ブックキュレーターhonto編集員
誰もが探偵気分を味わえる!身近な事件を扱った「日常の謎」ミステリー
「日常の謎」といわれるミステリーは、何気ない日常に起こる謎を解決するもの。そこから北村薫「円紫さんと私」シリーズなど、ウィットに富んだ人気作を数多く生んでいます。そして、日常のほころびから生まれた謎を扱うので、世界観が身近に感じられるのが特徴の一つ。個性的なキャラクターとともに、ひと時の探偵気分を味わってみてはいかがでしょう。
- 28
- お気に入り
- 3492
- 閲覧数
-
空飛ぶ馬
北村 薫(著)
「少女たちはなぜ紅茶に砂糖を入れ続けたのか?」そんな日常に秘められた謎を、女子大生で大の本好きの「私」と噺家の円紫さんが解決する、北村薫による「日常の謎」ものの先駆的な一冊です。推理のおもしろさもさることながら、そこに流れる人生のペーソスをじっくり考えさせる、味わい深い短編集です。
-
「建物や駅の配置がでたらめな地図に秘められた想いとは?」美学を専門とする若き天才大学教授の通称「黒猫」と、彼の付き人でエドガー・アラン・ポーを研究している大学院生のコンビが、そんな日常の謎を解決していきます。エドガー・アラン・ポーの作品解釈が実際の謎にからんでくるところが、本書の魅力の一つです。
-
高校生の小鳩くんは、小市民ぶっているけれどそれは本当の姿を隠すためだった。彼は謎を前にすると、名探偵を気どってしまうクセがあるのです。相棒の小山内さんは影のあるキャラクター。「美術室に残されたまったく同じ2枚の絵が意図するものとは?」など、学園生活における謎に、2人がつい非凡なところをみせてしまう展開が愉快です。
-
「鍵のかかった教室にあったサグラダ・ファミリアの巨大模型は、どうやって一瞬のうちに持ち去られたのか?」という、建築学科の大学院生たちに起こるさまざまなできごとを、世界的建築家の天明屋先生が解決します。個性のかたまりのような登場人物たちのかけあいが楽しく、ちょっとした建築の知識が身につくのもうれしい一冊です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です