読めば胸が熱くなる！部活に打ち込んだ日々を思い出させてくれる本

アニメオタクで友達のいない主人公が、自転車競技を通じて仲間を作り、大きく成長する物語。特にインターハイでしのぎを削るシーンは迫力があり、やり直しのきかない試合の緊張感を思い出させてくれます。強い先輩の姿に憧れたり、友達とふざけ合ったりする姿には、思わず共感してしまうかもしれません。

バスケの特待生として入学した高校で、激しいいじめに遭った主人公ですが、編入したT校で弱小バスケ部を盛り立てていく物語です。やっと手に入れた温かい環境でのびのびとバスケを楽しむ主人公の姿に、「部活って楽しかったなぁ」と胸がじんわりしてきます。実力のある者を妬む気持ちや、うまくいかない焦りの描写もリアルです。

野球少年の物語。受験との板挟みや、理不尽な先輩とのいさかいなど、中学時代の部活風景をまざまざと思い起こさせてくれます。「もう辞めようか」と悩んだことや仲間と大声で笑い合ったことなど。迷いもしたけれど、やりたいことにまっすぐに向かっていったあの熱い気持ちを、もう一度思い出させてくれる一冊です。

先輩が麻薬で逮捕されたため、廃部の危機に陥った軽音楽部を舞台に展開する物語。楽器の鳴らし方やステージに立ったときの興奮など、音楽関係の部活をしていた人なら「わかる！」と共感できるエピソードが満載です。「高校生」という縛りがあるなかで、いかに自分たちらしい音楽を奏でるのか。思わず感情移入してしまいます。

剣道を通じてぶつかり合い、絆を強くする女子高生たちの青春ストーリー。練習風景の描写や試合での緊張感に、かつて竹刀を握っていた人なら、つい興奮せずにはいられません。たいしてやる気が感じられない早苗に負けたことに納得がいかず、かたくなな態度をとり続ける香織。その関係がどう友情に変化していくのかも、この物語の見どころです。