ブックキュレーターhonto編集員
これぞスラップスティック小説!筒井康隆の初期異色&実験小説
ヤクザものから純文学、ナンセンスギャグやSFなど、幅広いジャンルの小説を手掛けていた筒井康隆。彼が70年代から80年代前半にかけて発表した、初期の異色&実験小説を紹介します。ユニークな発想は、すでにこの頃に確立されています。「文学」というカテゴリー自体を疑ってきた、前衛小説家としての筒井ワールドをご堪能ください。
- 13
- お気に入り
- 7142
- 閲覧数
-
すべてのタイトルにジャズ・ナンバーの名曲にちなんだものがつけられた、ヤクザものの連作小説です。同性愛や超絶SM嗜好、多重人格などの持ち主のヤクザたちが主人公となっていて、続きが気になっても読むのに勇気が必要な話もあります。それでも最後までいっきに読んでしまうのは、しだいにヤクザたちが愛おしく見えてくるからでしょう。
-
初期のブラック・ユーモアが楽しめる11編を収録した短編集です。表題作の「おれに関する噂」は、「おれ」の個人情報が社会にダダ漏れして、あらゆるメディアで1日中に自分の行動が報じられる、という笑いと恐怖の一編。今でいう「リアリティー・ショー」のようでいて、不条理とジャーナリズム批判の精神が感じられるお話です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です