも、まったく取り乱さず最後まで堂々と生き抜いたその姿からは、限られた命を精一杯輝かせることの大切さを学ぶことができます。

東京の下町で「堀田家」という大家族によって営まれている古書店「東京バンドワゴン」。自分たちの損得を考えず親身になって人の力になろうとするその温かさは、人間関係が希薄になりがちな現代人としてはぜひ見習いたいところです。特に79歳ながらも一家の大黒柱を務める勘一の豪快な人柄には、どこか憧れてしまうものがあります。