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これであなたも笑わせ上手!?笑いのメカニズムについて分析した本
「なぜ人間は笑うのか?」考えてみると不思議です。一説によると、毒を吐く行為が進化したものとも言われています。でも人は、仲良くなりたくて笑ったり、愛想笑いしたり、くすぐったくて笑ったり、いろいろな理由で笑いますよね。そんな奥の深い笑いについて、さまざまな分野で論じられた5冊を集めました。熟読すれば、笑わせ上手になれるかも。
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フロイト全集 8 1905年
フロイト(著) , 新宮 一成(ほか編集委員) , 中岡 成文(訳) , 太寿堂 真(訳) , 多賀 健太郎(訳)
20世紀最大の哲学者にして精神分析家のフロイトも、「笑い」について考えていました。言い間違いや冗談など、「言葉が生み出す可笑しみ」である「機知」について考察しています。豊富なジョークの事例を集め、それらをいくつかのキーワードをもとに分類し、「笑い」のメカニズムについて分析。ベルクソン『笑い』と併読したい古典的な名著です。
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笑う脳
茂木 健一郎(著)
テレビなどでもおなじみの脳科学者・茂木健一郎が、脳科学の観点から「笑い」を論じています。「自分で自分をくすぐっても、どうして笑えないのか?」など素朴な疑問から、古典落語やイギリスコメディを題材にした「コメディ批評」まで、幅広く笑いについての分析がされています。内田樹やしりあがり寿との対談も読みどころです。
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人はなぜ笑うのか 笑いの精神生理学
志水 彰(ほか著)
医学、心理学、生理学の観点から笑いを科学した本です。本書では「社交上の笑い」「快の笑い」など、笑いの種類を分別して、それぞれを総合的に分析しています。そのなかで特に注目なのが、笑いを大きく「随意の笑い(社会化された高度な笑い)」と「不随意の笑い(本能的な笑い)」に分けているところ。愛想笑いは、高度な笑いだったのです。
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ロシア語の通訳者として活躍した米原万里による世界のジョーク集。そして、彼女の卓抜な知性でそのつど、笑える理由が鋭く分析されています。ジョークを読んで腹をかかえて笑ったあと、どこか少し賢くなった気分になっていることでしょう。また、この本で笑いの本質をつかめば、自分流の小咄を作り出せるようになるかもしれません。
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