普通のミステリーに飽きた方にオススメ！ファンタジーと融合した推理小説

調査対象の人間を1週間観察し、その人間の生死を決める死神。本作はさえないOLや暴力団幹部など、計6人の人間を調査する死神の日常を描いた短編ミステリーです。「1週間限りの死神の調査」といった設定をうまく使ったオチもあり、ファンタジーとミステリーが巧妙に融合されています。

事故によって左眼を失ってしまった、女子高生を主人公にした小説です。彼女は臓器移植を受け、新しい左眼を手に入れます。しかし、その眼球はときおり見たことのない景色を映し出し・・・。本書は、移植された眼球が見せる幻の謎を追うファンタジーミステリー。グロテスクなところもありながら、幻想的な読み味を携えた一冊です。

過去・現在・未来を示す三つの時計が掲げられた「クロック城」。そんな終末世界を舞台にし、幽霊のような存在が登場する世界観はファンタジーそのもの。しかし、そこで用意されている仕掛けは大胆な物理トリック。終末世界の物悲しさは雰囲気があり、読後に強い余韻を残す一冊となっています。

女子高生・阿良々木暦の周囲で起きる、怪異譚を描いた人気シリーズ。本書は不登校になった同級生の女の子に、スポットを当てたお話です。母が消えた謎、カンニング事件の犯人探しなど、特にこの巻はストレートなミステリーになっています。「怪異」というファンタジー要素とミステリーが、うまく組み合わさった小説です。

剣と魔法のファンタジーに、ミステリー要素をつけ加えた物語。選ばれし6人の勇者。彼らは魔神を倒しに行くため集まりますが、集まったのは7人で・・・。いったい誰が偽物なのか？疑心暗鬼の中で行われるフーダニット（Who done it?＝犯人は誰か）と二転三転とする展開。ファンタジーをミステリーに、見事に昇華させています。