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もはや「新しい日本語」!海外生まれの日本語作家による風変りな小説
日本語を母国語としない、外国人の日本語作家たちが書いた日本語はどこか変です。でも何が変か、はっきりとは言えません。ただしかし、それが「新しい日本語」であることは確かです。そんな海外生まれの作家たちが、それぞれの背景にある母国語の風を吹き込んだ、斬新な日本語で書かれた小説を紹介します。もちろん、ストーリーも十分に魅力的です。
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白い紙/サラム
シリン・ネザマフィ(著)
イラン出身の日本語作家、シリン・ネザマフィのデビュー短編集。「白い紙」はイラン・イラク戦争もとに生きる、1人の少女の恋を描いた短編です。翻訳を読むときのようなよそよそしさはないのですが、日本語で直に語りかけてくる違和感と新しさ。日本語は著者の母語ではないだけに、そのたどたどしさが胸に迫ります。
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著者のリービ英雄は、アメリカ出身の日本語作家です。本書は彼が日本語で初めて発表したデビュー小説になります。いかに日本語で書くようになったか、その顛末が自伝的に語られています。中国にも在住した経験があり、中国語と日本語と英語という3つの視点を持つ彼の文章は、独特の聡明さを備えています。
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